ツルスベ湯の静かな秘湯 ■概要 福島県塙(はなわ)町は県の最南部、阿武隈山地のなかにある。塙町にほとんど知られていない温泉があると聞いて志保の湯温泉を訪れた。丘陵地帯のなかで少しだけ開けたところに瓦屋根の建物がある。 江戸時代から続く一軒宿の温泉だそうだ。本館と浴室棟がある。最近立て替えた新しい建物だが、ぶあつい瓦に重みがあって歴史を感じさせておもしろい。昔は茅葺き屋根の古い建物があったそうだ。内部はそれほどこってはいないので和風ベンションのような雰囲気。 ![]() 塙町は湯岐温泉が少し知られているが、志保の湯はさすがに知られていない。地元の車がほとんどだが、県外ナンバーもある。聞いてみるとやはり人伝えに聞いてわざわざ来た温泉ファンのようだ。 ■所在地 福島県東白河郡塙町大字木野反字吉沢 TEL:0247−43−1273 |
![]() ■印象 浴室は大小ある。浴客の人数によって男女の浴室を決めるようだ。今回は大きい方が男湯だ。白タイル張りでずいぶんきれいにしてある。加熱浴槽と源泉浴槽がある。 加熱浴槽は適温、微白濁だ。お湯が下のほうからゴボッゴボッと供給され、浴槽のふちから流れ出ている。ほんわかと包み込むような感じのお湯だ。ツルスベ感がある。香りはほとんない。 源泉浴槽は高い位置からの打たせ湯が2つある。入るとプールほどの温度だ。体を慣らすために体にお湯(あたたかい水)をかけるとはっきりとしたツルスベ感がある。 簡単な分析表がある。それによると、源泉の温度29.0℃、pH9.8、成分の総計は1gに満たない。NaとHCO3が多いので、重曹泉型の単純温泉だ。 カランのお湯も加熱源泉のようだ。 地元の人でけっこうにぎわっている。夏の暑い時期には気持ちのよい温度の源泉打たせ湯は最適だろう。白川方面に行くならお勧めする。 |
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