Maintenance

日頃、活躍してくれるかわいいマシン。時々メンテナンスをしていたわってあげて下さい。
自信の無い方は無理しないで購入したショップに依頼しましょう。

デッキのお手入れの仕方
Oリングについて ※Oリング=ステアリングダンピングユニットのスプリングを押さえているナットのゆるみ止めに使われているゴムの輪のこと
メンテナンスに必要な工具
オイル等、ケミカル用品について 構成中

 


メンテナンスについては書くべきことが多いのですが、ここでは、気付いた点だけ紹介してます。
※当HPの掲示板でご質問いただいた場合は、ゲストさんか管理者が判る範囲でお答え致しますが、返答は管理者の都合によって遅くなる場合がありますのであらかじめご了承ください。

大抵の事は他のHPや雑誌などで紹介されていますので色々探してみてください。

■デッキのお手入れの仕方。

しばらく乗っているとデッキ(人が乗る板の部分の事ですよ)が汚れてきちゃいます。
yer2000MODELからはこのデッキ部分は全面黒いデッキシートで覆われて汚れや傷が目立たなくなってはいますが、
それでも土や埃がこびり付くと汚れが目立ってきて、薄汚れたシンデレラな感じになってきちゃいます。
初めて出会った時の鮫肌の笑顔を保てる様に時々、デッキのお掃除をしてあげしましょう。

お手入れの仕方はとっても簡単、お膝の上で楽に出来ちゃいます。

1.用意する物。

・使い古しの歯ブラシ

出来るだけ毛先の細いものがいいですね。

使い古しのコップ
お水を入れる容器であれば何でもOK。入れるお水は50ccもあれば足りるので小さい容器のほうがいいです。

ハンドソープ少々
お肌にやさしい石鹸系なら何でもいいと思います。洗剤でもOK。

ティッシュ
デッキについたお水を吸い取るのに使います。6〜7枚あれば足りるかな?
以上の4つで道具はOKです。

2.準備。

用意したコップにハンドソープ等の洗剤とお水を入れます。お水9に対して洗剤1くらいの割合で十分過ぎます。よくかきまぜてくださいね。以上で準備は完了です。

3.お手入れ。

キックボードのデッキ上の汚れている部分に流れ落ちない程度に薄めた洗剤を垂らします。(流れない程度に垂らすのがポイントです)
後は薄めた洗剤を垂らした部分に歯ブラシを当てて擦るだけです。擦るときは力を入れると毛先が曲がって細かい部分に届かないので、力はほとんど入れないですばやく擦り続けてください。
水分が足りなくなったら薄めた洗剤を適当に垂らしてください。(金属部分には垂らさない方がいいと思います。)以上を繰り返してから適当なところで擦るのを止めて、ティッシュをデッキに掛けて上から手で軽く叩いてお水を吸い取ります。
(水分と一緒に汚れも吸い取られます)ティッシュを交換しながら、水分が殆どティッシュに付かなくなるまで吸い取りを繰り返します。
※間違ってもティッシュで拭いては行けません。ティッシュのカスがデッキにこびり付いちゃいます。
以上でおしまいです。

汚れがひどい場合は垂らすところから繰り返してくださいね。


■Oリングについて

ステアリングロッドのスプリングを押さえているナットのゆるみ止めとしてOリングが付いていますが、これを外すのは意外と大変です。うっかりするとOリングが切れてしまったりしますが一々苦労して外していられないので切れるのを覚悟で引きぬいて、一度外したら新品と交換しましょう。使えるOリングは東急ハンズで手に入ります。

流用できるOリングの種類。

左から一番細くて小さいのが純正のOリング。次が1A P-5と言う物です。その次がTOTOのカタログNo「TOTO91232E」と言うもの。最後が水導等、水周りの補修用として売られている物。サイズこそみんな違いますが、いずれも流用可能です。TOTOと補修用の二つのOリングは大きいため取り外しが比較的容易になります。大きいと言ってもこの位のサイズまでなら簡単には外れないので安心。

お近くに東急ハンズが無くても、水道関係の補修部品を扱うDIY店があれば入手は楽と思います。

利用出来るサイズの目安は内径4.4mm〜5.8mm太さ1.5mm〜2mm、直径8mm〜10mmの間で選択してください。

写真のサイズは内径5.8mm、太さ1.9mmの物です。ただ、この製品は2個入りで110円と割高です。

TOTOの部品カタログNo「TOTO91232E」は1個20円程度ですので、バラで売られているのならバラで必要分だけ購入した方が徳。

1A P-5 と言うOリングも使えます。10個入りで200円と安いので外したら、新品交換しましょう。

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オイル等、ケミカル用品について

キックボードと言えどやはり、回転する部分や可動部分があるため、それらの部分をスムースに動く様に維持させる為には潤滑剤が必要です。使用する潤滑剤は特別な物を利用する必要はなく、車やバイクなどで使用されるものと同じもので問題ありません。 でも、いざ買いに行くと種類の多さにどれを購入すればわからなくなるほど。そこで参考程度にオイルについてつらつらと書いてみます。
※それなりに調べてはいますが専門家ではないので誤った内容があるかも知れません。

1. オイルの種類

普通、一般に使われる潤滑剤は、以下の2種類があります。

・ オイルタイプ
一般に潤滑油、潤滑剤などと呼ばれるのはこのタイプを指します。粘度は用途によってサラサラからドロドロした物まで増ちょう剤や添加剤の違いによってさまざまなバリエーションが存在します。サラサラしたものの商品の代表は浸透潤滑剤系とも言われるCRC556などが有名でしょう。しかしこれら浸透潤滑剤系は以外と揮発性が高く、継続的潤滑を維持する場所には向きません。その強力な浸透性を利用してネジの緩めや、固着した可動部分、水洗い後の処理などの利用が主な用途でしょう。ただ入手性の良さと手ごろな価格から洗い油として利用する事もありますが揮発性が高いと言ってもそう簡単に揮発はしないので、後から他の潤滑油を塗る場合、混ざってしまい性能を劣化させる可能性があります。
同じくサラサラしたもので浸透性も高く継続潤滑性も高いものがあります。このタイプは高級品が多く、マジックペン程の大きさで数千円以上と高価なものも多くなります。浸透性の高い潤滑油のメリットは、隙間から注油できるので、分解して注油する必要がないことが最大のメリットですが、当然ねじ山にも染み込みやすくネジが緩みやすくなってしまうと言う弊害も、、、。ただ、分解しなくても良いとは言え、そのままでは、金属のカスなどで汚れた古い潤滑油に注油することになるので良い事とは言えず、やはり分解洗浄後に注油する事が必要です。

・ グリスタイプ
軟膏のように半固形でクリーム状のものが一般的イメージでしょう。定義としては{基油となる「潤滑油」に「増ちょう剤」を分散させて半固体にした潤滑剤}となります。目的によって基油や増ちょう剤や添加剤が異なりその性質や特性なども様々になります。グリスの利点は、その粘性の高さから長持ちする事と隙間などに対してシールド効果がある事で欠点は、性能を維持させるにはそれなりの量を盛る必要があり、粘性が高いため埃やゴミを付着させやすい事があげられます。添加成分の違いで製品名称も多く、特に、「モリブデングリース」(リチウム系+二硫化モリブデン)、「フッ素樹脂入りグリース」「チェーングリース」など、使用目的によって、配合成分などが異なるため選択には多いに迷わされますが、反面自分だけの選択も可能となるため、色々試してみるのも良いと思います。「これじゃないと駄目なんだ」とこだわる方も多いので、こだわるとかなり奥が深いです。今はどうかわかりませんが、その昔ラジコンでは異種のグリースを個人でブレンドし自分だけのグリスを作ってみたりと言う事は良く行われていましたが、実際には異種グリースの混合・混入は軟化や硬化・耐熱性の低下などグリースの性能劣化に極端に現れることがあります。せっかく高性能グリースを手に入れてもその性能が発揮できないことも考えられますので、変更が必要な場合は前のグリースを十分に取り除く事が必要です。もし、ご自分でブレンドを楽しみたいと言う場合、元になるグリースは添加物の少ない物(シマノのクリーム等)に添加用のリチウム粉末、果ては車のガソリン添加剤などを加えてみたりとかも出来ますがうまく混ざらない場合もあり、性能は誰も保証できませんので自分で確認していくしかありません。
独自ブレンドと言えば潤滑剤ではありませんがパソコンではCPUの冷却に使うヒートシンクを密着させる為にシリコングリスが用いられますが、自作パソコンではCPUを規定外の動作クロックで動かすオーバークロックが盛んに行われており、そのためシリコングリスには高い熱伝導率が要求されることから、市販のシリコングリスに、金粉、銀粉、銅紛など各個人工夫を凝らしたブレンドがなされていてユーザー間ではさまざまな情報が交換されていて非常に熱い状況だった例もあります。

・悩んだら添加剤で選択する手もアリ。

潤滑剤にはさまざまな添加剤が使われていますが、製品の名称の一部になるくらい代表的な物はモリブデンとテフロンです。商品が多くて悩むなら添加物で選択してみましょう。

1-a..モリブデン
まず最もポピュラーと思われるのがモリブデンですが、(1965年)アメリカで潤滑油用として研究され始め、化合物として多くの特許が出されました。まだ歴史はそんなに深くなく、その潤滑の仕組みは理論的には解明されていません。目的とする効果は摩擦低減と摺動部の直接接触の頻度を減らす事が主となり潤滑剤の摩擦特性を好ましいものに「調整する」 という事になります。 2次的に油温低下、耐摩耗、耐加重性能が向上するようです。

2-b.テフロン
テフロンはデュポン社の商標名で、いわゆる"プラスチック"の一種です、 「エンジニアリングプラスチック製品」として使われていますが、 その摩擦係数の低さに着目してオイルに入れられるようになったようです。 この添加物の最大の欠点は車やバイクなどで各種メーカーの物を比較した方、または雑誌などの比較記事を御覧になった方なら判ると思いますが、この添加物を使用した製品テストでは宣伝文句と実際のデータとではかなり開きがでます。各種研究報告でも散々でNASAのルーウ"ィス研究センターでのテストでは簡単に言ってしまうと結果は潤滑を悪化させることになるようです。しかし、軸受けなどの高負荷や圧力を受ける場所には向きませんが(デュポン自体、薦めていない)低負荷域の潤滑には効果があります。

2.注油の際の注意点。

・グリスを塗ってある部分にオイルが混ざるとグリスを流してしまうので混ざらない様に注意が必要です。

・モリブデン配合のグリスの場合、衣類に付着するとシミとなリ取れなくなります、特に真っ黒になった古いグリスには注意してください。

・頻繁にメンテナンスをされる方以外、CRC556などの浸透性の高いスプレー式の潤滑剤を全体にむやみに拭きかけないほうがいいです。あらかじめ塗られているグリス等に染み込んで流してしまう事があります。錆び止めや艶出しに使う場合はウェス(古い布等)に染み込ませて拭く様に利用する事をお勧めします。

3.適材適所でオイルを使い分ける。

キックボードにもいろんな可動部分があります。一つのオイルで全てまかなうのもまめに注油するなら問題は無いのですが、部分部分で使い分ける事をお勧めします。

使い分けの例

1.折畳み部分。
これらの部分はほとんどの場合、高い負荷や荷重、回転に晒されない為、テフロン系のグリスに適しています。砂まみれ等にならない限り注油などそれほど神経質にならなくて良いと思います。

2.ウィール等のベアリングや軸受け部分
この部分は、環境や用途によってその都度変更するのがベストですが、一般的に回転性能を上げる為、粘性の低いオイルタイプを用いますがオフロードなど砂や埃の多い環境での走行ではベアリングなどへのゴミの侵入を防ぐ為、グリスを併用することをお勧めします。この場合のグリスの使い方はベアリング内にグリスを入れるのではなくベアリングの表面の軸受け回りを中心に盛ると言う使い方です。当然回転性能は悪化しますが、ベアリングを痛めるよりはマシでしょう。少なくともグリスタイプのベアリングよりは回るとおもいます。

いずれにしても、マメなオイル注入、交換、が長持ちさせる秘訣です


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