綱島温泉東京園★★★


ほっとするレトロな温泉センター

■概要

綱島温泉東京園は東急東横線の綱島駅のすぐ近くにある温泉センターだ。東京園 は1946年操業だが、綱島温泉の歴史は1914年に始まるという。戦前は東 京の奥座敷として大きな温泉街になっていたが、現在は数件の温泉銭湯と東京園 がその名残を止めている。

綱島温泉は地元の人が1914年に井戸を掘ったところ赤水が出てきた。風呂の 水として使ったところ薬効があったので検査したところラジウム温泉と 認められた。これによって一躍温泉開発が行わた。1926年には東京横浜電鉄 の神奈川線が開通し無料入浴券も配られたそうだ。


現在の東京園の周囲は都会の喧噪なのに、内部はほっとするような雰囲気がある。



■所在地

神奈川県横浜市港北区綱島東1−8−11
TEL:045−531−0003



■印象

浴室は中央に丸い湯船がある。泡が出る寝湯、歩行浴の浴槽がそれにつながってい る。お湯は黄色みある濃い黒湯だ。手を10cmも沈めると見えなくな る。黒土の香りがする。少しぬるめにしてあるので長湯ができる。

泉質は、ナトリウム−炭酸水素塩泉(旧泉名 重曹泉)源泉の温度18度、pH7.9である。ラジウムエマナチオン(ラドン)の分析表が掲示してあった。(昭和27年の分析で0.64マッヘ) 「綱島ラジウム温泉」という名前だが、現在の温泉の基準では残念ながら放射能泉には該当 しないそうだ。

浴室の端に源泉そのままと思われる水風呂がある。足を浸けるだけでも効果があると 掲示してあるのでためしてみることにした。水風呂にしばらく足を浸し、温浴槽に浸かり、また水風呂と繰り返し た。これはなかなか効果がある。体の芯からさっぱりした気がする。

休憩室は1階にも2階にも大広間が何カ所もある。売店でビールやつまみも安く 売っている。中庭に面した窓際に座って、風に当たりながらビールを飲むのは最 高に贅沢だ。

休憩室を使わないで1時間以内に帰る場合は通常の銭湯料金390円との差額を返してくれるそうだ。

東京園は温泉センターでも特に気取らない雰囲気だ。昭和の初めのレトロな雰囲気を残して、なにかなつかしい、ほのぼのとした気分を満喫した。


■営業

営業時間 10:00−20:45(入浴休憩、休憩室は17:00まで)
16:00−20:45(入浴のみ)
休館日 無休
料金 800円(入浴休憩)
390円(1時間以内または16:00以降)

交通

中原街道を南下して、丸子橋を渡り綱島街道に入ってさらに南下する。東京園は 綱島駅前左手。隣に有料駐車場あり(15分100円)。高速は第三京浜の都築 (つづき)ICが近い。
電車では、東急東横線の綱島駅の東側下車して徒歩3分。



調査日:2002年4月

オフィシャルページ


東京園で見かけたネコ

温泉場にはネコがよくいるが、東京園にもネコがいる。大広間の舞台では舞台衣装を着たおじいさんが、演歌にあわせて踊りを踊っている。そう言えば、歌手の三橋美智也が無名のころに東京園で修行していたそうだ。
舞台の騒がしさをよそに 太ったネコ達がのんびり散歩している。
 

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