湯の小屋温泉葉留日野山荘★★★


奥戸根で最奥の温泉

■概要

水上温泉から戸根川にそってさらに奥にも温泉が点在している。その中でも最奥にあるのが湯の小屋温泉だ。日本最大というロックフィル式の奈良俣ダムを過ぎて、数軒の温泉宿がある湯の小屋温泉の集落に出る。



湯の小屋温泉の集落からさらに500mほど奥に葉留日野(はるひの)山荘がある。木造2階建ての大きな建物は元は小学校の分校だった。現在は改修されて登山客向けの山小屋として営業している。



周囲はうっそうとした森林で、木の根沢の渓流の音が聞こえる。浴室は別棟になっていて、本館(校舎)のむかい側に頑丈な造りの湯小屋がある。日帰りの料金は本館で払う。

■所在地

群馬県水上町藤原6289
TEL:0278−75−2210
FAX:0278−75−2251




■印象

一見すると湯小屋とは分からない建物だが、校庭の入り口近くに建つがっしりした建物が湯小屋だ。豪雪地帯だけあって4月末に訪れてもまだ残雪が残っている。

浴室はいたってシンプル。窓際いっぱいにコンクリートの浴槽がある。広い浴槽にお湯が張ってあって、ざこざことお湯が注がれ、静かにあふれている。あふれたお湯は浴室の床全体に流れている。湯口や床の石畳には白い析出がついている。

お湯はやや熱め、無色透明だ。窓が前回なので風が通って気持が良い。ほどんど露天気分だ。窓からは雪の残った森の景色が見え、鳥の声も聞こえる。

お湯はサッパリするお湯だ。味をみてみたがほとんど味も香りも感じない。わずかにキシキシ感が感じられる。脱衣場の掲示を見ると「加水、加温、循環ろ過すべてなし」とある。

源泉の名称は湯ノ小屋温泉2号泉。泉質は単純温泉、源泉の温度63.4℃、成分総計523mg、ナトリウムと塩素イオン、硫酸イオンが多いので薄い食塩芒硝泉系のお湯。

山小屋としても人気があるようだ。お湯はごくサッパリした単純泉だが、静かな環境がすばらしい。宿泊も安いので、山歩きをする人には最適なお湯だろう。


■営業

営業時間 9:30−20:00
(厳冬期は要連絡)
休館日 無休
料金 500円

交通

関越自動車道の水上ICを降りて国道291号線を北上、水上高原スキー場の看板を目印に右折、県道60号線(水上片品線)に入る。藤原湖を越え、水上高原スキー場、奈良俣ダムを過ぎ湯の小屋集落に着く。さらに少し登ったところ。ICから25kmほど。
JR水上駅からバス便あり(関越交通「湯の小屋」行き)



オフィシャルページ

調査日:2005年4月

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