海尻温泉灯明の湯★★★


八ヶ岳の眺めが良いキシキシ湯

■概要

八ヶ岳の東側、山梨県の清里から長野県の佐久に抜ける国道141号線(佐久甲州街道)に海尻(うみじり)がある。海尻の地名は、八ヶ岳の噴火によってできた自然のダム湖(海)の水の出口(尻)だったことによるそうだ。

八ヶ岳の硫黄岳を源流にした湯川が千曲川に合流するあたりに八ヶ岳海尻温泉灯明の湯がある。周囲は田んぼや畑がある谷間で、灯明の湯は大きな土蔵風の建物で遠くからも目立つ。



温泉のオープンは1999年と比較的新しい。このあたりの日帰り専門施設では珍しく「八ヶ岳温泉開発(株)」という民営の施設である。地元産品の販売や食堂にも力を入れている。



■所在地

長野県南佐久郡南牧村大字海尻字栗谷上日向中1465
TEL:0267−91−4111




■印象

浴室は太い梁を使った田舎家風、床は温泉の析出で茶色く染まっている。窓からは八ヶ岳の稜線が見えてなかなか快適だ。内湯はやや熱めで薄い笹にごり。加熱循環だが、源泉が流れ込んでいてかけ流されている。

源泉はほの暖かく、香りには金気臭がある。なめてみると、石膏泉系の甘い味と新鮮な鉄味がある。泉質はナトリウム・マグネシウム−炭酸水素塩・塩化物温泉、源泉の温度32.1℃、成分総計3435ng/kg、湧出量37.5L(掘削自噴)である。

サウナ用の水風呂が源泉浴槽、ジャグジーになっている。30℃ほどでそれほど冷たくない。入ると強いキシキシ感がある。これもけっこう快適。



露天風呂はぬるめ。茶色っぽいがほとんど透明のお湯だ。ここからは塀が高いので八ヶ岳の景色は見えない。

夕暮れ時は浴室の窓から八ヶ岳のシルエットが美しい。登山やスキー帰りに寄るにもよいところ。

■営業

営業時間 10:00−21:00
休館日 火曜日(祝日のとき営業)
料金 800円

交通

中央自動車道の須玉ICを降りて国道141号線を北へ行く。清里を越えて南牧村に入る。JR海ノ口駅を過ぎ、湯川を渡るとすぐに大きな看板があるので左折。狭い道を川沿いに少し走る。駐車場は広い。



オフィシャルページ

調査日:2004年10月

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