笛吹川温泉
笛吹きの湯★★★
 


笛吹川の上流の村営温泉

■概要

甲府から秩父にぬける国道145号線の一番奥にある三富(みとみ)村の公営温泉が「笛吹きの湯」である。

三富村は笛吹川の渓谷に沿った南北に長い地形であり、笛吹の湯は南の入り口のすこしだけ開けたところにある。開けた部分には野球場があって、笛吹きの湯はその隣にある。



ここは観光客は意識していない、地元の人向けの施設である。シンプルだが清潔である。

■所在地

山梨県東山梨郡三富村下釜口447
TEL:0553−39−2610

調査日:1998年4月



■印象

男女別に露天風呂と2つの内湯がある。内湯は湯船が二つ並んでいて、ぬるめと熱めがある。いづれも加温してある。お湯は無色無臭のアルカリ性である。

露天風呂は源泉そのままのようでかなりぬるい。一度入るとなかなか出られない。先に入っている人も露天風呂に浸かりながらうたた寝しているようだ。お湯はぬるめだが気持ちがよい。



休憩室はカラオケがなくて静かである。食堂はなく、自分でお弁当を持ってくるのが決まりのようだ。地元のおばさん達がくつろいでいた。

■営業

営業時間 10:00−20:00
休館日 火曜日
※祝日のときは翌日
料金 500円

交通

中央自動車道の勝沼ICから塩山市を通り越して、国道140号線に入る。
西沢渓谷方向に進み、三富村役場の手前のトンネルを右に迂回したところ。駐車場あり。


恵林寺

塩山市にある戦国時代の有名な寺である。日本史の勉強がちょっとだけ役にたつところ。

武田信玄の死後に織田信長から焼き討ちにあい、快川国師が「火もおのずから涼し」と言って自殺している。徳川家康によって信玄の功績をたたえるため再建された。



桜の時期は境内はすばらしい景色になる。本堂裏の日本庭園は重文指定になっている。境内には茶店が何軒かあって楽しめる。なつかしい雰囲気がある。





恵林寺の来歴

すこし長いが境内の説明を引用する。

臨済宗妙心寺派の名刹で、元徳2年(1330)の創建。往古は、鎌倉、円覚寺派で関東準十刹の寺格を有す。

元徳2年当時甲斐牧ノ庄と称した当時地頭職(領主)二階堂出羽守貞藤(道蘊覧)が、七朝帝師と尊称された夢窓国師を招き自邸を禅院としたのに始まる。

戦国時代武田信玄の尊崇を受けた快川国師の入山で寺勢を高め、永禄7年(1564)信玄自ら寺領寄進し当山を菩提寺と定めた。境内には本堂、庫裡、開山堂、赤門(重文)、三重塔が並び巨刹らしい雰囲気である。

三門に掲げられた快川国師の「安禅不必須山水、滅却心頭火自涼あんぜんかならずしもさんすいをもちいず、しんとうをめっきゃくすればひもおのずからすずし)」は有名。

西沢渓谷の蕎麦

西沢渓谷は奧秩父の勇壮な渓谷である。笛吹川の上流に当たり、三富村の最大の見所である。

渓谷の奧は秩父へ通じる雁坂峠がある。雁坂峠の道は登山道である。1998年から山梨県と埼玉県を結ぶ雁坂トンネル(国道140号線だが有料)ができ、一般の人も行きやすくなった。


西沢渓谷の入り口にあるドライブイン「マウントパーク西沢」で山菜天ぷらそばを食べた。1200円、なかなかうまい。

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