切明温泉★★★★★  


秋山郷最奧、河原の温泉

■概要

以前から、一度は訪れてみたいと思っていた切明(きりあけ)温泉に来た。紅葉のシーズンなので宿の予約も難しいとあきらめていたが、運良く泊まることができた。

切明温泉は、新潟、群馬の県境に近い秋山郷の最も奥にある温泉だ。秋山郷は、苗場山と鳥甲山の間を流れる中津川の深い渓谷に沿っている。今でこそ細いながらも国道が通っているが、その昔は大変な秘境だったそうだ。

秋山郷の一番奥、魚野川と雑魚川が合流して中津川になつ地点が、切明温泉である。ここは河原の野天風呂で有名だが、村営の保養センター雄川閣がある。深い谷底の開けた所にある黒い大きな建物だ。野天風呂は少し歩いたところだが、雄川閣にも内湯と露天風呂がある。



■所在地

長野県下水内郡栄村切明
TEL:0257−67−2252
FAX:0257−67−2257



■印象

雄川閣の露天風呂は宿を出て階段を河原の近くまで下りて行ったところにある。ここは2つの川の合流点が見渡せるところだ。野天風呂も遠くに見える。紅葉の盛りを少し過ぎて茶色になりかけた木の葉を見ながらお湯に浸かるのは最高だ。



内風呂からも山の景色が堪能できる。お湯は少し熱めにしてあった。泉質は
カルシウム・ナトリウム塩化物硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)である。源泉の温度は54.7度だ。

切明に着いたのはそれほど遅くない時間だが、深い谷底なので夕暮れがずいぶん早かった。宿の管理人に聞くとやはり自然はきびしく、冬には3mの雪が積もるという。それでも、冬季は休業だったのが、今では真冬も営業するそうだ。

■営業

営業時間 10:00−19:00
休館日 年に2,3回休
料金 300円

交通

関越自動車道の石打塩原ICを降りて、国道353号線で峠を越え、中里村で国道117号線で西へ向かう。津南町大割野交差点で左折、国道405号線で秋山郷に入る。切明温泉は405号線の終点にある。駐車場は広い。

志賀高原から志賀秋山林道(全線舗装、冬季は閉鎖)も利用できる。



調査日:1999年10月


河原の野天風呂

切明温泉の魚野川の左岸が野天風呂だ。もっとささやかなところを想像してきたが、河原あちこちで温泉が湧き出ていている。ここではスコップ持参で自分だけの湯船を作ることができる。

お湯の温度は50度以上あるので水で埋めないと入れない。河原の湯船に川の水を引き込んで適温にする。女性も水着で野天風呂を楽しんでいる。
湯船を実際に作るのは相当大変だ。大きな石をかい出さなければならない。とてもすぐにはできない。先客は1日がかりで、やっと3畳分の湯船を作ったそうだ。それでもあまり深くは作れない。

私達は先客が作った湯船に入らせてもらった。大きい石を枕がわりにに寝そべると、目の前の紅葉の絶景と川の音が楽しめる。はるばる来たかいがあった。(真冬にも野天風呂めあてに来る人がいるそうだ。)


河原の野天風呂のパノラマ(107kB) 重いですがぜひ見て下さい。

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