粟津温泉総湯★★★


歴史の温泉地の共同浴場

■概要

北陸の歴史の古い温泉地、粟津温泉は田園地帯の中に十数軒の温泉旅館が集まっている。温泉街の中に共同浴場の総湯がある。古くからある温泉地だが、総湯の建物は昔の現代建築ような変わった建物だ。

粟津温泉の歴史は奈良時代に遡るという。718年(養老2年)に白山を開山した名僧、泰澄(たいちょう)大師が夢のおつげにより発見したという伝説がある。



温泉街には大規模な温泉旅館が並んでいて、総湯は小さく目立たないが、地元の人の温泉として朝早くからにぎわっている。

■所在地

石川県小松市粟津町ワ35
TEL:0761−65−1120



■印象

浴室はタイル張りで、石造りの大きな浴槽がある。向こう側は曇りガラスの大きな窓になっている。左手の壁の高いところに湯口があって、湯が流れ落ちている。

かけ湯をしてさっそくお湯に入る。お湯は無色透明、けっこう熱めだ。浴感はあまり感じないが、柔らかめのお湯だ。
源泉をなめるとかすかに塩味と金気を感じる。

泉質はナトリウム−硫酸塩・塩化物泉(低張性中性温泉)、源泉の温度40.9度、成分総計1.63g/kgである。番台のおばさんに話を聞いた。昔は温度が高かったが地震あるたびに温度が下がって今は沸かしているという。

平日の朝でも一風呂あびにけっこうお客さんが来る。町内会のお知らせも張ってあって、気さくな感じがす地元のための共同浴場だ。


■営業

営業時間 8:00−22:00
休館日 毎月8、18、28日(休日のときは前後する)
料金 260円

交通

北陸自動車道の加賀ICを降りて、国道8号線を東へ進む。小松市へ入るところで8号線のバイパスに入る。粟津ICで降りて標識に従って南へ。総湯は旅館法師の近く。近くに数台の駐車場がある。



調査日:2003年11月


総湯の古い姿

総湯のロビーに総湯の古い写真が飾ってある。前の総湯は今の場所の斜め前方にあった。40年ほど前に今の場所に移った。

最古の温泉旅館

総湯の近くにギネスブックにも載っている温泉旅館で最も古いという「法師」がある。泰澄(たいちょう)大師の弟子の雅亮法師(がりょうほうし)が粟津温泉の湯守を始めたという。法師の前の道路に謂れのある松の木があって、これも面白い。

 

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