楽遊壽林自然館★★★★


木々に埋もれる露天風呂

■概要

箱根湯本から国道1号線で峠道を登り、有名な富士屋ホテルを過ぎた所に楽遊壽林(らくゆうじゅりん)自然館がある。高級日帰り温泉として以前から気になっていたので行ってみた。

この付近は早川の谷は深くなっていて、国道沿いにある駐車場から、楽遊壽林までつづら折りの小道を下っていく。谷の斜面は鬱蒼と木々が茂っている。

建物は、大正の始め当時の大富豪、郷男爵が建てたものである。これに露天風呂を作りつけて日帰り温泉にしてある。道路から下る石畳の小道は京都の庭師が造ったものだそうだ。



建物は入り口が2階、1階が食堂、地下が浴室である。2階の谷側は広い休憩室で眺めが良い。



■所在地

神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下225
TEL:0460−2−0265



■印象

森に囲まれた隠れ家のような古い別荘を訪問したような気分だ。現在も確かにテレビなど音の出るものはなく、たいへん静かだ。混まないように客数を1日100組に限定している。

受付で浴衣を借りて、さっそく浴室に行く。広い窓の浴室は気持ちが良い。しかしここの楽しみは、谷の斜面に沿って造られている3段の露天風呂だ。

階段を下りて露天風呂に入る。程良い温度で気持ちがよい。覆い被さるようにカエデやホウの木がある。空を見上げると緑色の傘のようだ。湯船に浮かぶ落ち葉も気持ちがよい。

源泉は蛇骨川の河床にある宮ノ下温泉で、泉質はナトリウム塩化物泉、源泉の温度は68.3度である。

浴衣に着替えて休憩室に行く。この休憩室はたいへん気に入った。三方をガラス窓にした畳部屋で、早川の谷がよく見える。涼しい風が吹き通って、たいへん気持ちがよい。先客も思い思いに寝そべって静かな湯上がりを楽しんでいる。

料金はかなり高いが、緑の中での静かさはすばらしい。家族連れではなく、夫婦だけあるいはカップルで落ち着いた休日を過ごすには良いところだと思う。

■営業

営業時間 10:00−20:00
休館日 水曜日(祝日のとき翌日)
料金 2500円(浴衣つき)
貸し切り露天風呂50分2500円(小)3500円(大)

交通

小田原厚木道路の小田原ICを降りて、国道1号線を西へ向かう。箱根湯本を過ぎて、曲がりくねった峠道を登り、宮ノ下交差点から国道138号線にすこし入ったところ。
駐車場は狭く10台程度。車のカギを受付に預ける必要がある。隣りに廃業したホテルの駐車場もある。



調査日:2000年5月

食堂のメニューも、
ゆば、きゃらぶき、ワラビのお浸しなど自然食の系統で、落ち着いた雰囲気だ。


箱根湯本のみやげ

箱根湯本を通ると、いつもなにか土産を買ってしまう。いつもは饅頭だったりするが、今回は小田原名産の蒲鉾にしてみた。湯本駅前のおみやげの蒲鉾は1本1000円が普通、今回はぜいたくしたついでに極上の1600円を買った。
 

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