2018/07/14公開。2016/11/12公開の映画『この世界の片隅に』。公開600日を超えてまだまだ上映は続いています。ということで、公開後にスタンプラリー企画で呉を再訪した際の寸景。こちらは映画ですっかり有名になった青山クラブ(旧海軍下士官兵集会所)。
 近づいてみると、扉や窓のガラスなどが見た目にも老朽化しているのがわかりましたが、このちょっと後にガラス部分にはベニヤ板が貼られてしまいました。入口の扉の脇に何か貼られているのは、『この世界の片隅に』のポスターです。
 とはいえ、もともとは解体して駐車場などになる予定だったというこの建物の保存が決定したのは朗報。
 映画で周作さんから呼び出されたすずさんが訪ねた際に近い構図から。
 映画ではそこで海軍専用線の蒸気機関車が右手側から曲がってきますが、この専用線の跡、鉄道橋を含めちゃんと残っています(そのあたりは次回)。
 ちょっと離れてみるとこんな感じ。この呉線をすずさんもくぐった訳ですね。
 ここまでの写真でもわかる通り、あいにくの雨の中、呉散策。映画『この世界の片隅に』を上映中の呉ポポロ。夜の上映のチケットを買いました。
 繁華街を抜けて、地図を頼りに二河公園へ。ちょうど桜が咲いていました。
 今のところ予告編でしか観れないお花見のシーン、公園のどのあたりなんだろうか。
 また青山クラブ近辺に戻って入船山記念館を目指す。この登り口で、某Tさんに携帯から連絡を入れようと佇んでいたら、きょろきょろしているところが「いかにも観光客」だったのか、ボランティアガイドのおじさんが「30秒で解説させてください!」。
 「この坂の下から上までが戦艦大和の全長と大体同じ、大和の幅はこの道幅のおよそ3倍です!」「なるほど!」
 そう聞いて坂を登り始めたところ、青山クラブに隣接する桜松館で練習中だった海上自衛隊呉音楽隊の方々が、やおら「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を演奏し始めたのでびっくり。ハマり過ぎだよ(笑)。
 「よろしければ他にもご案内しましょうか?」というガイドさんをお断りして坂を上り始めるが、詰め所?に戻るらしいガイドさんと並行して一緒に入船山記念館まで歩いていたので、ちょっと不審者っぽかったかも。
 ともあれ、某Tさんと無事再会、プロの学芸員らしいディープな呉の歴史のお話とか、映画『この世界の片隅に』の考証の元ネタとなった資料の話とか、いろいろ聞かせていただきました。
 因みに、やはり映画で見慣れた病院への階段は、この坂を登り切ったつきあたり。入船山記念館入口の交差点から見るとちょうどこの構図に。
 某Tさんに伺ったお話を確認してみた。なるほど、赤く塗り替えられている青山クラブの屋上の一部に、古いタイルが残っている。
 ということで、監督挨拶ありの呉ポポロの上映。映画の舞台での鑑賞はまた感動もひとしお。
撮影機 Olympus XZ-1


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