貝掛温泉★★★★


奥湯沢、目の温泉

■概要

越後湯沢から国道17号線を登っていくとスキー場のある三俣民宿街がある。さらに坂を登っていくと貝掛(かいかけ)温泉の大きな看板がある。国道から右へそれて狭い急坂を降り、清津川の狭い橋を渡る。

近くに数件の民家があるが、山の中の一軒宿だ。宿の名前は「貝掛温泉館」、古民家風の建物は大きく1993年に改築して比較的新しい。秘湯を守る会の会員旅館だ。



山奥の秘湯というより、設備はずいぶん洗練されている。雑誌にもよく紹介されているので、素朴というより今風な雰囲気だ。

貝掛温泉の開湯は鎌倉時代、江戸時代から代々続いた温泉宿が昭和時代の水害で一時廃れ、経営者が変わって再開されたという。江戸時代から「目の湯」として知られている。



■所在地

新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
TEL:025−788−9911
FAX:025−788−9912



■印象

浴室は天井が高く広い。脱衣所は床暖房になっていて快適だ。内湯には大小の浴槽とかけ湯がある。大きい浴槽はぬるい源泉の掛け流し、小さい方は加温循環で42℃ほど。

お湯は透明、ほんのりヒノキのような香りがある。かけ湯にコップがあったのでお湯を飲んでみると石膏系のほんのりした甘みとかすかに塩味がある。

源泉の温度はほとんど体温と同じで、先客は湯治客らしく静かにじっと浸かっている。5分も浸かっていると体に泡がついて、泡粒が背中をつたっていくのが面白い。

泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物温泉、源泉の温度35.8℃、成分総計2291mg。



露天風呂はずいぶん広い。どうどうと源泉が注がれている。片隅に加熱の露天風呂もある。目の湯なので湯口で目を洗うことにする。一度桶に受けてから目をつけるそうだ。

木立の雪景色の中でぬる湯にゆっくり浸かっていると疲れがすっかり抜けていくようだ。日帰り料金が高めなのが玉に瑕だが、お勧めする。

■営業

営業時間 10:30−14:00
休館日 無休
料金 1200円
(平日1000円)

交通

関越自動車道の越後湯沢ICを降り国道17号線を月夜野方面に進む。かぐら・みつまたスキー場の先に貝掛温泉看板がある。右折して狭い道に入る。橋を渡った先にある。越後湯沢駅からバス便もある。



調査日:2007年12月

オフィシャルページ

 TOP  温泉みしゅらん