贅沢な湯使いの老舗旅館 ■概要 長野県の北部、渋湯田中温泉郷の北端に上林(かんばやし)温泉がある。6軒の旅館があって、老舗の塵表閣(じんぴょうかく)を訪れた。格式の高い宿なので日帰りを受けてくれないと思っていたが、電話でお願いすると今日は大丈夫とのこと。
旅館の創業は1901年。地獄谷から2kmほど引湯して開業した。明治、大正時代の有名人が数多く逗留したという。今でも揮毫の書が飾ってある。小説「二十四の瞳」で有名な女流作家、壺井栄も長逗留したところだ。 休日の昼間でお客がいない時間帯なのでひっそりとしている。日本画や豪華な打掛の飾ってある帳場で待つと、貸し出し用のタオルとバスタオルを持ってきてくれた。 ■所在地長野県下高井郡山ノ内町上林温泉 TEL:0269-33-3151 FAX:0269-33-2638 |
![]() ■印象 離れにある浴室に案内された。一度サンダルを履いて外に出、て屋根のある廊下伝いに少し歩く。浴室からは甘い石膏泉系の香りがただよってくる。 温泉は旧湯、新湯(共有源泉)の2つを使っている。泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩温泉、源泉の温度58.5℃、成分総計1185mg、258L引湯。 もうひとつの源泉の泉質は単純温泉、源泉の温度58.2℃、成分総計885.5mg、362L引湯。 館内は隅々まで心配りが行き届いていて、良い雰囲気だ。老舗らしい掛け流しのお湯を楽しんでもらいたい。 |
■営業
■交通 上信越自動車道の信州中野ICを降りて、そのまま志賀中野有料道路(100円)に乗り、続いて国道292号線バイパス(オリンピック道路)に入る。沓野渋ICで上林温泉街に入る。駐車場は6台程度。 ![]() 調査日:2009年1月 オフィシャルページ |