稚内温泉童夢★★★


日本最北の温泉

■概要

稚内(わっかない)は北海道北端の商業都市だ。昔は樺太航路の基地として栄え、今でもサハリンへ向かうフェリーが運行している。町の北西側は冬の季節風を防ぐ山になっていて、その北端がノシャップ岬である。

ノシャップ岬を挟んで町の反対側は砂浜が続く静かな海岸だ。この西海岸に公営の日帰り温泉、稚内温泉童夢(どーむ)がある。



入り口側は殺風景な建物だが、海側の浴室は曲線的な建物だ。浴室は2階になる。泡風呂、薬湯、寝湯、ミストサウナ、高温サウナ、露天風呂がある。他に休憩室と無料のカラオケルームがある。

車椅子トイレ、エレベータ、入浴補助装置など車椅子での利用によく配慮されている。



■所在地

北海道稚内市富士見4丁目
TEL:0162−28−1160



■印象

浴室は海側が全面のガラス窓になっている。下半分はスモークなのですこし見にくいが、正面には
利尻富士と呼ばれる特徴的な形の島、利尻島が大きく見える。丹沢あたりから見る富士山と言う感じだ。

温泉は薄い黄緑色のさらっとしたお湯だ。かすかに石油の臭いがする。泉質はナトリウム−強塩化物・炭酸水素塩泉(含重曹強食塩泉)だ。源泉の温度は34.4度、湧出量毎分51リットルの自噴と説明がある。

食塩泉なのでよく温まるから、露天風呂では湯船のふちに座って海風に吹かれるのが気持ちよい。残念ながら生垣があって、湯に浸かっていると海は見えない。

脱衣場にはロシア語の注意書きがある。男湯に「女性風呂にはいった場合は通報いたします。」など、ちょと面白い事が書いてあった。

最北の町の温泉は近代的で快適な温泉であった。寄ってみることをお勧めする。


■営業

営業時間 10:00−22:00
休館日 第1月曜日(祝日のとき翌日)
料金 600円

交通

道央自動車道を旭川鷹栖ICで降りて、国道40号線をひたすら北上する。旭川から240kmで稚内市内に着く。40号線の終点フェリー乗り場から、道道でノシャップ岬へさらに北上する。岬を回り込んで、日本海側を南下する。稚内市街から車で20分程度。駐車場は広い。



調査日:2000年8月


フェリー乗り場

国道40号線の終点はフェリー乗り場だ。戦前は稚内港から樺太までの連絡船が出ていた。現在は利尻島、礼文島を結ぶ利礼航路のフェリーが発着している。最近になってサハリン(樺太)との定期船が就航するようになった。

利礼航路のフェリーはあまり大きくはない。それが逆に旅行の楽しみを感じさせる。
 

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