天女山〜美し森へ ワンディハイキング

2001.5.4 

今年のGWは、せっせとガーデニングの予定でしたが、せっかくのお休みだし、1日くらいどこかへ行ってみよう!
ということになりました。どこかって一体どこへ?…その時、手元にあった「ヤマケイJOY」(山と渓谷社・季刊)の
写真にくぎづけ!
それは、美し森(うつくしのもり)から天女山(てんにょさん)へのハイキング途中の川俣川渓谷の写真。
美しい緑色のコケを幾筋もの水が伝い落ちている、きれいな写真にうっとり。おまけに文中には「ストレスフリー
の日帰りハイキング」とあるのです。美し森ではソフトクリームも食べられるらしいし…思わず、唾をゴクリ。
ここに決定。お出かけは5月4日と決めました。


[電車でワープ]
  今回も決定はGW直前だったので、案の定、行きの特急指定席券が取れませんでした。そこで、八王子駅
 6:30発という、早朝出発スケジュール。おまけにずぼらな所長ゆえ、現地の地図も何も用意してない!!
 仕方なく、インターネットで数件の情報を見て、「山渓JOY」の記事を切って持参することに。ハイキングとは
 いえ反省の前夜でした。そして5月4日当日。朝4:30起床。激ねむでの中、メインおかずはエビフライ!の
 お弁当と朝食用サンドイッチを作って、いざ出発。朝の空気はちょっと寒いくらいでした。
 八王子駅ホームには予想より登山者も少なく、電車も余裕で座れました。乗ってすぐに朝食を済ませ、
 あとはおやすみなさい。乗り換え駅の小淵沢まで一気にワープ。
  小淵沢到着後、小海線に乗り換えて甲斐大泉駅まで20分。小海線の窓にはきれいな新緑の森が次々と
 広がり、お天気も快晴ではないもののまずまず。研究所行事としては上出来(?!)。

[コースマップをもらう]
  今回は、雑誌に紹介されていたコースと逆コースをたどることにしました。詳しい資料(地図)が手元になくて
 いまひとつ所要時間がつかめないのと、帰りに天女山口へ降りて来て時間が無かった場合、甲斐大泉駅まで
 タクシーを拾うのは難しそうだったためです。甲斐大泉駅の観光案内所で地図を入手(50円也)して、天女山口
 まではタクシーを利用。5分ちょっとで1,180円也。歩くと1時間ちょっとかかるかな。   

   天女山登山道入口です。

[あれ、もう山頂だ]
  いよいよハイキング開始です。くつのひもを締め直して、ゆるい登りを進み始めました。
    山頂まではこんな感じの整備された道が続いています。   

  途中、3組くらいのグループやご夫婦とすれ違いながら、すぐに暑くなって1枚2枚と重ね着を脱いでいくと、
  なんと20分で山頂に!   天女山山頂の碑。標高は1529メートルでした。
  「あらま、もう山頂なのね!」という感じ。う〜ん、お天気がいまひとつ……。曇っていて、周りの景色があまり
  見えずに残念でした。山頂にはあずまやがあって、結構人がいました。ハイキングっぽい人もいれば、ドライブ
  ついでみたいな家族連れ(タウンシューズの母娘など)とか。
    山頂のあずまやからの眺め。この方向へ向かってGO

[景色の移り変わりが嬉しい、楽しい、気持ちいい!!]
  天女山山頂からすぐに川俣川渓谷方面へ向けて出発しました。
 ここから天女山を降りるまでは、ひたすら下りです。前日までの雨のせいか、足下がところどころぬかるん
 でいたり、樹の根っこがあちこちから出ていたりで、少々急な部分もありました。「これ、登りだったら、息切れる
 よなあ〜」と想像。もちろん、登ってくる方とも出会いましたが。そのうち、道は平坦になって、小さな川を渡る
 ことに。
    所長には本日最初の難所。石の上にうまく乗って渡らなきゃ。

 その後、ゆるやかに登ったり、下ったりを繰り返し、のんびりペースで歩いて30分。
 突然、ひろびろと目の前にひろがったのが県営牧場。
     コースは牧場中をつっきっていて、のどかのどか。

 途中、牛さん達が道の下をくぐって左右の牧草地に行けるように作られてる石の
 橋があったりして、ロケーションもバツグン!も〜、気分はすっかり「アルプスの少女ハイジ」でした。
 眼下に牧舎(かな?)も小さく見えました。
      あたり一面、緑の牧草   妙に太い白樺の木

 元気が出るような気持ち良さのこの風景だけで、所長なんて、今回来て良かったと思っちゃいましたもん。
 これで牛さん達がいてくれたらバッチリでしたが、それはまた次回のお楽しみ…。
 そのうち展望台に到着しました。ここはベンチとテーブルがあり、水分補給とお菓子でTeaTime。
      展望台をのぞむ     展望台からの景色。
                                        木の枝のやわらかな感じがすてき!
[お待ちかね!川俣川渓谷を目指す]
  牧場を後にして、道が細くなり、またまた登り、下りを繰り返すうちに、水の流れる音がする!
 とうとう、今回、所長が惹かれた、川俣川渓谷にさしかかったようです。
 「あ、あそこらしい…」川の流れが目の前に現れて、道筋からちょっと奥に入ったところに、写真に写っていた
 場所、そう、水が岩肌を滴って落ちているところが見えました。
      川俣川渓谷はこんな感じでした。

 でも…雑誌の写真とはだいぶちがうぞ!って感じ。
 近くまで行ってみましたが、う〜ん。水の流れもちょろちょろ…って感じ。
 その時の撮影状況(露出時間とか)によるから…と、主任研究員に諭された所長ですが、
 ここでの眺めを楽しみにしてきたので、ちょっとがっくり。あ〜あ。これは残念でした。

[羽衣池でお昼ごはん]
  川俣川渓谷を過ぎ、次に目指すポイントは「羽衣池」。このあたりの道でも、たくさんの家族連れと会いました。
 びっくりしたのは、途中の道に残雪があったこと。道もかなりぬかるんでいて、ぐちゃぐちゃ。先程の川俣川から
 30分程度で、羽衣池に到着。池のほとりのベンチで昼食としました。
 おにぎりを頬ばった後、池を一周してみましたが、特に池の生き物を見つけることはできませんでした。試験的に
 植えたという看板のあった、水芭蕉がちょっと頼りな気に水面に数株顔を出していました。これから、元気に育つの
 かな…。
      羽衣池のほとり     ちょっと可哀想な感じの水芭蕉

  ところで、このハイキングコース、歩いている方々の平均年齢が低く、皆さん非常におしゃれ!
  山ヤさんご用達のチェックのシャツなんてほとんどゼロ。(ちなみに所長はこの日、パステルカラーの
  チェックのシャツだった)GAPとかNIKEとかそれも原色系のカラフルなデザインのものを着たカップルとか…。
  「山ヤさん系のひと、いないよねえ…」と、私達2人は笑い合いました。

[日本一おいしいソフトクリーム]
  さて、羽衣池から歩き始めた所長はニコニコ。顔はゆるみはじめます。
  そうです、この後は、美し森での食後のソフトクリームが待っているのです!
  このあたりからは、ツツジが道脇に目立つようになりました。
  5月下旬から6月にかけてのシーズンはきっと明るいオレンジや赤の花をつけて迎えてくれるんだろうなあ…
  雑誌には「オレンジ色の天女が緑の森に舞い降りる」って書いてあったもの。
  ほとんど起伏もない道をタラタラ歩いているとすぐに美し森へ到着。

       こんな景色に囲まれながらソフトクリームとコーヒーでしばし休憩。

  ちょうどお日様も顔を出してくれて、ソフトクリーム日和。早速「日本一おいしいソフトクリーム」(と、看板が
  ありました。何でも、NHKで紹介されて、本に載ってるらしい)購入。250円也。
  売店のおばさんが「地元のジャージー乳だけで作ってるのよ〜」と言って手渡してくれたのですが、
  想像してたより、あっさりしていて、でもちゃんと濃い牛乳の深い味わいがあるソフトクリーム。
  日本一かどうかは別として、とても美味しかったです。大満足。
  この時点で、帰りの電車の時間を考えてもまだ時間の余裕があることから、ここで、お湯をわかして
  お茶することにしました。ソフトクリームの後は、ぽかぽかの日差しに中で、熱いコーヒー。贅沢な午後でした。

[下界へ]
  美し森は、駐車場(美し森観光案内所)からすぐで、連休中ということもあり、人がたくさん。
  混雑していた観光センターから清里駅までは、ひたすらアスファルトの舗道を歩かねばなりません。
  付近の立派な別荘のお値段を予想したりしながら、駅へ向けて歩きました。予想に夢中になってしまい、
  主任研究員はリュックにかけていたセーターを落とす!という、ハプニングも!
  清里駅はすごい人!!原宿竹下通りのようでした。(^^; 
  そしてまた、帰りの小海線がラッシュ時の通勤電車のよう!
  なんか、ほんと、一気に下界へ降りてきたという感じを味わい、帰りは特急指定席で、ワープしたのでした。

[今回の感想]
  様々な景色をめいっぱい楽しめた、お得感いっぱいのハイキングでした。
  所長の勝手な想像ですが、このコース、途中の道も割と楽なので、ファミリーはもちろん、
  山好きな男性がハイキングもしたことないような彼女を誘うと「あら、山歩き(←とは言い難いけど)って
  結構楽しいかも!」って思ってくれるような気がするんですけど、どうかなあ?
 


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