豪華旅館にある源泉かけ流し
■概要
上諏訪温泉の温泉街でも諏訪湖畔には老舗の温泉旅館が並んでいる。たまたま立ち寄り入浴の割引券が入手できたので、片倉館の隣にあるホテル鷺の湯を訪れた。
正面の巨大な門に圧倒される。縦長の大きな敷地に２つの中庭を囲んで大きな建物がある。浴室は右手奥の建物にある。
大旅館らしく分厚い絨毯が敷き詰められたロビーは、立ち寄りはできるのか心配なくらいの雰囲気だ。フロントに申し込むと快く案内してくれた。
天井が高く、壁には金屏風や大きな日本画が飾られている。中庭は良い雰囲気の広い石庭だ。中庭の隅の方に孔雀が歩いている。反対側には足湯も作ってある。贅沢な雰囲気の空間だ。
上諏訪温泉は諏訪湖湖畔に自然湧出していたものが元の姿だ。鷺の湯は１９０５年に田んぼの中の入浴施設として開業した。国鉄中央線の開通や、製糸業の発展で鷺の湯も大きく発展して今の姿になった。現在も敷地内の自家源泉を使っている。
■所在地
長野県諏訪市湖岸通３−２−１４
ＴＥＬ：０２６６−５２−０４８０
ＦＡＸ：０２６６−５８−５２０４ |
■印象
内風呂は石畳の床で重厚な雰囲気。諏訪湖周辺の温泉は透明だと思っていたが意外にもお湯は麦茶色だ。ややぬるめの適温で、少しづつあふれている。お湯の香りはあまり感じない。
露天風呂は庭に面していて開放的なひのき風呂だ。昔の玄関を移築したという豪華な屋根がついている。お湯は麦茶色、こちらも気持ちよくかけ流されている。
露天風呂の奥には源泉かけ流しの樽風呂がある。源泉のままなので夏は熱め、冬はぬるめになると説明がある。この日はまったく適温、透明茶褐色のお湯が贅沢にかけ流されている。
大きい樽風呂なので手足を広げられて気持ちがよい。湯には黒い綿くずのような湯花が漂っていて、ほのかにモール泉の香りがする。お湯を口に含むと渋い味がする。
上諏訪温泉湯元さぎの湯１号２号混合泉、ナトリウム･カルシウム−炭酸水素塩温泉、源泉４６．９℃、成分総計１３９９ｍｇ。
諏訪観光ホテル源泉、炭酸水素塩泉（ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物温泉）、源泉５４．６℃、成分総計１１１８．８ｍｇ。
値段は高いが、高級旅館で立ち寄りを気軽に受けてくれるのはうれしい。上諏訪温泉にもモール臭のするお湯があるのには驚いた。
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■営業
| 営業時間 |
１３：００−１７：００ |
| 休館日 |
無休 |
| 料金 |
１５００円 |
■交通
中央自動車道の諏訪ＩＣを降りて、国道２０号線バイパスを諏訪湖方面へ向かう。諏訪湖に突き当たったら右折して湖岸道路を北上。片倉館を目印に、そのとなり。駐車場は結構広い。
調査日：２００６年５月
オフィシャルページ
■追加情報
２００７年４月１日から１２月３１日まで諏訪市が「由布姫パスポート」を無料発行している。日帰り入浴の割引があって鷺の湯は５００円で利用可能。 |
