虎杖浜温泉湯元虎杖荘★★★


古びているが湯量豊富な湯元

■概要

道央の太平洋側では登別温泉が有名だが、登別から東側の太平洋岸には10kmに渡って温泉が点在している。これが虎杖浜(こじょうはま)温泉だ。歴史は浅く、1962年からこの付近に温泉開発ブームが始まり、たくさんの温泉井が掘られ非常に豊富な湯量がある。



湯元虎杖荘はJR虎杖浜駅の直ぐ近くにある。住宅街の中にあるが、大きな看板があるので直ぐ分かる。湯元というから大きな旅館かと思いきや、かなりく古びた温泉旅館だ。大きな源泉を持っていて付近の民家にも温泉を供給している。



虎杖浜温泉は昔は白老臨海温泉と呼ばれていた。現在は地名によって虎杖浜温泉という。おもしろい地名の虎杖はタデ科の多年草イタドリの漢名だ。イタドリがたくさんあったから地元の小学校に「虎杖小学校」と名前をつけたところから地名になったという。

■所在地

北海道白老郡白老町虎杖浜48
TEL:0144−87−2625




■印象

脱衣場はそれほど広くないが,浴室はずいぶん大きい。浴室に入るとやわらかなイオウの香りがする。広い浴室には楕円形の中浴槽と、大浴槽がある。中浴槽はかなり熱め、大浴槽はやや熱めという具合。どちらも浴槽全体からお湯が溢れている。



お湯は透明でわずかに黄緑色。湯口からドバドバとお湯が供給されている。なめてみるとかすかにでタマゴ味がする。泉質は含食塩硫化水素泉、源泉の温度は50℃だ。


窓が小さいので湯気がこもるが少々うっとうしいが、盛大にかけ流されているお湯はなかなか気持ちよい。浴感はさらさらしていて、ツルスベ感もある。

カランからのお湯も温泉のようだ。手桶にお湯をためるとおもしろいように真っ白になる。しばらくすると透明になるので、炭酸ガス成分なのかもしれない。

脱衣場や休憩室は床暖房になっているので冬場の利用も安心だ。おしゃれさはまったくない儲けとは無縁の地元密着の施設だ。みかけはさっぱりだが、たっぷりお湯を楽しむには良いところ。


■営業

営業時間 8:00−22:00
休館日 無休
料金 450円

交通

道央自動車道の登別東ICを降りて、南に向かって国道36号線に出る。36号線を白老方向へ向かい、JR虎杖浜駅近く。国道からも建物が見える。ICから4km程度。駐車場は広い。



調査日:2003年11月


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