LaLa増刊インデックス1983
LaLa EX INDEX 1983

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 白泉社月刊LaLaの増刊のインデックスデータ。その1983年版。独断と偏見に満ちた星取表(5点満点)と短評付き。


月刊Lala 1983年12月大増刊
表紙なかじ有紀 
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「危険がいっぱい」くぼた尚子読切紐育フラッパー'57★★★★
「窓辺のソナタ」滝沢美之読切 ★★★
「今日からはお天気」倉掛雅子読切 ★★
「写真屋」坂田靖子読切バジル氏の優雅な生活16★★★★
「マジカル・ミステリー・アワー」玖保キリコギャグその10★★★
「アバンGAL・ど・ろーど」望月玲子読切PART II
「SCENE 127」アベ浩子読切(「目玉焼きで朝食を」続編)★★★
「オーケストラ・ブリザード」しばたひろこ読切ブライアン君の休暇8★★★
「ディア・レスト」塔冬瀬読切(プロ第1作)
「男の子女の子」清水玲子読切 ★★★★
「天使の降る日」安孫子三和読切 ★★★
「殺人は血を見てやめる」菊池陽子読切(デビュー第1作)
「ピカデリーサーカス5:00P.M.」森脇千里読切(プロ第1作)
 くぼた尚子はインデックスを作ってみると、この年は本誌、増刊ともたくさん短編を発表していて、しかもみんな面白い。坂田靖子はこの年本誌ではコメディ路線の「ライム博士の12ケ月」で飛ばしつつ、増刊の「バジル氏」では独特のエキゾチックな作風がやはり全開状態でいずれも楽しい。清水玲子「男の子女の子」は自分以外女の子だけのアパートで便利屋にされている現状に不満を抱いた主人公がアパートを出ようとしたところにもう一人男の子が入居してくるが、これが裏表の激しい奴で……という、ひかわきょうこあたりがいかにも描きそうなコメディタッチのスタンダードな少女マンガで、これが話し運びといい、キャラクターのかわいらしさといい、なかなかいい味を出している。でも、今の清水玲子の作風からすると、こんな作品を描いていたことがあるというのはなかなかに意外かも(笑)。(2001/01/08)


1983年別冊LaLaAUTUMN
表紙不明不明
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「デクノボウ」萩尾望都   
「夢のあと」秋本尚美読切  
「ユリカゴ・ニューヨーク」高口里純読切(伯爵と呼ばれた男) 
「トマト」坂田靖子読切  
「センチメンタル・ドリーム」上住莉花読切  
「ひわ子さんの日」山本里見読切PartIII 
「うえぽん」いしかわじゅんギャグ  
「さんさん8拍子」玖保キリコギャグ  
 別冊LaLaの第3弾。たこいの持っている「とーるコレクション」では欠番。本誌の次号予告からリストだけ作成しましたが一部タイトル不明な作品などあるかも。いしかわじゅんの国辱(笑)スパイギャグ『うえぽん』がこの号からスタートしている。(2001/01/08)


月刊Lala 1983年9月大増刊
表紙なかじ有紀 
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「Ten Years Afterそして、それから10年が…」くぼた尚子読切 ★★★★
「マジカル・ミステリー・アワー」玖保キリコギャグその9★★★
「エジプシャン・スタイル−3−」坂田靖子読切バジル氏の優雅な生活15★★★★
「王様たちの前奏曲」わかつきめぐみ読切ぱすてると〜ん通信5★★★
「戦国御一家」猫十字社読切 ★★
「ナイトエージェント」しばたひろこ読切ブライアン君の休暇7★★★
「新・日本事情」ながみじゅん読切マネー・メーカーズ
「聖一郎・からめる物語」なかじ有紀読切 ★★★
「インワード・96hours」千家ゆう読切 ★★
「かまってくださいもう一度」原なおこ読切 ★★
「夏休みは不良」倉掛雅子読切 
「彼のこと」村田美久読切 
「えらいやつら」木村晃子読切 ★★
 くぼた尚子「Ten Years Afterそして、それから10年が…」は高校の頃ちょっとだけつきあって別れた男女が10年後に……という、やっぱり今にして思えばレディース・コミックのはしりのような話。ちょっとコミカルで、でも最後にじんと来る緩急自在の展開はもはや職人芸の域。あとはそんなに特筆すべき作品はないけど、こうしてリスト化してみると、確かにこの時期、くぼた尚子はデビューの近いマンガ家の中では突出していた感じはするな、改めて。(2001/01/08)


ララDELUXE
表紙不明不明
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「トランシルヴァニア・アップル」樹なつみ読切再録 
「FLAPPER'82」くぼた尚子読切再録 
「アスタ・マニャーナ−またあした!−」かわみなみ読切再録 
「かんかん照り」秋本尚美読切再録 
「日没は二度セリフを言う」高口里純読切再録 
「猫も杓子も」星崎真紀読切再録 
「ときめきにリボンをかけて」篠有紀子読切再録 
「今夜は殺して」岸裕子読切バイオレット・グラデーションPART3 
「TV症候群」アベ浩子読切  
「S・Fトラジディ」石津ちえこ読切  
 初のララDELUXEは1982年実施のシンデレラ賞(往年の少年ジャンプの愛読者賞みたいなもの)のチャレンジ作品を集めた総集編。ララDELUXEは基本的には総集編と新人クラスのマンガ家の作品のカップリング、という形式がしばらく続く。因みに、シンデレラ賞受賞は樹なつみの「トランシルヴァニア・アップル」でした。(2001/01/08)


月刊Lala 1983年7月大増刊
表紙なかじ有紀 
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「夕暮れはさみしくて」秋本尚美読切 ★★★
「エジプシャン・スタイル−2−」坂田靖子読切バジル氏の優雅な生活15★★★★
「わんだふる・でい」わかつきめぐみ読切ぱすてると〜ん通信4★★★
「キスミーバンパネラ」清水玲子読切 ★★★★
「花束そえて誘惑して」倉掛雅子読切 
「ルル」高口里純読切(伯爵と呼ばれた男)★★★★
「夢色硝子」滝沢美之読切 ★★★
「マジカル・ミステリー・アワー」玖保キリコギャグその8★★★
「時には君に…」裕美えこ読切アンバランス・ラブ・ストーリー4
「スキャンダルシティ」香川かおり読切風早参上!・其ノ五
「君は僕の人生のはじまり」塔冬瀬読切第12回ララまんがハイスクール準入選★★
「夢織人の時間」望月玲子読切 
「ローズルーム」村田美久読切 
「肉屋の三日間」しばたひろこ読切ブライアン君の休暇6★★★
 高口里純「ルル」はまだシリーズ名が冠されていないがいわゆる「伯爵と呼ばれた男」の1編。性不一致性障害(?)の少年と伯爵との一刻のロマンス(?)を描いた悲劇。今にしてみるとテーマ的にはかなり進んでいたといっていいのではないか? あと、清水玲子の短編は気弱な吸血鬼を主人公にしたライトなオカルトコメディでなかなかノリがよい。(2001/01/08)


1983年別冊LaLa SPRING
表紙不明不明
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「月空遥かに…」森川久美読切  
「子供の食卓」吉田秋生読切  
「季節の迷宮」篠有紀子読切3年前の眠り姫・PRAT3 
「エレファントマン・ライフ」坂田靖子読切  
「ロマンチストな虹たち」安孫子三和読切  
「ひわ子さんの日」山本里見読切part II 予感 
「シンデレラムーンラブソング」上住莉花読切  
「さんさん8拍子」玖保キリコギャグ  
 たこいの持っている「とーるコレクション」では欠番。本誌の次号予告からリストだけ作成しましたが一部タイトル不明な作品あり。あと、新人の作品などで欠落があるかも。親切な方の情報提供をお待ちしています(笑)。ラインナップではデビューしたての安孫子三和がいきなり登場しているのが目を引くくらいか。あと、手元の資料では確認できないけど、篠有紀子の3年前の眠り姫・PRAT3はコミックスに入ってなかった気がする。で、未読なんだけど、このシリーズはこの時期の篠有紀子の中では評価しているので、じつはちょっと読んでみたい。(2001/01/08)


月刊Lala 1983年4月大増刊
表紙樹なつみ 
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「武蔵野幻想」くぼた尚子読切 ★★★★
「エジプシャン・スタイル−1−」坂田靖子読切バジル氏の優雅な生活15★★★★
「ハマ姫・スペシャル」かわみなみ読切ダイダイ青年団番外編★★★
「ラビリンス経由」わかつきめぐみ読切ぱすてると〜ん通信3★★★★
「クリスティ・ミステリィ」しばたひろこ読切ブライアン君の休暇5★★★
「あざやかな風景」千家ゆう読切 ★★
「ミルク・ガール チョコ・ボーイ」倉島圭読切 ★★
「正義の味方はよしにして!」香取綾子読切 
「新・日本事情」ながみじゅん読切ドリーミング・レディ
「カムバック」上住莉花読切ハート・コレクションVol.2★★
「パステル・ブルー」原なおこ読切 ★★
「あなたしかみ・え・な・い」木村晃子読切 ★★
「家族の構図」石津ちえこ読切 
 くぼた尚子「武蔵野幻想」は結婚した夫と、学生時代の恋人の間で微妙に揺れる女性の心理を淡々と描いた秀作。今にして思えば、ちょっとレディース・コミック的なテーマだったかも。因みに、この短編は白泉社ではコミックスにならず、のちに角川から出たくぼた尚子のコミックスに併録されることになる。
 わかつきめぐみ「ラビリンス経由」はわかつきめぐみには珍しく両親の離婚を契機に家出した少女のこじれた心をこじれたままに描く、という話。連作だから、ということもあるが、問題が解決しないままに終わるというストーリーは今から考えてもわかつきめぐみの作品の中ではかなり珍しいのでは?(2001/01/08)


月刊Lala 1983年2月大増刊
表紙ひかわきょうこ 
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「ウィンター・シーズン」坂田靖子読切バジル氏の優雅な生活14★★★
「黒のもんもん組」猫十字社ギャグ番外編★★★
「春告鳥鳴いた?」千家ゆう読切 ★★
「とりあえず楽園」わかつきめぐみ読切ぱすてると〜ん通信2★★
「君だけ特別」裕美えこ読切 
「こんがらがった毛糸玉」倉掛雅子読切 
「シルバーグレイの雨の中で」滝沢美之読切パトリックの春★★
「A DAY OF THE LIFE」しばたひろこ読切ブライアン君の休暇4★★★
「乱調大奥秘伝」香川かおり読切風早参上!・其ノ参
「ハッシャバイ・NY」アベ浩子読切 ★★
「猫たちの午後のつどい」村田美久読切 
「マジカル・ミステリー・アワー」玖保キリコギャグその7★★★
「万灯会」永松まるみ読切 
「三叉路物語」清水玲子読切プロ第1作★★★
「アバンGAL・ど・ろーど」望月玲子読切 
「昇天ラッパの音がする」安孫子三和読切第43回ララまんがスクール第1位★★
 清水玲子のデビュー作は気の弱い自縛霊の少女と霊感少年の恋愛、というネタのテンポのよいオカルトコメディ。あと、安孫子三和の投稿作が載っているけど、まだあの独特の絵柄が「芸」として完成されてない感じ、かな。(2001/01/08)


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