野沢温泉外湯1★★★★


■概要

昔スキーで野沢温泉に来たときは、外湯に行けなかったので、以前から外湯めぐりをしてみたいと思っていた。野沢の外湯は立ち寄り温泉とは言えないかもしれないが、すばらしいところなので紹介しようと思う。

野沢温泉の外湯は13ヶ所あって、村の各所にちらばっている。江戸時代から住民の自治組織である「湯仲間」という制度で守られている。

外湯は誰でも利用できる訳ではなく、住民や親戚、野沢温泉の宿泊客だけが利用するように決められている。外湯の利用料金は無料だ。

それぞれの外湯には新しい小さな神棚がある。1996年に大湯に薬師三尊を祀り、さらに1998年からは残り12ヶ所の外湯に薬師様にゆかりのある十二神将を祀ったそうだ。これにはお賽銭箱がついているので、温泉利用のありがたさを、お賽銭で感謝できる。

■営業


営業時間 6:00頃から22:00頃
深夜は利用できない
休館日 無休
料金 無料(お賽銭)


調査日:1998年11月

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大湯





大湯は野沢温泉外湯のシンボルである。地元では惣湯ともいう。熱めと、温めの2つの湯船があり、お湯はさらっとしている。湯花もそう多くない。町の中心だけあって大変混み合っている。源泉は66度。

河原湯





河原湯(かわらゆ)は大湯から坂を下ったすぐの所にある。石造り湯船で、全体は伝統的な湯殿の形をしているが真新しい建物である。お湯の性質は大湯とほとんど同じ感じだ。源泉は60度。
麻釜の湯





麻釜の湯(あさがまのゆ)はクアハウスのざわの並びにある。麻釜からお湯を引いているところ。建物はやや古いがお湯は気持ちがよい。お湯の色は薄く、白い湯花がお湯の中に舞っている。

麻釜



野沢温泉の中心といえる麻釜(おかま)は、温度が90度以上ある温泉の「釜」で、野沢温泉の名所だ。釜は、大釜、茹釜、円釜、竹伸釜、下釜とあって、用途によって使い分けられているそうだ。
訪れた日の朝は雪が舞って寒い日だった。麻釜のあたりは湯気がもうもうと上がっている。大きな釜は上に板の覆いがしてあった。泉質は弱アルカリ性硫黄泉、毎分500リットル湧出しているそうだ。

茹釜では地元のおばさんが野沢菜を湯がいていた。束ねた野沢菜を棒で湯の中に沈めて茹でる。


麻釜の近くにはお土産やがいくつもあって、温泉のお客は浴衣姿で買い物をしていた。

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