リフレッシュプラザ温泉998★★★★★


強烈な泉質の村営温泉

■概要

神恵内(かもえない)は北海道の積丹(しゃこたん)半島の西側にある小さな漁村である。北海道の原子力発電所がある泊村のとなりにあたる。神恵内にすごい泉質の温泉があると聞いて、行ってみることにした。温泉は海岸から2kmほど入った北海道の地方道、道道998号線沿いにある。



1992年に村で温泉をボーリングして自噴する温泉を掘り当てた。神恵内温泉998の名前は道道998号線に由来するという。温泉の建物は公共施設らしくあまり特徴のないコンクリート製だ。駐車場のナンバーを見ると、不便なところにあるにもかかわらず遠くからも客が来ている。

浴室の構成は、温泉の内風呂、露天風呂、真湯のジャグジー、サウナ、水風呂がある。そのほかに休憩室2ヶ所と食堂がある。


■所在地

北海道古宇郡神恵内村字大川116
TEL:0135−76−5100



■印象

漁師の町の公共温泉らしく館内には演歌のBGMが流れている。さっそく浴室に向かう。大きい浴槽が温泉だ。茶褐色で濁りが強い熱めのお湯だ。お湯に浸かると自分の膝が見えない。うれしいことに温泉は循環ではなく、贅沢な掛け流しだ。

湯船の底には湯の花が沈殿してる。湯部のふちも赤茶色の湯の花が付いている。これは予想以上の濃い温泉だとうれしくなった。お湯をなめてみると非常に塩辛い。肌触りはかなりツルツルする。



露天風呂も掛け流し。塀が高いが、周囲の山の緑が楽しめる。露天風呂は浅めなので肩まで浸かろうとすると寝そべる形になる。お湯の濁りが強いので体は隠れて見えない。露天風呂の縁には白と赤茶色の湯の花が分厚く付いている。

とにかく泉質が特徴的だ。その濃い温泉をぜひ試してもらいたい。

■営業


営業時間 11:00−21:00
休館日 月曜日
料金 500円

交通

札樽自動車道の小樽ICを降りて、国道5号線を北上する。余市市から国道229号線に乗り換えてさらに北上する。古平町で、左折して、道道998号線(古平・神恵内線)で西へ向かう。トーマル峠を越えて、神恵内漁港の手前にある。
駐車場は広い。



調査日:2000年8月


神恵内温泉998オフィシャルサイト

追加情報

神恵内温泉998は「リフレッシュプラザ温泉998」に名称変更した。オフィシャルサイトのリンク、電話番号も訂正。(通りすがりさんからの情報2004年1月)


湯ノ花

神恵内町は小さな漁業の町だが、町内に公共温泉が3ヶ所もある。その中でも神恵内温泉998の泉質は強力だ。泉質は、ナトリウム・塩化物強塩泉(強食塩泉)である。

詳細な成分表は分からなかったが、湯の花が強烈なので、その他の成分も大変濃いと思われる。温泉客はアトピーに効くと言っていた。

温泉の建物の隣には大きなプールがあるのでのぞきに行った。奥には温泉の噴出口の小さな櫓がある。プールは緑色のお湯をためて湯ノ花を採取するためのようだ。


建物の裏にはエンビのパイプがたくさん捨てられている。よく見るとパイプの中に分厚く湯ノ花(スケール)が付いている。7cmのパイプが3ヶ月保たないそうだ。

こびりついた湯ノ花の破片を触ってみた。ちょうど固まった石膏程度の堅さで、石に打ち付けるとパリンと割れる。

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