月刊LaLaインデックス1990
MONTHLY LaLa INDEX 1990

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 白泉社月刊LaLaのインデックスデータ。その1990年版。独断と偏見に満ちた星取表(5点満点)と短評付き。


月刊LaLa 1990年2月号
表紙成田美名子「CIPHER」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「RED」なかじ有紀第1回 ★★★
「みかん・絵日記」安孫子三和第21回その21★★★
「CIPHER」成田美名子第58回Scene12.PREPARATION★★★★
「月の子」清水玲子第17回 ★★★
「ウは鵜飼のウ」桑田乃梨子前編 ★★
「フル−ツ果汁100%」岡野史佳第25回Flesh12.1グラムの宝島<前編>★★★
「花咲ける青少年」樹なつみ第5回 ★★★★
「シニカル・ヒステリ−・アワ−」玖保キリコ第89回 ★★★
「魔女の条件」綾瀬百合子読切 
「笑木田しいの一寸一服」笑木田しいギャグ「ちび」という猫のおはなし★★
「緑の冠」原なおこ後編 ★★
「インナ−・カルテット」かわみなみ第3話第4回第3話We'll Be Together 4★★★★
「地学室のロマン」実森絵理読切第85回LMSトップ賞
 なかじ有紀の新連載『RED』は、モデルネタということで、やや『小山荘〜』の焼き直し的な印象。ただ、なかじ有紀は2006年に到るまで、若干の焼き直し的な作品を挟みつつも、それなりにスキルアップした作品を継続的に連載し続けていると思う。(2006/07/17)


月刊LaLa 1990年1月号
表紙樹なつみ「花咲ける青少年」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「CIPHER」成田美名子第57回Scene12.PREPARATION★★★★
「笑木田しいの一寸一服」笑木田しい あたしたちはそれでもお姫様★★
「花咲ける青少年」樹なつみ第4回 ★★★★
「みかん・絵日記」安孫子三和第20回その20★★★
「月の子」清水玲子第16回 ★★★
「フル−ツ果汁100%」岡野史佳第24回Flesh11.チョコレート戦争★★★
「酔闇桜の花の春」わかつきめぐみ読切 ★★
「ななめの音楽-SCHRAGE MUSIK-」川原由美子+佐藤道明読切 ★★★
「夕暮まで遊ぼう」米沢りか読切(信夫&玉緒)★★★
「GONDWANA」やまざき貴子最終回 
「緑の冠」原なおこ前編 ★★
「インナ−・カルテット」かわみなみ第3話第3回第3話We'll Be Together 3★★★★
「シニカル・ヒステリ−・アワ−」玖保キリコ第88回 ★★★
 この号は、既にけちょんけちょんなコメントをつけたやまざき貴子「GONDWANA」と、新井素子『グリーンレクイエム』の出来の悪いエピゴーネンにしか思えない原なおこ「緑の冠」が載っているという点で、SFファン的にはかなり今ひとつな印象の号かも。
 まだ力不足なやまざき貴子はともかく、実力派の原なおこが「緑の髪で光合成をする女の子を追う悪の科学者」なんていう、時期的に読者が『グリーンレクイエム』をすぐに連想してしまうタイミングで(ストーリーは全然違うとはいえ)こういう類似設定の中編をどうして描いてしまったのか、当時からどうも納得がいかなかったんだけど……。
 あと、増刊「Short Stories」からの流れで、川原由美子+佐藤道明の短編が本誌掲載。作品的には今ひとつではあるものの、このコラボレーションが川原由美子の画風に与えた影響は『観用少女』にまで続くものだと思うので、川原由美子の作風変遷の上ではこの時期のLaLaでの仕事はターニングポイントだったと思う。
 米沢りか「夕暮まで遊ぼう」は、デビュー作から続く「信夫&玉緒」シリーズの最終作。高校生の世代交代を見守り続ける、主人公の父親(高校教師)の視点からの物語がしみじみとよい。
 あと、1989年12月号でちょっとコメントした笑木田しいは、この号から「笑木田しいの一寸一服」の統一タイトルがついた。後日、このタイトルでコミックスも1冊だけ出たんだけど、寿退社(?)ですっぱりとマンガ家を廃業したのがけっこう印象に残っている。(2006/07/17)


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