ニセコ新見温泉新見温泉ホテル★★★★


奥ニセコの透明なお湯

■概要

ニセコは北海道のスキーエリアとして有名だが温泉もかなり点在している。スキー場はニセコ連峰の南端の山ニセコアンヌプリ付近にある。ニセコ連峰の北側は人が少なく秘湯と言える温泉もある。

ニセコ新見(にいみ)温泉は秘湯の雰囲気を色濃く残した温泉だ。温泉は1908年に新見直太郎によって発見され、新見温泉となった。現在2軒の温泉旅館がありどちらも新見の名である。



今回は道路に面した新見温泉ホテルを訪れた。舗装されてはいるが曲がりくねった山道を登って、山の中腹に温泉がある。周囲はほどんどエゾマツや白樺の森だ。

建物は風雪によってけっこう古びてはいるが、掃除は行き届いている。入り口には人なつこい大きなセントバーナード犬が迎えてくれる。

普通の浴室のほか打たせ湯のための小浴室がある。露天風呂は浴室から離れた山側にある。古くからの湯治場なので露天風呂は混浴だ。

■所在地

北海道磯谷郡蘭越町字新見5
TEL:0136−57−5224
FAX:0136−57−5555



■印象

浴室はタイル張り、窓が小さいのでああまり明るくない。大きな浴槽にお湯がかけ流されて、浴槽の縁から静かに溢れている。お湯は透明で、やや熱めの適温だ。

浴感はさらりとさわやかな感じだ。泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉(含芒硝−石膏泉)、源泉の温度は70度、湧出量は300L分と多い。コップがあるので飲んでみると、かすかな塩味とほんのりした甘味がある。


浴室の奥から小さな打たせ湯の浴室に降りて行ける。暗い浴室なのでちょっと入りにくいが、落差のある打たせ湯は強力だ。昔の湯治場のなごりのようだ。

露天風呂は混浴(夕方に女性専用タイムがある)だが脱衣場は男女別にある。露天風呂の周囲はそのまま山の斜面だ。白樺の木が風にそよぐ音が気持ちよい。

山奥にある静かな湯治場だ。さっぱりとしたお湯とともに、家族的な応対が気持ち良い。


■営業

営業時間 10:00−19:30
休館日 無休
料金 500円

交通

札幌から国道230号線もしくは国道5号線を経由して、蘭越町に行く。蘭越役場前の交差点を左折、そのまま案内に従って道道268号線で山へ向かう。蘭越から8kmほど。駐車場は広い。宿泊客はJR蘭越駅まで送迎あり。



調査日:2003年8月

オフィシャルページ


紅葉の滝

新見温泉で近くに滝があると聞いて行ってみた。温泉から道道を600mほど登り、細い山道を渓谷へ下り、さらに渓流を遡ると大きな滝がある。

紅葉の滝は向きを変えながら3段に落ちる滝だ。落差20m程。水量は豊富でなかなかの壮観だ。周囲は広葉樹が多いので秋の紅葉はたいへん美しいと思う。

 

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