LaLa増刊インデックス1987
LaLa EX INDEX 1987

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 白泉社月刊LaLaの増刊のインデックスデータ。その1987年版。独断と偏見に満ちた星取表(5点満点)と短評付き。


REMIX LaLa
表紙不明不明
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「花咲ける青少年」樹なつみ総集編(再録) 
「日本有頂天」星崎真紀総集編(再録) 
「吐夢と不思議な猫」安孫子三和総集編(再録) 
「若様ズームイン」原なおこ総集編(再録) 
「素敵なシャイBOY」なかじ有紀総集編(再録) 
 1987年にLaLa本誌に掲載された「100P HOT LIVE」の5作品をまとめて収録した総集編。
 本誌のコメントの方でも書いたけど、樹なつみ「花咲ける青少年」は、後の同タイトルの連載のパイロット編。同様に安孫子三和「吐夢と不思議な猫」は『みかん・絵日記』の、なかじ有紀「素敵なシャイBOY」は『カラフルBOX』のパイロット編。これまでのLaLaの歴史の中でも、同じように中堅クラスのマンガ家に競作させた企画はいくつかあったけど、今回の「100P HOT LIVE」は単なるマンガ家の人気比べ的なニュアンスではなく、ちょっと先をある程度見越した戦略性があったという点で、ちょっと異色だったかな、と。
 因みに、この号は買ってない(笑)……というか、今回リスト作成のためにチェックするまでこんな増刊が出ていたことすら忘却の彼方だったんだけど(笑)、いずれにしても「たこいコレクション(笑)」では欠番。とはいえ、メインディッシュだけで500Pもあるので、おそらく新人の投稿作とかは載ってないと思うんだけど、実際のところは不明(笑)。親切な方の情報をお待ちしてます(笑)。(2004/01/30)


LaLaスペシャルCindy AUTUMN号
表紙わかつきめぐみ 
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「明日には花の夢つれて」安孫子三和読切(真夜中をすぎても8)★★★
「究極のグルメ」米沢りか読切(信夫&玉緒)★★★
「はりきりえんじゅ」しばたひろこ読切第2話★★★
「ティンカーベル・ナイト」岡野史佳読切1/2 FAIRY!2★★★
「黄昏時鼎談」わかつきめぐみ読切第三話★★
「Bias 1/2 Boy」ふみづき綾人読切 ★★
「Dr.ク−ジョ危機一髪!!」星崎真紀読切 ★★★
「午前5時のダディ」宮川由美子読切 
「5年目のKID」加山由紀読切 
「なんの青春!!」北岡伸子読切 ★★
「風はいつも桜の森で」新田華丸読切 ★★★
「ロジカル・アレルギー・アワー」玖保キリコギャグ(18)★★★
 今回もシンプルに「AUTUMN号」であるが、やっぱり年号は併記されていない(笑)。
 そういえば、1987年はCindyの表紙は毎回わかつきめぐみであったが、まあ、この時期、表紙のためだけでも買う、という熱烈なわかつきめぐみのファンが多かったんだろうなあ、ということで(笑)。
 ただし、内容的には、固定ファンのいたであろう坂田靖子『バジル氏の優雅な生活』もいしかわじゅん『うえぽん』も載っておらず、その分増えた新人作品は全般に低調。星崎真紀最大の人気シリーズとなる『Dr.ク−ジョ危機一髪!!』がスタートしているのがちょっと目を引くくらいか。(2004/01/30)


ララDX WAKU☆WAKU秋の号
表紙  
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「竜の眠る星」清水玲子総集編(再録)第6回〜第12回 
「ミルキーウェイ2」清水玲子読切  
「トライフルの月」アベ浩子読切(「奇妙な同居人」) 
「リターン・トゥ・ミー」やまざき貴子読切(ムシ) 
「今夜は眠れない」すぎやまゆうこ読切  
「教科書はときめきの予感」戸田弓弥子読切  
「日曜学校」しばたひろこ読切  
「怪子さんが通る」堀内怪子ギャグ  
「シニカル・ヒステリ−・アワ−」玖保キリコギャグ(番外編) 
「うえぽん」いしかわじゅんギャグ(番外編) 
 この号も引き続き、「WAKU☆WAKU秋の号」なんていうよくわからない号数表記(笑)。目玉(?)は清水玲子『竜の眠る星』総集編。前の「UKI☆UKI春の号」の総集編が第1回〜第5回だったのに対して、今回は第6回〜第12回と連載7回分という大盤振る舞い(?)。そのためか、清水玲子以外の漫画家の作品は少なめかと(笑)。
 そういえば、「クリスマス号」と「DOKI☆DOKI夏の号」と続いたわかつきめぐみ『So What?』総集編の方は、2号合わせるとなぜかPhase5が抜けてるんだけど、どういう意図があったのか今となっては不明……というか、何も考えてなかったのか(笑)?(2004/01/30)


Short Stories 現代少女漫画短編集'87 SUMMER
表紙大島弓子 
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「はだかのお姫さま」さべあのま読切 ★★★★
「選挙の日」松苗あけみ読切 ★★★★
「リラのホテル」藤原カムイ読切 ★★★
「フラッシュ」玖保キリコ読切 ★★★★
「風使いのしゃしゃ」安孫子三和読切 ★★★
「夜汽車」篠有紀子読切 ★★★
「小鳥の瞼」ふくやまけいこ読切 ★★★
「病気になったトモコさん」高野文子読切 ★★★★
「MOONLIGHT SHOWER」川原由美子読切 ★★★
「雷のあと…」坂田靖子読切 ★★★★
「2.5−D」わかつきめぐみ読切 ★★★
「すすめエスパーニャ!」かわみなみ読切 ★★★
「ピカピカ」もん読切 ★★★★
「たんぽぽ食べて…」楠桂読切 ★★
「キュールとカルト」やまじえびね読切 ★★★★★
「夢みるドロップス」岡野史佳読切 ★★
「僕たちの“アメリカ”」よしまさこ読切 ★★★
「八月の聖餐」若山信読切 ★★
「すいか仮面」ひのまる読切 ★★
「森の床屋さん」しばたひろこ読切 ★★★
「夢みる魚」新田華丸読切 ★★
 LaLaの歴史を通じても異色の増刊号といえるのが、この「Short Stories 現代少女漫画短編集」。まず、どこにも「LaLa増刊」とか、それに類する表記はない(笑)。版型はA5でページ数もそんなに多くはなく、紙質も雑誌というよりコミックス並……というか、当時紙質を落としていた花とゆめコミックスより紙質はよかった(笑)。
 合計21人の中で、LaLa(及び白泉社系の)マンガ家は11人とほぼ半分。その11人に関しても、新人も含めて個性のはっきりしたマンガ家がセレクトされている感じ。
 内容面では、誌名の通り、「アンソロジー」としてよくできていると思う。個々の作品の質が高く、2004年現在読み返しても、実に面白い。
 個々の作品でいうと、さべあのま、高野文子、坂田靖子あたりはやっぱり別格の感あり。
 川原由美子の作品には「Avec Michiaki Sato」のクレジットがあり、背景などに佐藤道明が参加している。この二人のコラボレーション作品はこの後LaLa本誌にも掲載されたりしているのだが、同じ時期に川原由美子がSFマガジン及び文庫でティプトリーJr.『たったひとつの冴えたやり方』のシリーズのイラストを担当したのがきっかけだったんだろうと推測している。
 あと、やまじえびね「キュールとカルト」は画面構成&ストーリーのトリッキーさで★★★★★。この短編は最近(2003年)になってやまじえびねのコミックス『夜を超える』に収録されて、実に16年ぶりに日の目を見ることになるのだが、それはまた別の物語。(2004/01/30)


LaLaスペシャルCindy SUMMER号
表紙わかつきめぐみ 
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「惑星Aのこどもたち」岡野史佳読切 ★★★
「黄昏時鼎談」わかつきめぐみ読切第二話★★★
「続・人生はパラダイス」星崎真紀読切 ★★★
「アブノーマルに花束を」原なおこ読切 ★★★
「ロジカル・アレルギー・アワー」玖保キリコギャグ(17)★★★
「ハート・プレイヤー」木村晃子読切 ★★★
「秘密のポーセット」安孫子三和読切(真夜中をすぎても7)★★★
「はりきりえんじゅ」しばたひろこ読切 ★★★
「ウィズ・ミー」秋本尚美読切 ★★★
「神様、お願い!」米沢りか読切 ★★★
「廃園の秋」坂田靖子読切バジル氏の優雅な生活33★★★
「うえぽん」いしかわじゅんギャグ(18)−寒い国からきた力士−★★★
「怪子さんが通る」堀内怪子ギャグ軽蔑の証明★★
「君は精霊を見たか」桑田乃梨子読切第26回LMHS準入選★★
 今回はあまりよくわからない号数表記ではなくてシンプルに「SUMMER号」であるが、昨年までと違って年号が併記されていないので、これはこれでいつだかわからない号数表記ではある(笑)。
 掲載作品は、いずれも水準作と行った印象で、特筆するようなことはなし。敢えていえば、長く続いた坂田靖子『バジル氏の優雅な生活』が「第1部完」(笑)ということで、事実上最終回だったことと、あとは、星崎真紀「続・人生はパラダイス」は、タイトルが一発芸(笑)だと思っていたので、よもや続編が描かれるとは思っていなかったとか、そのくらいか(笑)。
 そんな中では、桑田乃梨子の投稿作「君は精霊を見たか」が載っているのが、ポイントといえばポイントか。(2004/01/30)


ララDX DOKI☆DOKI夏の号
表紙わかつきめぐみ「So What?」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「So What?」わかつきめぐみ読切番外編★★
「So What?」わかつきめぐみ総集編(再録)Phase6〜9★★★
「家鴨たちの分際で!」星崎真紀総集編(再録)★★★★
「家鴨たちの分際で!2」星崎真紀総集編(再録)君のカオ 僕のカオ★★★★
「家鴨たちの分際で!3」星崎真紀総集編(再録)放課後にシネマ★★★★
「支那街異聞−チャイナタウン・ハプニング−」アベ浩子読切(「奇妙な同居人」)★★★
「怪子さんが通る」堀内怪子ギャグあ…気まずい…★★
「牧場のキコリちゃん」玖保キリコギャグ「シニカル・ヒステリ−・アワ−」番外編★★★
「春にむかって…」やましなりえ読切第26回LMHS佳作
「待つ虫」竹田亜紀読切第26回LMHS佳作
「睫毛の向こうの夢」西村愛民読切第26回LMHS佳作
「パターン分析」小泉秋子読切第11回アテナ新人大賞佳作
「家族くらぶ」小野柄みゆき読切第11回アテナ新人大賞佳作★★
「青少年のための修辞学」若山信読切 ★★
「ぼくんちのお客さん」しばたひろこ読切 ★★★
「サマータイムブルース」桜庭ゆたか読切 
「ひとときの旅」いしかわじゅん読切うえぽん・番外編★★★
 この号も、「DOKI☆DOKI夏の号」なんていうよくわからない号数表記(笑)。目玉(?)は年初のクリスマス号に続いてのわかつきめぐみ「So What?」総集編と、星崎真紀「家鴨たちの分際で!」総集編。やっぱり本誌につい最近載ったばかりのものばかり。
 アベ浩子「支那街異聞−チャイナタウン・ハプニング−」は、気弱な狼男(笑)を主人公にしたCindy 1986 SUMMER掲載の「奇妙な同居人」の続編。このシリーズは1作ごとのページ数が多く、それなりにキャラクターも立っていて、質的にも安定していたので、このシリーズでアベ浩子初のコミックスが出るかも、と、ちょっと予想していたのだが、その予想が当たることはなかったのであった(笑)。(2004/01/30)


LaLaスペシャルCindy 祝・進入学特大号
表紙わかつきめぐみ 
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「ルイ君に乾杯!」原なおこ読切番外編★★★
「黄昏時鼎談」わかつきめぐみ読切第一話★★
「春告げ鳥の鳴く頃に」安孫子三和読切 ★★★
「ロジカル・アレルギー・アワー」玖保キリコギャグ(16)★★★
「幸福のスタア」高口里純読切伯爵と呼ばれた男★★★★
「HAPPY YES」遠野一生読切 ★★
「デカルトとんでった!?」篠有紀子読切(栗&麦)★★★
「ラム亭のちいママ」木村晃子読切 ★★★
「うえぽん」いしかわじゅんギャグ(17)−D−BOMBのゆくえ−★★★
「道化冥利」若山信読切 ★★★
「平日の手帖6」しばたひろこ読切 ★★★
「わたしは夢みる乙女」宮川由美子読切第25回LMHS準入選
「ストレンジャー・イン・パラダイス」坂田靖子読切バジル氏の優雅な生活32★★★
「怪子さんが通る」堀内怪子ギャグ満福帝国大学にて★★
 LaLaDXだけでなく、Cindyの号数表記も「祝・進入学特大号」なんていうよくわからないものに(笑)。
 本誌に最終回が載ったばかりの「ルイ君に乾杯!」番外編は、実質的にはこっちの方が最終回といっていいような内容だったような……。
 わかつきめぐみ「黄昏時鼎談」は、小味の効いた幻想小説風短編を狙っているのは非常によくわかるのだが、狙いが成功しているかはちょっと微妙かも。
 安孫子三和「春告げ鳥の鳴く頃に」は、自分の恋人と妹が互いに想いを秘めていることに気づいて身を引くヒロインの心情をちょっとのほほんと描いた安孫子三和には珍しいフツーの少女マンガ(いや、ファンタジー系の設定が何も出てこない、という点で(笑))。
 木村晃子「ラム亭のちいママ」は、木村晃子の代名詞的な作品かと。この頃まではこういう戦後あたりの時代を主なモチーフにするマンガ家が何人かいたんだけど、90年代以降はそういう作風の人はほとんど姿を消した感はあるな。
 そういえば、Cindy 1987 WINTERの星崎真紀「人生はパラダイス」に続いて、坂田靖子が「ストレンジャー・イン・パラダイス」なんていうタイトルを使っているあたりに、ジャームッシュ『ストレンジャー・ザン・パラダイス』公開当時の影響力がそこはかとなくわかるような……(笑)。(2004/01/30)


ララDX UKI☆UKI春の号
表紙不明不明
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「竜の眠る星」清水玲子総集編(再録)第1回〜第5回 
「眠れるアインシュタイン」篠有紀子総集編(再録)(栗&麦) 
「嗤うコペルニクス」篠有紀子総集編(再録)(栗&麦) 
「ソクラテスは太った」篠有紀子総集編(再録)(栗&麦) 
「MANY MOONS」アベ浩子読切(「奇妙な同居人」) 
「フィフティーン」橋本恩読切  
「キムのママのエプロン」しばたひろこ読切  
「怪子さんが通る」堀内怪子ギャグ  
「シニカル・ヒステリ−・アワ−」玖保キリコギャグ(番外編) 
「うえぽん」いしかわじゅんギャグ(番外編) 
読切第11回アテナ新人大賞新人賞 
読切第11回アテナ新人大賞新人賞 
読切LMHS佳作 
 ララDX号数表記は年初の「クリスマス号」に続き、「UKI☆UKI春の号」というよくわからないものに(笑)。これに限らず、今年の増刊号はよくわからない号数表記が続くことに(笑)。
 今回の総集編は清水玲子「竜の眠る星」と篠有紀子「眠れるアインシュタイン」のシリーズ。やっぱり本誌、増刊につい最近載ったばかりのものばかり。
 この号は買ってないので(笑)、「たこいコレクション(笑)」では欠番。本誌の次号予告からリストだけ作成しましたが、新人の投稿作は不明。親切な方の情報をお待ちしてます(笑)。(2004/01/30)


LaLaスペシャルCindy 1987 WINTER
表紙わかつきめぐみ 
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「人生はパラダイス」星崎真紀読切 ★★★
「エヴァグリーン・ガーデン」わかつきめぐみ読切ぱすてると〜ん通信最終回★★★
「千夜一夜」秋本尚美読切 ★★★
「月の船」安孫子三和読切(真夜中をすぎても6)★★★★
「平日の手帖5」しばたひろこ読切 ★★★
「ソクラテスは太った」篠有紀子読切(栗&麦)★★
「うえぽん」いしかわじゅんギャグ(16)−ザ・ニンジャ・ストライクス・バック−★★★
「ナポレオン・アイビー」坂田靖子読切バジル氏の優雅な生活31★★★★
「X2! <DOUBLE!>」遠野一生読切 ★★
「リボン−Happening」新田華丸読切第11回アテナ新人大賞新人賞★★★
「1月の果実」米沢りか読切(信夫&玉緒)★★★
「ロジカル・アレルギー・アワー」玖保キリコギャグ(15)★★★
 巻頭の星崎真紀「人生はパラダイス」は舞台設定など全体の雰囲気があからさまに(当時公開されたばかりだった)ジム・ジャームッシュ『ストレンジャー・ザン・パラダイス』なのだが、ストーリー的にはジャームッシュのドライな感覚とは正反対のウェットな作品。おおざっぱに要約すると、ゲイの男性二人と、その片割れの元同級生の女性がひょんなことからクルマで珍道中……という話。そのジャームッシュライク(笑)な作品に「男女3人冬物語」(笑)というこれまた当時放映中のドラマのタイトルをパクった煽り文句がついていたのが今となっては笑えるかも(笑)。というか、当時も笑っていたんだけど(笑)。作品単体としては悪くなかったんだけどねえ(笑)。
 わかつきめぐみ「ぱすてると〜ん通信」最終回も、まあ特筆すべきところはなし。わかつきめぐみの中では今ひとつ持ち味が出ていなかったシリーズ、という印象かな。
 「真夜中をすぎても」シリーズの安孫子三和「月の船」は、人間より寿命の長い魔族が普通の人間と友人としてつきあい続けることの切なさを描いた佳作。最近(2002年)でいうと、『おジャ魔女どれみ』で主人公のどれみが魔法を使わずに長く人間界を放浪している魔女と出会う「どれみと魔女をやめた魔女」が同テーマの傑作だったな……というのは余談(笑)。
 こうしてみると、なんだかんだいって、読みどころは多い号かも(笑)。(2003/01/13)


ララDXクリスマス号
表紙わかつきめぐみ「So What?」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「冬のおくりもの」わかつきめぐみ読切ぼくのとなり・2★★
「So What?」わかつきめぐみ総集編(再録)Phase1〜4★★★
「クリスマスのツネコ」玖保キリコ読切シニカル・ヒステリ−・アワ−番外編★★★
「SHINE ON GIRL」望月玲子読切 
「グウラの魔境」戸田弓弥子読切 ★★
「CATCH-07」北村たもつ読切 
「怪子さんが通る」堀内怪子ギャグ桃栗邸にて★★
「フラワーチルドレン」桜庭ゆたか読切 
「豆畑のメリーさん」しばたひろこ読切 ★★★
「春のフォトグラフ」小野柄みゆき読切第23回LMHS佳作
「Mam is...」板谷ことみ読切第24回LMHS佳作
「夢のつづき」三谷貴代子読切第24回LMHS佳作
「彼と彼女のトリック・ウィン」北岡伸子読切第24回LMHS佳作★★
「ヒステリー・クラブ」いしかわじゅん読切 ★★★
「Fly boy, in the sky」吉田秋生読切(再録)★★★★★
「スクールガール・プリンセス」吉田秋生読切(再録)★★★★★
 予告の段階ではララDELUXE'87 NO.1だったのだが、ララDXクリスマス号として発売。これ以降「DX」が正式表記となるが、コミックス未収録作&新人賞受賞作の抱き合わせ、としてはいささか運用が行き詰まりつつあることは、メインの特集がLaLa本誌1986年11月号にPhase4が載ったばかりの「So What?」の総集編だったりするところから伺い知れる。
 ただ今回は、おそらくコミックス未収録作としては最後の目玉ではないか、と思われる吉田秋生2編があったのが救いといえば救い。特に、「Fly boy, in the sky」は、現在では『BANANA FISH』の前日譚、という扱いになってしまっているが、初期の「楽園」シリーズあたりに通じるテイストのこの作品のためには、独立した作品として読むことが出来たこの時代の方がよかったのかな、と古くからの吉田秋生ファンとしてはどうしても思ってしまうのであるが……。
 あとは、珍しく『うえぽん』以外のいしかわじゅんの短編が読める以外は読むところなし(笑)。これで読者を確保し続けるのはむつかしいのではないか、と当時も買って読んでいて思ったが、今読んでもそう思う(笑)。いや、もちろんこの号は吉田秋生目当てに買ったんだけどさ(笑)。たこいが引き継いだ「とーるコレクション」には「別冊LaLa」はなかったので、「Fly boy, in the sky」はこれを買わないと読めなかったので。(2003/01/13)


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