盃温泉潮香荘★★★


日本海の眺めの良い石膏泉

■概要

北海道積丹半島を一周する国道229号線を岩内から北上すると、最初に出会う温泉が盃(さかずき)温泉だ。

盃温泉は景勝地弁天島のそばにある温泉と、茂岩川に沿って並ぶ温泉を合わせて盃温泉郷と呼ばれている。温泉郷の南端が盃漁港を見下ろす高台にある潮香荘(ちょうかそう)だ。

地名が面白いが、古宇(ふるう)郡泊(とまり)村興志内(おきしない)村という。ニシン漁で栄えたところで、そのころから温泉が利用されている。



潮香荘は最近改装されてきれいになったそうだ。高台からは岩内湾が見渡せる。西向きなので日本海の夕景がすばらしい。

■所在地

北海道古宇郡泊村興志内村220
TEL:0135−75−2111




■印象

浴室は新しくきれいなタイル張りだ。窓が広く外にある露天風呂がよく見える。長方形の浴槽に無色透明なお湯が張られている。やや熱めのさっぱりとしたお湯だ。

手書きの分析表によると、泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉(含芒硝石膏泉)、源泉の温度44度、成分総計1619mg、湧出量245L(233m掘削自噴)となっている。



露天風呂は浸かっていると景色が見えないが、立ち上がると岩内湾が一望できる。

すっきりさわやかな浴感でけっこう満足できる。宿泊もなかなかよい。


■営業

営業時間 10:00−21:00
休館日 無休
料金 500円

交通

札樽自動車道の小樽ICで下り、国道5号線を西に向かう。国富から国道276号線に入り、岩内で国道229号線を北上する。駐車場は広い。



調査日:2002年10月

盃漁港の夕景パノラマ


鰊御殿とまり

北海道の鰊(にしん)漁は明治時代に最盛期を迎え、日本海側の漁場に点々と豪華な鰊御殿建てられた。泊村にも大きな網元がいて、その鰊御殿が残されている。

大網元の武井氏が建てた鰊番屋と客殿が移築展示されている。番屋は1894年に客殿は1916年建てられたもの。贅をつくした豪華な建物だ。

当時の漁や生活道具が展示してある。蝋人形もあって当時の姿を残している。個人が電話を持つのがまれだったころに既に積丹半島まで電話を引いていたそうだ。

営業時間:9:30−16:30
(冬季閉館)
休館:毎週月曜日(祝日のとき翌日)
TEL:0135−75−2849
料金:300円


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