福渡温泉和泉屋旅館★★★★


文人に愛された塩原温泉の老舗

■概要

箒川に沿って続く塩原温泉郷のなかで、最初の温泉街が福渡(ふくわた)温泉になる。国道が上り下りと分かれて一方通行になっているところだ。

温泉街の中ほどに平屋で赤い屋根の旅館が見につく。和泉屋(いずみや)旅館の文学亭だ。



和泉屋は400年以上前に創業した老舗旅館だ。先代のご主人が詩人だったので、明治・大正の文人と交流があり、その記念品が展示してある。



本館は国道を挟んで反対側、4階建てのビルだ。本館と文学亭は国道の下を通るトンネルで結ばれている。浴室は本館側に男女別の大浴場があり、文学亭側に混浴の大風呂、混浴の露天風呂、3つの貸切風呂がある。

2つの源泉を使っている。泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩温泉。福渡区右岸源泉、温度59℃、成分総計1341mg。福渡区源泉、温度67.4℃、成分総計1406mg。

■所在地

栃木県那須塩原市塩原190
TEL:0287−32−2005
FAX:0287−32−3793



■印象

本館の受付で入浴をお願いした。日帰りでも快く案内してもらえる。本館から地下道を通って文学亭の地下に出ると露天風呂と大風呂がある。

露天風呂は残念ながら展望はない。女性専用時間もあるが日帰り時間帯は混浴だ。ややぬるめで透明、石膏系の甘みを感じるお湯だ。



大風呂はほとんどプールのよう。年季の入ったコンクリート製、かなり深い浴槽だ。訪れた日は他の浴客はだれもいなかった。混浴だが女性はちょっと入りにくいかもしれない。

お湯は透明でとてもクリア。ゆっくり浸かるにはけっこう熱い。 お湯は底面投入でかけ流されている。浴槽が広すぎでちょっと落ち着かない。窓が小さいので湯気がこもりがち。



本館の浴室は女性浴室より男性浴室が小さめ。ここもかけ流しだ。

歴史のある旅館らしく、贅沢な湯使いだ。気持ちよいかけ流しのお湯は満足できる。文学亭も面白い。

■営業

営業時間 13:00−17:00
休館日 無休
料金 800円

交通

東北自動車道の西那須野塩原ICを降りて、国道400号線を塩原方面に。塩原温泉街に入ったら、国道が一方通行になる福渡温泉を見つける。箒川沿いの文学館の建物が目印。駐車場は西那須野向きの一方通行側にある。



調査日:2006年1月

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