大滝温泉三峯神の湯


三峯神社宿房の温泉

■概要

神社に温泉があると聞いて三峯神の湯(みつみねかみのゆ)に来た。三峯神社は秩父の有名な霊場で、たくさんの参拝者が訪れる。温泉は山頂の神社の境内にある宿坊、興雲閣にある。

宿坊というのでひなびた所を想像していたが、立派なホテルであった。目的の温泉は興雲閣の2階にある浴室である。



■所在地

埼玉県秩父郡大滝村大字三峯298−1
TEL:0494−55−0241
FAX:0491−55−0328



■印象

浴室は普通の旅館の大浴場という感じだ。大きな湯船が1つあるだけだ。お湯は薄い茶褐色で、熱くもなく程良い温度だ。しばらく浸かっていると肌がつるつるする。

泉質は
ナトリウム・塩化物泉である。この源泉は1992年に地元の大滝村で掘り当てられたもので、麓の村営温泉と同じものである。

フロントの応対は大変親切で、うれしかった。残念ながら温泉そのものは、浴室の窓も小さく眺めも良くない。露天風呂があれば、すばらしい景色だろうが、霊場の雰囲気を壊すかも知れない。

温泉としては平凡だが、お参りの帰りに寄るのに良い。

■営業

営業時間 10:00−18:00
休館日 無休
料金 500円

交通

関越自動車道の花園ICで降りて、国道140号線を西へ57km程度。三峯口を過ぎて、二瀬ダムの上を通って三峯神社への観光道路を登る。
観光道路の終点に大きな駐車場がある。興雲閣へは10分程歩く。



調査日:1999年11月



三峯神社



三峯神社の由緒は非常に古い。およそ1500年前の伝説の神、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国征伐を行った。このときに、天皇の祖先である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冊尊(いざなみのみこと)を三峰山に祀ったのが三峯神社の始まりとされている。

三峰山は秩父山系の山で、荒川の最上流部にあたる。古くからの山岳信仰の霊場であった。江戸時代は、神奈川県の大山と同様に、山詣りの講(今で言うパックツアー)が頻繁に行われた。



現在は、西部や東武の電車が麓まで連絡していて、さらに山頂の社殿までロープウェイがある。

三峯神社の社殿は三峰山の北の稜線上にある。標高は1100m程度。本殿(埼玉県指定有形文化財)は春日造り、社殿は権現造りの壮麗な建物である。大きな杉の木が多く、やはり霊場の雰囲気がある。現在でも神社参拝の講、ツアーが行われているそうだ。

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