大船温泉上の湯
南茅部町民保養センター★★★★


硫黄泉が楽しめる快適な公営温泉

■概要

北海道南部は魚のしっぽの形をししていて、東側の海岸はコンブ漁が盛んな地域である。南茅部(みなみかやべ)町は海岸線にそってぽつりぽつりと漁家の集落が散らばっている。南茅部町の大船地区の大船川上流に温泉がある。

大船温泉は上の湯と下の湯があって、下の湯には地元専用の小さな共同浴場がある。上流の上の湯には第3セクター経営の宿泊施設のひろめ荘と日帰り温泉の南茅部町民保養センターがある。



周囲は静かな森で、谷間のやや広くなったところに町民保養センターがある。大きな三角屋根の母屋と右側に渡り廊下でつながった円形の浴舎がある。建物に近づくだけで硫黄の香りがする。



■所在地

茅部郡南茅部町大船832
01372−2−3749




■印象

母屋から浴室へはサンダルを履いて渡り廊下を通る必要がある。浴室は硫黄臭が強く立ち込めていて、いかにも温泉らしくわくわくする。2つの浴槽があって、手前は真湯のジャグジー奥が温泉だ。

温泉は青みを帯びた白濁で、深さ10cmも見えない。お湯は湯口からは2段の溜めを伝って浴槽に流れ込み、静かにあふれている。少し熱めの適温だ。

湯口にコップがあるので飲んでみる。硫黄の香りが強いがコンブ風味の塩味で意外に飲みやすい。泉質は含硫黄−ナトリウム−塩化物泉(硫化水素型)、 源泉の温度72.5度、 成分総計2.064g/kgだ。



露天風呂は楕円形、周囲の塀が景色を妨げているが山の様子が見える。ほてった体に風が気持ち良い。外を覗くと源泉の井戸が見える。

道南の温泉で白濁のお湯ならここだろう。気持ちがよい公共施設だ。お勧めする。


■営業

営業時間 10:00−21:00
入館は20:30まで
休館日 偶数月の第3水曜日
料金 370円

交通

札幌から国道5号線を南下して、森町から国道278号線に入る。海岸つたいに南下して、南茅部町に入って大船川橋付近から案内板に従って右折し山側へ入る。3km登って大船温泉上の湯へ。
函館からは道道83号線経由で1時間ほどで南茅部町に行ける。



調査日:2002年11月


コンブのおみやげ

南茅部町は漁業が盛んな町で、コンブの特産地として知られていて、国道沿いの漁家の庭先にコンブが沢山干されている。

町民保養センター
の売店でもいろいろな種類のコンブのお土産がある。 なにげなく買った「とろろ昆布汁」は とても気に入った。とろろコンブと粉末ダシがお椀一杯分づつパックされていて手軽でおいしい。他では手に入らないので、また買いに行きたい。


「とろろ昆布汁」、15食入り、700円
 

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