縄文真脇温泉★★★★


濃いお湯で展望が良い公営温泉

■概要

能登半島の先に濃い温泉があると聞いて行って見ることにした。能登町真脇は縄文時代の遺跡があって、国の史跡に指定されて現在は大きな遺跡公園になっている。この公園のなかにユニークな公営温泉、縄文真脇温泉がある。複雑な形の入り江から小高い丘に登ったところが公園だ。

遺跡の発掘は1982年に始められ、89年には重要史跡に指定された。93年に遺跡の背後の丘に縄文真脇温泉がオープンした。銀色の屋根の奇妙な形の建物が遠くからでも見える。施設の運営は第3セクターの公営だ。



建物は博覧会のパビリオンのようなユニークな構造で、内部は女性を象徴した「いらかの湯」と男性を象徴した「あすなろの湯」がある。いらかの湯は岩と瓦、あすなろの湯はあすなろの木を使っている。週変わりで男女が交代利用できる。



どちらの浴室にも内風呂、寝湯、超音波風呂、サウナ、露天風呂がある。今回はいらかの湯をレポする。

■所在地

石川県鳳至郡能都町字真脇19字39
TEL:0768−62−4567
FAX:0768−62−4568




■印象

浴室は縄文住居のように半地下式になっている。窓はほとんどなく薄暗い。風通しが悪いのかずいぶんと湯気が立ち込めて、洞窟風呂のような雰囲気だ。

大浴槽と一段高いところにジャグジーがある。お湯は濾過しているのか色はほとんどない。カルキ臭もあるので長居は無用と狭いドアを出て露天に向かう。



露天風呂は小さいのが3箇所、ほかにサウナと水風呂がある。 露天風呂からは海が眺められ開放感たっぷりだ。夜はイカ釣りの明かりが見えるそうだ。

うれしいことに露天風呂のお湯は源泉100%だ。適温のお湯で黄褐色、やや濁りがある。飲んでみると味噌汁よりも塩辛い。海の匂いとかすかな石油臭もある。 浴感はとろりとして、キシキシ感も強い。

泉質はナトリウム−塩化物強塩泉(アルカリ性高張性高温泉) 、源泉の温度は47℃、成分総計は21281mgとたいへん濃い。湧出量は132L/分だ。

内風呂の消毒は残念だが、露天はなかなか濃いお湯で満足できる。施設全体はテーマパークのようにこったつくりだ。 公営なのでたいへん安く利用できる。能登半島の奥に行くのであれば寄ってもらいたい。お勧めする。


■営業

営業時間 10:00−22:00
休館日 毎週月曜日
(年末年始、祝祭日、7月、8月は営業)
料金 450円

交通

能登有料道路の此木ICを降りて、国道249号線を北上する。能登町宇出津から県道35号線で真脇へ。能登鉄道の縄文真脇駅を過ぎて坂を登り真脇遺跡公園に向かう。駐車場は20台程度。



調査日:2004年4月

オフィシャルページ

 TOP  温泉みしゅらん