瀬見温泉★★★★ | ![]() |
名物ふかし湯の歴史の湯 ■概要 宮城の古川と山形の新庄を結ぶ北羽前街道(国道47号線)の山形県側は、最上川の支流mp小国川に沿って走っている。小国川が中流に瀬見(せみ)温泉がある。 この付近は大きな谷になっていて、小国川沿いに温泉街がある。今回目的の共同浴場は温泉街の中央だ。公民館の1階が共同浴場と「ふかし湯」だ。共同浴場はコイン式の自動ドア。ふかし湯は鍵がかかっている。 ![]() ふかし湯に入るためには、共同浴場の隣りの2階に温泉組合の事務所があるので、そこに申し込む。事務所の人は親切に案内してくれて、使い方も教えてくれた。ふかし湯の部屋は男女別、男性の方が広い。 ![]() 共同浴場の方は夕方から地元専用になる。 ■所在地 山形県最上郡最上町瀬見温泉 TEL:0233−42−2123 (瀬見温泉観光案内所) |
![]() ■印象 ふかし湯の部屋は板の間の暖かい部屋だ。木の枕があって、それて湯気穴をふさいでいる。事務所の人に使い方を教わった。 湯気穴に手ぬぐいを当ててその上に患部を当てる。普通はどのくらいの時間入っているのか聞いてみると、「人にもよるが1、2時間だね。休みの日は満員になるけど、今日は空いているから1日居てもいいよ。」との答え。 ![]() 昔に故障した膝を当てて横になった。しばらくするとじわっと汗が出てくる。サウナのような熱さではなく芯から温まる穏やかな熱さだ。これは効きそうだ。 ふかし湯の後に共同浴場へ入った。お湯は透明で掛け流し、やわらかい感じ、かなり熱い。なるべく埋めないで浸かった。泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物硫酸塩温泉(含石膏食塩泉)、源泉の温度は67.2度である。 浴後はとてもさわやかになる。ふかし湯は貴重な施設だ。これからもずっと残してもらいたい。お勧めする。 |
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■交通 |
■瀬見温泉の伝説 瀬見温泉の開湯伝説では、弁慶が発見したとされている。義経と弁慶の一行が京都から平泉へ落ちのびて行く途中にここへ立ち寄って、弁慶がこの温泉を見つけたそうだ。 義経の愛人の静御前が産気づいたので弁慶が産湯を探した。小国川の川辺を長刀で突いたところ湯が湧き出したという。(1187年のこととされる) 瀬見温泉の付近には弁慶の笈(おい:背負い箱)を置いた桜、弁慶が放り投げた岩など、ゆかりの遺物が多い。今でも夏には義経にちなんだお祭りがある。 |
■温泉街 瀬見温泉の温泉街は小国川の左岸の道沿いに細長く続いている。明治時代に最も栄えて、湯治客がたくさん来たそうだ。中心の温泉共同浴場の向かい側には、当時の面影を残す喜至楼と小川屋旅館がある。ここも日帰り入浴ができる。 ![]() ふかし湯の歴史は200年ほど。ほかに共同浴場はもう一ヶ所あるが、そちらは地元専用である。 |
![]() 小さい温泉街には湯治客相手の雑貨屋があった。なんでもありそうな、なつかしい雰囲気で心がなごむ。ちゃんと温泉饅頭も売っていた。小ぶりでおいしい。店先には地元の山菜もある。 ![]() |