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女王の教室 第1話    
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この物語は

悪魔のような鬼教師に
小学6年の子供たちが戦いを挑んだ

              一年間の記録


◆キャスト
阿久津真矢(年齢不詳)・・・天海祐希
神田和美(12)・・・・・・・・・・・志田未来
進藤ひかる・・・・・・・・・・・・・福田麻由子
真鍋由介・・・・・・・・・・・・・・・松川尚瑠輝
神田章子(37)・・・・・・・・・・・羽田美智子
天童しおり(25)・・・・・・・・・・原沙知絵
神田武(39)・・・・・・・・・・・・・尾美としのり
神田優(15)・・・・・・・・・・・・・夏帆
近藤校長(55)・・・・・・・・・・・泉谷しげる
上野教頭(45)・・・・・・・・・・・半海一晃
並木平三郎(44)・・・・・・・・・内藤剛志
◆公式WEB
http://www.ntv.co.jp/jyoou/

1話

 

今日から新学期

目覚めると壁には制服が・・・

気を引き締め、制服に着替えると、

ママ
「和美〜、おきなさい。今日から6年生なんだからもっとしっかりしなきゃ・・・」



和美
「なに、言ってんの?私、今日から中学に・・・」

鏡に目を向けると鏡の中にはやつれた自分の姿が


暗闇に落ちていくところで目覚めた和美

ママ
「和美〜、新学期から遅刻しても知らないわよ〜」

時計を見ると遅刻しそうな時間に
「うっそぉお〜!」と慌てて起き出す和美
朝食時、夫の小言でちょっと険悪な雰囲気の両親
「・・・」

おもむろに醤油?かドレッシング?かをこぼす和美

「まったく、相変わらずドジだな和美は。」

和美
「ティヒッ!」


「かわいくないよ。」

和美
「ティヒッ!ティシッ!」


「ねぇ、和美。さっきわざとこぼしたでしょ?
オヤジ達の喧嘩やめさせようとして」
和美
「ティヒッ!ばれた?」

「なにが、テヘッよ。まぁ、あんたのそういうとこ嫌いじゃないけど」
和美
「どうして仲良く出来ないのかな?パパとママ。愛し合って結婚したんじゃないの?」

「ま、愛とか友情とか所詮脆いってことよ」
和美
「えぇぇ?」
元気よく駆けていく和美
恵里花
「おはよ!」
「今年も同じクラスになれるといいねぇ」
並木先生
「おはよ〜。お前ら今日から6年だろ?俺のクラスに入って仲良く1年暮らすか?クラスか?ハハハハ・・・」

和美・恵里花
「い、いみわかんない・・・」
天童先生
「おはよ!」

恵里花
「やっぱ、天道先生しかいないよ」
和美・恵里花
「ねぇ〜!」

和美達は6年3組に。
担任は、始業式で発表。

6年3組は、新任の阿久津真矢先生に

優から怖い先生と聞かされた和美の話と
良い先生らしいと言う情報が錯綜する
担任の発表になるが、阿久津先生の姿はない。

天童

「阿久津先生なら、授業の準備があるので始業式には出ないそうです。
 どうせ聞く必要もない話を校長がダラダラするだけだって。」

始業式が終わり、教室に集まった生徒達。


チャイムが鳴り、急いで席にもどろうとしてうっかり筆箱を床に落としてしまう和美。

教室中に響き渡る落下音

クラス中の視線が集まる
拾い集める和美

そのとき教室の扉が開いた

入ってきたのは・・・
担任の阿久津 真矢



静まり返る教室。

阿久津先生
「みんな、席に着きなさい。」
由介
「すみませーん!席がまだ決まってないんだけど。」
阿久津先生
「あとで決めるから、適当に座りなさい。」
由介
「はい!わかりましたぁ〜。」
由介
「よ・ろ・し・く・ね!」
和美は隣が由介なことにがっかり
阿久津先生
「それではテストを始めます。」
生徒
「こういう場合、まず自己紹介とかするんじゃないんですか?」
「そうだよ!早くみんなの名前とか覚えたいとか言って、 出席とか取るんじゃないのー?普通はー。」

阿久津先生
「あなたたちの名前ぐらい、もう覚えていますよ。」
阿久津先生
「宮内理恵さん。平成5年4月27日生まれ。
 身長158cm、体重43キロ。血液型はB。
私の名前は、朝礼で聞いたから、自己紹介する必要なんか ないでしょう?」

阿久津先生
「島田真理さん。平成5年10月15日生まれ。
 身長148cm、体重33キロ。血液型はAB。」

真理
「体重言うなよ!」
阿久津先生
「他に言ってほしい人、います? 時間の無駄だけど。
 これから、毎週月曜日に行うこのテストで、 成績が一番悪かった2名に代表委員をやってもらいます。」

生徒
「どういうことですか?
 普通、成績の言い人がなるんじゃないんですか?」



阿久津先生
「私の教室の代表委員は、クラスの人が、余計なことを考えずに、 勉強に集中出来るよう、週番、給食当番、掃除当番、 うさぎの世話などの、雑用を全部やってもらいます。
逆に、成績上位の人には特権を与えます。
成績のいい順にそのロッカーを使っていいし、一時間目の授業に 間に合えさえすれば、朝礼や、朝の会に出なくても構いません。」

「愚か者や怠け者は、差別と不公平に苦しむ。
賢いものや努力をしたものは、色々な特権を得て、 豊かな人生を送ることが出来る。」
「それが、社会というものです。」
「あなたたちは、この世で、人もうらやむような幸せな暮らしが 出来る人が、何パーセントいるか知ってる? たったの6%よ。」
阿久津先生

「この国では100人のうち6人しか幸せになれないの。
 このクラスには24人の児童がいます。
ということは? この中で将来幸せになれるのは、一人か二人だけなんです。
残りの94%は、毎日毎日不満を言いながら暮らしていくしか ないんです。」
もしあなたたちが、その6%に入りたければ、今から努力をして、 いい成績を取り、いい大学に入るしかないでしょう。」

生徒
「いい大学に入るだけじゃ人生じゃないと思うけどー。」
「そうよ!スポーツとか音楽とかさ。」
阿久津先生
「ふんっ。」
「スポーツや芸術で成功する確率はもっと低いの。
一流になる人間は、一流の指導者の英才教育を小さい頃から受け、血のにじむような努力をしているんです。
あなたたちのような凡人に、今からそんなことが出来る?」

生徒
「凡人?意味わかんない。」

阿久津先生
「あなたたちは、もう有名私立小学校に通う生徒たちから ずっと遅れをとっているんです。
 イメージできる?彼らはこうしている間にも、あなたたちが経験したことのないような裕福な生活をし、決して手に出来ないような、特権やサービスを受けているんです。
 病気になれば、順番を待たずに、一流の大学病院の診察を受けることが出来るし、朝から並ばなければ手に出来ないようなゲームだって、簡単に手に入る。
 ディズニーランドだって、特別の出入り口から入って、人気のアトラクションだって並ばずに、乗ることが出来るんです。」

生徒
「不公平だよ!そんなの。」
阿久津先生
「いい加減、目覚めなさい。
 日本という国は、そういう特権階級の人たちが、楽しく、幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が、安い給料で働き、高い税金を払うことで、成り立っているんです。
 そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでいるか知ってる?
 今のままずーっとおろかでいてくれればいいの。世の中のしくみや、不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら、上司の言うことを大人しく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険な所に行って戦ってくればいいの。」

由介「先生〜。」

阿久津先生「なに?」

由介「あの〜。トイレ行っていいっすか?」
あ〜、先生の話聞いてたら、なんか、お先真っ暗って感じでオシッコちびりそうになっちゃって・・・」
阿久津先生
「授業中トイレに行くのは、自分はスケジュール管理が出来ない愚か者だと言っているのと同じです。 
 私の教室では、授業中トイレに行くことは一切許しません!休憩時間に、ちゃんと済ませてらっしゃい。」

由介
「え〜。じゃぁ俺ここで漏らしちゃいますけど?」
阿久津先生
「好きにしなさい。
 どうせあなたは、私に逆らいたいだけでしょう?」
由介
   
・・・
阿久津先生
「それではテストをはじめます。」
「時間は20分。今までちゃんと勉強しておけば、すぐに解ける簡単な問題だから。
では、はじめ!」
和美は自分の名前を記入しようとしたところで鉛筆の芯が折れてしまう
驚く和美
他の鉛筆も全滅
周りを見る和美
先生が見てる!
 ・・・
必死でシャープペンを直そうとする和美
由介が和美の異変に気づく
ひかるも気づいたが・・・
状況を察した由介
由介が自分のエンピツを渡そうとしたが・・・
阿久津先生
「カンニングはいけませんよ。」
由介
「そうなんだよ。カンニングはイカンニング!」

阿久津先生
「ふざけてないではやくやりなさい。」
今回のテストは絶望的となった和美
机の真ん中に、二人分一体の机が運ばれる。
阿久津先生
「成績のいい順にテストを返しますから、順番に自分の好きな席を選んで。
1位の100点は2名。
西川孝一くんと、進藤ひかるさん。」
阿久津先生
「3位は狩谷貴子さん。残念だったわね。次は頑張って。」

貴子
「はい!」
阿久津先生
「三田村まこと君、石橋テツヤ君、
田端美智子さん、島田マリさん、
チイケイジ君、中村一郎君、
黒木ヒデキ君、星ひとみさん、
安藤桜さん、大田徹君、
佐藤エリカさん、落合はじめ君、
山下げんた君、田中モモさん、
松本エマさん、宮内理恵さん、
ふわしょうた君、斉藤のぞむ君、」
最後のほうの生徒の答案用紙はバラ撒く阿久津先生
残されたのは、和美と由介。

和美「嘘・・・」

阿久津先生
「あなた達二人には、早速義務を果たしてもらいます。」
トイレ掃除をする二人
時計を気にする和美
様子を見る由介
由介
「行けよ。あとは俺やっておくから。
 塾、遅れんだろ?」

和美
「いいってー」
塾に駆け込む和美。
恵里花達
「何で0点なんかとったの?和美ちゃんやれば出来るのに。」

和美

「緊張しちゃって。」

恵里花
「みんなで話してたんだけど、やっぱ親に言って抗議してもらおうよ!」
「酷すぎだよ。テストの点で全部決めるなんて。」
和美
「お願い。それだけは止めて。
 テスト0点だったこと親に知られたくないの。」

恵里花
「え〜!なんで?」

 
必死でお願いする和美


給食当番をやる和美と由介
和美
「私カレー配るから鍋持ってて。」

由介
「お前が、、、」

阿久津先生
「何してるの!早くしなさい。」
鍋をひっくり返してしまう和美

由介
「すいません!!」
「給食室に行って残ったカレーを貰ってきます。」
阿久津先生
「いけません!残ったカレーを配って。
 最初は私に。あとは成績順に。」
由介
「5人分ぐらいしかないんですど・・・。」


「構いません。」

生徒達
「俺絶対もらえないじゃん。」
「腹減って死にそうなんですけどー。」
阿久津先生
「いくらでも食べ物があると思ってるほうが間違いなの。」 

 

阿久津先生
「日本の食料自給率は、世界で124位です。もし、アメリカや中国といった農業大国が不作になって、輸入がストップしたら、飢え死にするしかないのよ、私達は。それを考えたら、食べ物を粗末になんか出来ないはずなのに、日本人は、大量に輸入した食糧の2割以上を無駄に捨ててるんです。」
阿久津先生
「好き嫌いばかり言って、平気で給食を残すあなた達のように。恨むんなら、ドジなこの二人と、テストでいい成績を取らなかった愚かな自分を恨むのね。」

阿久津先生

「何してるの。早くしないと給食の時間終わるわよ。」
カレーを配り終えた和美と由介

・・・


 

生徒たちから睨まれる和美と由介

阿久津先生
「何をしているの?早くこぼれたものを片付けなさい。」
天童先生に訴える生徒達
タイミングよく校長、教頭がやって来たので質問をぶつける天道先生

天童先生
「どうして阿久津先生は、2年も教職を離れていたんですか?」


校長
「それはですね、あらららら。携帯が、」


校長が場を離れる。
教頭
「その辺のところは、並木先生が詳しいんじゃないんですか?」

教頭も場を離れる。
並木先生
「私もそんなに詳しいわけでは・・・。
しかし、2年は長いですねー。」


並木先生
「何か理念みたいなものがあったのかな。
今私、上手いこと言いましたね。理念と2年、かけてるんです。」
「あんまりあの人と関わらないほうがいいでよ。
 天童先生だって、ご自分の仕事で手一杯なんですし。」

天童先生
「そうですけど・・・。」

阿久津先生が職員室に戻ってくる

並木先生
「それじゃ、6年の担任会議、やりましょうか。」
職員室を覗き込む和美
天童先生
「先生のクラスの子から聞いたんですけど、給食を全員に与えなかったっていうのは、ちょっと酷いんじゃないでしょうか。」

並木先生
「天童先生、阿久津先生には阿久津先生の考えがあってですね。」


天童先生
「毎週のテストで全てを決めていらっしゃるそうですけど、それもどうでしょう!
 うちは公立で、明らかに学力の違いのある子もいるんだし、成績の悪い子に雑用係をやらせるって保護者が知ったら、問題になるんじゃないんですか?」

阿久津先生
「そんな暇があるなら、ご自分のクラスのことを考えた方がいいんじゃないです?
 2組の中には、授業中トイレに行くと言って学校中俳諧し遊びまわっている者や、いじめられて持ち物がなくなった者がいるようですけど。」

天童先生
「うそ・・・。すみません。」



阿久津先生
「大体あなたは、自分に擦り寄ってくる児童には、構いすぎというか、甘い顔しすぎなんです。
仕事の要領も悪いし、無駄も多すぎ。
 要するにあなたは、いい先生、って言われたいだけなのよ。」

打ちのめされた天童先生
会話する阿久津先生と進藤ひかるに出くわす和美
阿久津先生「あなたは私立に行く気はなの?」

ひかる
「はい。」

阿久津先生
「そう。じゃ、気が変わったらいつでも相談して。
 あなたならどこでも受かると思うから。」

二人の会話を眺める和美
進藤ひかると目が合う和美
「・・・」
阿久津先生が視線を和美に向け近ずいてきた
阿久津先生
「神田さん。
私のことを他の先生に告げ口した生徒がいるみたいなんだけど、あなた知らない?」

「犯人がわかったら、言っておいて。文句があるなら、直接私に言いなさいって。」

和美
「はいっ・・・。」

恐怖で固まる和美
帰り道、相変わらず脳天気な由介

和美
「あんたには悩みはないの?こっちは塾に行く気もしないっていうのに。」

由介
「俺この一年捨てようかなーと思って。
 じいちゃんが言ってたんだけどさ、人生には厄年とかいって、無駄な動きはやめて、のんびり休んだ方がいい時ってのがあるんだって!だからこの一年早く終わるのだけを期待して、適当にやろうかなって。真矢とはなるべく関わらないようにして、もちろん毎週のテストも!
 俺の場合私立とか行く気ないから、だから勉強する必要もないし。」
和美
「でもそれじゃこのままずっと雑用係だよ。」

由介
「別にいいよ。だって嫌になったら学校休めばいいじゃん。
 お前もそうしろって。真矢みたいなやつと関わっていると、ろくなことないから!」
和美が塾の前で躊躇っていると天童先生が通りがかる
天道先生を追う和美
行き先はカラオケだ。
「学園天国」を熱唱する天道先生

※反町隆に見えるけど天道先生です
釘付けの和美
和美に気付く天道先生
仲良く歌う二人
阿久津先生に打ちのめされた事を愚痴る天道先生を、和美は励ます。

この場所の事は二人の秘密にする

次のテストは頑張ると決意する和美
阿久津先生
「この本読んでごらんなさい。あなたの人生に役立つと思うの。読んだら感想聞かせて。」

阿久津先生とひかりの様子を伺う和美
放課後も勉強に励む和美
姉にも勉強を教わる和美
試験日の朝
テストをパスする由介に和美は
和美
「本当にそれでいいの?」

由介
「何なら一緒に、フケる?」

和美

「私は嫌だから、逃げるの。絶対に嫌だから。」
テスト直前の休み時間。

最後の確認をする和美
筆箱もOK!
由介は来ない・・・
トイレから戻ってきた恵里花達。

和美
「どうしてトイレ誘ってくれなかったの?」

恵里花
「ごめん。和美ちゃん勉強がんばっていたから。
 テスト、がんばってね!」



お腹を押さえる和美


阿久津先生
「みんな良かったわねー。
一人逃げ出してくれたお陰で、代表委員をやらなきゃならないのは一番成績が悪い人だけでいいんだから。」
再びお腹を押さえる和美
和美の異常に気付く進藤ひかる
和美「先生・・・」

阿久津先生「何?」

和美「トイレに行かせて下さい。
 あの・・・先生。」
阿久津先生
「言ったはずですよ。授業中にトイレは禁止だって。」

和美
「ごめんなさい。今度から気をつけますから。」

成り行きを見守る生徒達

和美

「ガマンできないんです。ごめんなさい。」

阿久津先生
「行きたければ勝手に行きなさい。
 その代わり、もうテストに戻ることは許しません。」

和美
「そんな・・・」
進藤ひかる立つ

ひかる
「先生、神田さんをトイレに行かせてあげてください。
彼女、本当に辛そうだし。」
驚く和美
阿久津先生
「ルールを知っていて、休憩時間にトイレに行かなかった彼女が悪いんです。」


ひかる
「何でもルール通りにすればいいってもんじゃないと思う。
頭でっかちの官僚じゃあるまいし。」

阿久津先生
「私は、彼女がトイレに行く振りをして、カンニングをする恐れがあると言ってるのです。」


ひかる
「先生はわかっていたはずです。
神田さんは、そんなことをする人じゃないって。
先生はとっても厳しいけど、言ってることは結構当たっているから黙ってたけど、これはただのイジメじゃないですか。
神田さんは、今日の為に一生懸命勉強した。
先生だって知っているでしょう?
その努力を無駄にするなんて、担任として間違っていると思います。」



静かに歓喜する生徒達
阿久津先生
「それじゃ、あなたが連れていってあげなさい。
その代わり、あなたはもう教室に戻ることは許しませんよ。」

ひかる
「構いません。」

ひかる
「行こ・・・」
教室を出るひかると和美
裏返しにされたひかるの解答用紙を見る先生
回答は全部記入されていた
トイレへと急ぐ二人。
座り込む和美
・・・
・・・
涙が零れ落ちる
間に合わなかった・・・
ひかる
「保健室行こう。着替えとかあるはずだから。」

和美
「一人で行けるから・・・。」

ひかる
「じゃあ私、ここ拭いておく。」

和美
「ありがとう。」
歩き出した和美が振り返りひかるを見る。

ひかる
「安心して。誰にも言わないから。」

和美
「ありがとう。」
保健室から出て、教室に向かおうとすると、背後には阿久津先生が!

阿久津先生
「早く教室に行きなさい。」
次の授業が始まった

和美
「起立。」

阿久津先生
「もうあなたはいいわ。
今から代表委員は、他の人にやってもらいます。


阿久津先生
テストをサボったあなたと、 とってもクラスメイト思いのあなた。
優しいあなたのことだから、可愛そうな神田さんの為に代表委員代わることぐらい、へっちゃらでしょ?

「これから、私に逆らう人は、テストの成績に関係なく代表委員をやってもらいます。
何やってるの。早く号令をかけて。時間の無駄でしょう?」

ひかる
「起立、礼、着席。」
阿久津先生
「代表委員。黒板が汚れてるわよ。早くきれいにして。
授業始められないじゃない。」


由介とひかるが黒板を掃除する。
阿久津先生 和美を見ながら

「良かったわねー。あなたの変わりに代表委員を代わってくれるいいお友達が二人もいて。

みんな、この一年、楽しいものにしましょうねぇ」

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