温六郷温泉泉★★★


東京南端の黒湯銭湯

■概要

東京の大田区には黒湯の銭湯がたくさんある。今回は大田区の南の端つまり東京の南の端にある六郷温泉を訪れた。ここは多摩川が大きく蛇行する六郷土手のすぐ内側だ。



六郷土手あたりにはジョギングや散歩の人がいっぱいいる。六郷温泉はJR東海道線と京浜急行線に挟まれた狭いところにある。周囲は下町らしい町工場や住宅が集まっている。

駅からずいぶん近いところだが、表通りから一歩路地に入ったところなので見つけにくい。建物の正面にはすぐ他の建物があるので、入り口も分かりにくい。

銭湯の入り口は唐破風ではなく、テント屋根になっているのも変わっている。フロント形式の番台、脱衣場は広い。下町の銭湯らしくお客さんは多い。帰るときには六郷土手のグラントで練習していたサッカー選手も大勢入ってきた。

■所在地

東京都大田区仲六郷4−19−2
TEL:03−3731−0024



■印象

浴室には浴槽が5つ並んでいる。奥から、黒湯のぬる湯、黒湯の熱湯、真湯、真湯ジャクジー、黒湯源泉の順だ。 黒湯の色はけっこう濃い。コーヒー色だ。透明度は30cmほど。

肌触りはスベスベしていてなかなかよい。香りはほとんどない。泉質はナトリウム−塩化物冷鉱泉、源泉の温度17.8℃、湧出量約7L、成分総計3375mg。冷鉱泉なので循環加熱している。



黒湯源泉にカランがあったので目いっぱい出してみた。カランの湯色はそれほど濃くない。なめてみると塩辛い味だ。

先客はお湯に浸かりながら雑誌を読んでいる。脱衣場にはそれ用の雑誌が置いてあるのが面白い。

駅からすぐなのでふらりと寄るのも面白だろう。東京の黒湯らしいお湯だ。

■営業

営業時間 10:00−23:00
休館日 月曜日、第4月火連休
料金 450円

交通

都心から国道15号線を川崎に向かう。多摩川を渡る直前で側道に入って六郷土手交差点を右折、15号の下をくぐって京急駅を過ぎるとすぐ。狭いが駐車場は4台分ある。京浜急行六郷土手駅から徒歩1分ほど。



調査日:2008年6月

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