小糸川温泉★★★


風景に溶け込んだ保養温泉

■概要

君津市の山の中に黒湯の温泉があると聞いて行ってみることにした。マザー牧場で知られている鹿野山の東麓に小糸川温泉がある。田園地帯にある民営の 「老人保養センター」だ。

場所はかなり分かりにくい。県道92号線(君津鴨川線)で君津市街から30分ほど。日渡根(にっとね)地区に入って小糸川のすぐ近くにある。道路から奥まったところにあるが、屋根に大きく小糸川温泉と書いてあるので見つけられる。


周囲はのどかな雰囲気。車の音もほとんどなく、小鳥のさえずりが聞こえるところだ。建物は田舎の公民館風、休日でもほとんど混んでいない。



■所在地

千葉県君津市日渡根206
TEL:0439−37−2108
FAX:0439−37−3054



■印象

浴室には大小の浴槽があって、日によって使い分けている。この日は大きいほうに湯がはってある。うがい薬のイソジンのような濃い黒湯だ。

さっそく入ってみると、体がスベスベするお湯だ。お湯の香りは弱いが腐葉土のような香りがする。モール泉のフミン成分の匂いなのかもしれない。お湯の温度はぬるめにしてあるのに良く温まる。

浴槽についている大きなカランはお湯と水だが、どちらも茶色なので源泉のようだ。なめてみるとわずかに塩味がする。泉質はナトリウム−塩化物炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)、源泉の温度は24.7℃。

目をつぶって静かにお湯に浸かっている人と話をした。「ここのお湯は熱くなくても芯から温まる。サウナに行くよりずっと良いよ。」黒湯が気に入って良く通ってくるそうだ。

時間が止まっているような、のんびりとした風景の中にある小さな温泉だ。施設は新しくはないが、掃除や手入れが行き届いていて気持ちよい。時間を忘れてぼんやりしに行くのに良いところ。

1日休憩も含んで1000円だが、夕方14時以降は500円にしてくれる。

■営業

営業時間 10:00−16:00
休館日 無休
料金 1000円
14:00以降500円

交通

館山自動車道の木更津南ICで下り、国道127号を南下する。外箕輪交差点(ジョイフルホンダが目印)を左折し、県道君津鴨川線を南下する。市宿で左折して小糸川を渡ってすぐ。駐車場は広い。



調査日:2004年9月

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