霧積温泉きりづみ館★★★


水車のある山奥の温泉

■概要

霧積(きりづみ)温泉は、信越線横川から霧積川を遡り、最上流部の渓谷にある。長野と群馬の県境の山、鼻曲山(はなまがりやま)の中腹になる。

明治時代には、避暑地として作家や政治家が別荘を造って大変ににぎわったところだそうだが、大きな山崩れがあって衰退した。現在はきりずみ館と金湯館の2軒だけになっている。



きりずみ館は建物の前に水車小屋があって、懐かしい雰囲気を演出している。霧積温泉をとりあげた詩人西条八十の有名な詩の看板もあった。

■所在地

群馬県碓氷郡松井田町坂本
TEL:027−395−3856
FAX:027−395−3821



■印象

きりずみ館は古い建物だが、浴室(男湯)は六角形の塔型でそれほど古くない。2階が浴室で湯船の形も六角形だ。女湯は残念ながら昔からの普通の浴室だ。

お湯は透明、さらりとしてやわらかいお湯だ。注がれるお湯があふれるのは大変気持ちがよい。先客はこのお湯が気に入って、毎年この温泉に通っているという。ややぬるめのお湯はじっくり温まる。

泉質はカルシウム−硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性温泉)、源泉の温度39度である。流し台の蛇口の水も温泉であった。



静かで、ひなびた雰囲気がよい温泉だ。蕎麦も食べられる。

■営業

営業時間 営業時間ははっきり決まっていない
休館日 無休
料金 600円

交通

上信越道の松井田妙義ICを降りて国道18号線を長野方向に行く。碓氷峠に向かう旧国道に入り、霧積温泉の案内板をみて右に入る。霧積温泉への道は旧国道から8kmほど、途中から1車線の細い道になる。
駐車場は広い。



調査日:2000年11月


碓氷峠のアーチ橋

碓氷峠の旧国道を走ると、大きな煉瓦でできた鉄道の橋が見える。廃線になった旧信越本線の橋で、橋の名前は「碓氷第3橋梁」である。煉瓦造りの美しいアーチ橋は、明治時代にイギリス人技師の指導で1892年に造られ、1963年まで使われた。

旧信越本線は、あまりにも急勾配なため、ドイツの登山鉄道で使われていたアプト式の線路を使った。現在はアプトの歯車用レールは撤去され遊歩道になっている。橋の上まで登ることができる。

碓氷第3橋梁
釜めし

碓氷峠を通ったら、なぜか必ず欲しくなる「おぎのや」の峠の釜めし。今回は国道沿いにあるおぎのやで買って、家に帰って食べた。いつもながらの懐かしい味がした。


峠のかまめし

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