Kentucky Cult Chiken

「超無敵! 無国籍戦隊パワーレンジャー の巻」

桑原創一郎


前略。引越は大変だったみたいだね。特に電気製品が増えてくると結構ハマるんだよね。そういえば蛸井に手紙を書くのは、これが初めてだね(編註1

 先日は貴重なブツ(編註2を送ってもらって本当にありがとうございました。簡単な感想など。


■Romancing Saga 2
 帝国歴1600年位で十一世代目位かな(編註3)。ライフ・ポイントが減ってきた時に 皇帝の能力を上げるために帝位の短期交代という邪道をやっているのでこなしたイベント数に比べると世代数は多め。で、このソフトはいいぞ。若干モンスターが強すぎるきらいはあるものの、おすすめ。きっと3回位は再プレイに耐えると思う(編註4)。一方…

■Fire Emblem編註5
 つらい。ちょっとしたミスでresetを強要されるからね。いっそのこと死んだのはほっといて先に進んでもいい様な気もする(編註6)。仲間がどんどん増えてくるからね。今、一部9章。

■Soul & Sword編註7
 openingはつまらんが、おもしろそう。今は保留にしてあるけど。

 自分でもってきたsoftでは、

■Orgre Battle編註8
 戦闘が単調でシミュレーション性低し。イコールつまらない。カオスフレーム100でクリアしたけど(終了時29ステージだったけど、もう一つ隠しステージがあるのかな?)、トリスタン王子に会えなかったから(編註9)、本当は、やり直したいんだけど、やる気がしない。

■Final Fantasy V
 最後まで飽きさせずに遊べるけど、あのストーリーはうっとおしい(編註10)。全アビリティ取得は考えただけで挫折。

■真・女神転生
 …まだ終わっていない。ヤマを裁判のあと間違えて(笑)たおしてしまって(笑)、そのあといくら仲間を見殺しにしても(笑)、neutralに戻ってくれない(編註11)。保留中(苦笑)。


 という話は、このへんで終りにして、少しこちらの話でも書こうか。あまり日本には、聞こえていかなさそうなやつ。電話でも少し話したけど、Ultraman(オートラマン)、Godgera(ゴッジラ)(頭がGodのせいか、「ジ」にアクセントをおいて、先の様に発音される)や、やSpeedRacer(マッハ・ゴー・ゴー・ゴー)は、超有名。特に、SpeedRacerはカルトに(死語?)盛り上がっており、ついにIBM PC/compatible用にゲームが発表された。SpeedRacerという名前の主人公がマッハ5にのって悪者を……というアニメそのもののゲームらしい。天下無敵の無国籍アニメである。


 数年前から恐竜ブームというのがこちらではあって、ジュラシック・パークがそれに合わせるように公開されて大ウケしたニュースは、日本へも伝わっていると思うけど、ブームにあやかるように怪しげなTV番組がいくつか放映されている。ロストワールドのような設定で恐竜がうじゃうじゃいるどこかの孤島に住みついている現代の家族がサザエさんの様なストーリーを展開するシリーズや、擬人化された恐竜のヌイグルミがくりひろげるコメディー(ヌイグルミが「奥様は魔女」をやってると思いねぇ。もちろん笑い声も入る)などである。しかしやはり極めつけは、恐竜のspiritが主人公達の背後霊となっているPowerRanger。CMをみてジュウレンジャーのパクリかと思って番組をみてみたら、敵のスタイル、殺陣、安っぽい爆発シーンetc. 妙に懐しさを覚えるものばかり。そして現われたボスは、ごてごてのハリボテとどろどろのメーキャップで身をかためた日本人ではないか(すくなくとも東洋人)。うらをとれないのだけど、変身した後のフィルムは日本製じゃないのかなぁ。海賊版なのか、提携しているのか(編註12)。巨大ロボのオモチャを売って大もうけしているところまで日本そっくり。金髪・碧眼の女子高生が変身してあのヌイグルミになって発音のいい(カタカナではなく)英語で必殺技を絶叫するのは、かなり違和感がある。あ、もちろんブラック・レンジャーは黒人が、イエローレンジャーは中国系の役者がやってます。天下の無国籍無敵戦隊である。


 さて、うちのラボには、Pentium/SVGA($3000くらい)がはいりました。ITに以前載ったWYSIWYGの話は、“9ポイントの文字がモニター上でも9ポイントの大きさに表示され、モニターの解像度がプリンター程よくないので、見にくいといっている”が正解です。で、SVGAになってますます小さくなったため、このマシン上では誰もワープロを使わなくなっている(編註13)。

 マックの方は、今電話をかけてみたら5月中旬になるまで personal use のアカデミック・ディスカウントはうけつけないのだそうだ。遅いぞ! どうも大学によって、時期・価格が違うのではないか、という気がする。MITの方が値段が安かったり、早く入手できたりするのかもしれない。

 そして、5月1日から一週間学会でフロリダにいってきます。マイアミには近づかないで、オーランドへ行く予定。まあ、東京ディズニーランドができてありがたみは減ったけど、本物ということで話のタネにはなるでしょう。帰ってくる頃には、マックの値段が判明していることでしょう。

 ではお元気で。また net で(編註14

桑原創一郎 April 28 /1994


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編註1 そういえばそうである(笑)。もう12年目のつきあいになるんだが、桑原ってば(笑)。(本文へ戻る)


編註2 「ブツ」の内容については本文中にある通り(笑)。他に漢字トーク7のCD-ROMなども送ったのではあるが、結局このあと桑原が購入した機種はPowerMacintosh 7100/66 SoftWindowsだったので、僕の送った旧システムのCD-ROMは何の役にも立たなかったのであった(笑)。(本文へ戻る)


編註3 知らない人のために説明すると、このゲームはファミコン系RPG初の画期的システムが導入されており、登場人物がどんどん歳をとるという世代交代制RPGなのである(笑)。(本文へ戻る)


編註4 因みに、僕が2月に豊田(7横浜ゴム)の家に遊びに行った時に聞いた話では、その時点で既に豊田は2回、安井さん(10専業主婦)にいたっては3回『ロマサガ2』をクリアしていたとのことであった(笑)。確かに3回の再プレイに耐えるゲームではあるらしい(笑)。(本文へ戻る)


編註5 スーパーファミコン版『ファイアーエムブレム〜紋章の謎』(本文へ戻る)


編註6 『ファイアーエムブレム』には教会(笑)や復活の泉(笑)といった生き返りシステムはない(笑)。キャラクター(全部で50人くらい登場)を全員生かしたままクリアしたい人は、キャラが死んだ時はゲームをリセットしてマップの初めから再プレイしなくてはならない。シビアなゲームなのである(笑)。(本文へ戻る)


編註7 これと『ロマサガ2』は桑原のリクエストによりセレクトしたものなんだけど(『ファイアーエムブレム』は僕の趣味(笑))、桑原先生、一体どこで日本の新作ソフトの情報を入手しているものやら(笑)。(本文へ戻る)


編註8 『伝説のオウガバトル』。そのグラフィックの美しさは、一見の価値はある、…と思う(笑)。(本文へ戻る)


編註9 はっきりいって、攻略本なしにすべての登場人物とアイテムを探すのは至難の技であり、各マップがあまりにも簡単にクリアできてしまうことと考え合わせるに、ゲームバランスがいいゲームとは言い難い(笑)。この場合はとあるマップ上でトリスタン王子の乳母と会い損ねたのが原因であろう(笑)。(本文へ戻る)


編註10 FFシリーズのストーリーのうっとおしさは何も今に始まったことではない(笑)。(本文へ戻る)


編註11 ここでいうヤマというのは俗にいう閻魔大王のこと。このゲームはストーリー中盤で主人公が閻魔大王の裁判にかけられたりする。閻魔大王を倒してしまうと主人公の属性はLAW(善)に固定されるようである。主人公の属性(LAW、NEUTRAL、CHAOS)によって三種類のエンディングを楽しむことができるというのが「売り」なんだが、なにしろ「女神転生」シリーズはストーリーが物凄く長いので(笑)、再プレイにはかなり気力が必要。なお、NEUTRALのエンディングがいちばん味があるという噂である(僕はLAWでクリアしてしまった(笑))。(本文へ戻る)


編註12 このPowerRangerというのは東映が『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のフィルムを外国向けに販売しているもので、「提携している」が正解(笑)。変身後のシーンは敵味方ともそのまま使用され(笑)、変身前のシーンのみアメリカで新しく撮影しているとのことである。日経産業新聞の記事によると、PowerRangerのヒットに気をよくした東映は今後もこのシステムによるフィルムの輸出を続ける予定だそうである。まあ、確かにアレはアレで日本の誇る優秀な工業製品の一つといえなくもない(笑)。(本文へ戻る)


編註13 ううむ。アメリカ人って、一体(笑)。(本文へ戻る)


編註14 因みにネット上での桑原は現実世界の桑原とは比べ物にならないほど筆まめである(笑)。(この原稿はリアルメールだけど)(本文へ戻る)