小野小町が開湯した共同浴場 ■概要 小野川温泉は米沢の南西にある温泉街だ。温泉旅館は20軒ほど、大きな温泉旅館や木造の古い旅館がある中規模の温泉地だ。温泉街の中央に共同浴場「尼湯」がある。 置賜の平野部の西のはずれで、最上川の源流のひとつ大樽川に面している。周囲は田圃、背後は低い丘陵地帯にそこだけ小さな温泉街がある。 ![]() 小野川温泉は小野小町の開湯伝説がある温泉だ。父を探して京都からここまで来たときに病にたおれ、薬師如来が夢枕で温泉を知らせて回復したという。 尼湯は立派な瓦屋根の共同浴場だ。屋根の上に大きな看板が取り付けられているのがちょっと奇妙だ。入浴料は近くの土産物屋で入浴券を買う仕組み。 ■所在地 山形県米沢市小野川町 TEL:0238−32−2740(観光協会) |
![]() ■印象 外観は古いが、内部はけっこうきれいだ。天井が高く明るい。白いタイルはよく磨かれて清潔だ。脱衣場と浴室の間に仕切りがなく、昔の共同浴場のようだ。 浴槽は縦長で小さめ、奥に湯口があって、湯口では熱い源泉と水の口があって浴槽内で合わされている。たっぷりと熱いお湯が掛け流されている。お湯は透明、かすかにささ濁り。 カランがないのでお湯を汲んで体を洗い、熱いお湯に飛び込む。肌触りは熱いがサッパリとしてる。かすかにキシキシ感もある。 お湯の香りは独特の硫黄臭、シブ焦げイオウ臭とでも言うような感じだ。鮮度を感じて、お湯そのものを心置きなく楽しめる。 名称は協組第4号泉、泉質は含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉、源泉の温度80.3℃、成分総計5768mg。(夏季は約40%、冬季は約10〜20%加水との掲示) さすがに古くからの温泉地、共同湯のお湯の良さが良く分かる。お勧めする。 |
■営業
■交通 東北自動車道の福島飯坂ICを降りて、国道13号線を米沢へ向かう。万世町交差点から国道121号線で米沢市街に入る。市街を過ぎて大樽橋手前から、小野川温泉の案内を見て左折して県道233号線に入る。県道234号線に入ってすぐ。 ![]() 調査日:2007年7月 |