鹿教湯温泉文殊の湯★★★


歴史ある温泉場の新しい共同湯

■概要

鹿教湯(かけゆ)温泉は長野県の上田市から西の山に入った古くからの温泉地だ。上田から30kmほど。内村川沿いに30軒ほどのホテルや旅館がある。

内村川はこのあたりでは狭い渓谷状になっている。温泉街から対岸の文殊堂に渡るため、この渓谷に屋根のついた橋「五台橋」がかけられている。五台橋も文殊堂も夜にはライトアップされている。



五台端のたもとに鹿教湯温泉の共同浴場「文殊の湯」がある。ここはもともと源泉があって共同浴場「大湯」があったとろだ。

鹿教湯温泉は、傷ついた鹿が教えたという開湯伝説から「鹿教湯」の名がついたといわれる。江戸時代にはすでに湯治場として賑わっていたという。昭和の始めまでは旅館に内湯がなく湯治客は大湯に通っていた。



共同浴場「文殊の湯」は2000年に建て替えられた新しいもので、最近の公共施設らしく外見が和風で中は現代的だ。

■所在地

長野県上田市鹿教温泉1369−1
TEL:0268−44−2288
FAX:0268−45−3712




■印象

公共施設らしいきれいな浴室に、窓際に長い浴槽がある。右が小浴槽、左が大浴槽。小浴槽の湯口からふんだんにお湯が注がれている。

小浴槽は源泉そのままらしくかなり熱い。大浴槽は適温だが循環式のようだ。全体にかなりオーバーフローしているので、お湯は新鮮な感じだ。

お湯の肌触りはサラリとしてしいて、わずかにキシキシ感がある。体がさっぱりするお湯だ。ほのかに温泉らしい香りがある。カルキ臭がないのがうれしい。

源泉は鹿教湯2,3,4,5,6号泉、泉質は単純温泉(硫酸塩泉タイプ)、源泉の温度47.9℃、pH8.22、蒸発残留物573mg。丸子温泉開発(株)の共同管理の源泉だ。




2m四方ほどの露天風呂もある。露天風呂のお湯は適温、循環式のようだ。

渓谷を見渡せる位置だが、残念ながら塀がある。市松模様の小窓があるのでそれを覗く感じだ。夜に訪れたのでライトアップされている渓谷のが眺められた。

保養温泉地として知られている鹿教湯温泉の共同浴場は、近代的過ぎて風情はないが、鹿教湯のお湯を楽しめる。


■営業

営業時間 9:00−21:00
休館日 無休
料金 300円

交通

上信越自動車道の上田菅平ICを降りて国道18号線に入り、常盤城4交差点から県道65号に入り南下する。平井寺トンネルを通って右折して国道254号泉をを塩田平方向へ。鹿教湯温泉はトンネル方向に行かず直進。公共駐車場は温泉街の奥にある。



調査日:2006年11月

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