下部温泉会館★★


けがに効くぬる湯の温泉

■概要

下部(しもべ)温泉は、富士川の支流、下部川の渓谷にある古くからの温泉だ。武田信玄の「隠し湯」だ。伝承では、信玄が川中島の合戦で上杉謙信がら受けた傷を癒したと言われている。

けが、傷、骨折などに特に効果があるリハビリに向く保養地として、環境庁の国民保養温泉に指定されている。下部温泉会館は温泉街の入り口近くにある。温泉病院の向かい側だ。



温泉会館は、地下が駐車場、1階が浴室と休憩室、2階も有料休憩室になっている。建物の外には 温泉プールがある。(夏場のみ)

■所在地

山梨県西八代郡下部町下部1130−1
TEL:0556−36−0124



■印象

温泉会館の浴室はそれほど大きくない。湯船は5、6人で一杯の大きさだ。窓からは下部川が眺められる。けっこう眺めがよい。お湯は透明で、すこし温めのやわらかいお湯だ。泉質は、弱アルカリ性の単純泉。

分析表がなかったので、参考に向かいにある温泉病院の泉質を紹介する。温泉病院の泉質はアルカリ性単純温泉、源泉の温度は25.1度、pHは7.65である。

下部温泉は、けがに効くぬる湯と聞いていたので、どんなお湯なのか興味があった。際だった特徴はないが、やわらかく温めのお湯なので、長く浸かっているのが体に良いのだと思う。


■営業

営業時間 9:00−17:00
休館日 月曜日、年末年始
料金 300円
入浴休憩800円

交通

中央自動車道の甲府南ICを降りて、国道140号線を南下、増穂町で国道52号線をさらに南下する。身延町300号交差点で、左折して、国道300号線に乗る。下部温泉の案内を見て右折し駅のそばの踏切を越える。
駐車場は温泉会館のとなりにもあるが小さい。



調査日:2000年12月


温泉街

JR身延線の下部温泉駅から10分ほど歩くと温泉街が始まる。温泉街は下部川に沿って細長く続いている。昔は自炊の湯治場だったそうだが、現在はやや古びた温泉旅館が並んでいる。

近年の他の温泉街と同様に活気が少ないようだ。どちらかというと、手術の後に静かに養生する所かもしれない。温泉客の楽しみとして、毎週日曜日には温泉会館の隣りに朝市が出る。(7:00−10:00)


温泉街の入り口に、リバーサイドパーク、金山資料館という観光施設がある。下部町では最近はホタルの里に力を入れているそうだ。ホタル祭りは6月第1週ごろ。
手打ち蕎麦

温泉街の一番奥に手打ち蕎麦のうまい店「かど久」(かどひさ)がある。平凡な外観だが、座敷から渓流が見下ろせる。黒い蕎麦で、細く腰があってうまい。盛りそば550円、大盛り750円。

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