青荷温泉★★★★★


風流な雰囲気のランプの宿

■概要

青森県黒石市から十和田湖に向かう途中、南八甲田の山中に青荷(あおに)温泉がある。青荷温泉はランプの宿として有名な一軒宿の秘湯だ。浅瀬石川の支流の青荷川の渓谷にあって、うっそうとした森に包まれている。

温泉の歴史は1931年に青森県の歌人、 丹羽洋岳(にわようがく:本名丹羽繁太郎)が始め、戦後に企業化された。70年ほどの歴史だが、歌人が始めた温泉なので、全体としてひなびた風流さが感じられる。



青荷川の渓流沿いに本館と3棟のはなれが散在する。本館と離れは青荷川に掛かるつり橋で結ばれている。敷地や建物は清掃が行き届いていてなかなか気持ちがよい。風呂は4ヶ所(健六の湯・龍神の湯・露天風呂・内湯)ある。

電気はちゃんと通っているが、ランプの宿に偽りなく、各所の照明はランプが使われている。ちょうどランプのホヤの清掃に出くわした。毎日清掃するそうだ。これも風流な雰囲気を守るための地道なサービスだろう。



■所在地

青森県黒石市大字沖浦字青荷沢滝ノ上1−7
TEL:0172−54−8588
FAX:0172−54−2665



■印象

まずは橋を渡って露天風呂に行く。大岩で組んだ岩風呂だ。竹筒からお湯が流れ込む。澄んだお湯は気持ちがよい。渓流の側が開け放してあって、せせらぎの音が気持ちよい。泉質は単純温泉、源泉の温度は 48.2度だ。混浴だが女性専用タイムがある。(10、13、20時の1時間づつ)



露天風呂のすぐ前には混浴の湯小屋「
龍神の湯」がある。脱衣室は男女別だが、浴室はひとつだ。三方がガラス窓なので、明るい浴室だ。静かな雰囲気で心が落ち着く。源泉は青荷3号泉、泉質は単純温泉、源泉の温度 46.5度。

母屋の側に2001年にできた大きな湯小屋がある。健六の湯だ。こちらは男女別のヒノキ風呂だ。木の香りがよい。





ランプの明かりを守って、テレビも見られない独特のサービスは思いのほか都会的なセンスではないかと思う。雰囲気にとても満足した。

■営業

営業時間 10:00−15:00(4−11月)
冬期は予約制
休館日 無休
料金 500円(冬期は別料金)
個室休憩500円

交通

東北自動車道の黒石ICを降りて国道102号線を十和田湖方面へ行く。浅瀬石川ダムのダム湖(虹の湖)の湖岸にある道の駅を過ぎると、左手に青荷温泉へ入る山道がある。山道に入ると、青森弁で書いた案内板がたくさんある。ICから車で40分程度。

駐車場は青荷温泉から少し離れている。冬期は雪上車での送迎(要予約)がある。 弘南鉄道の黒石線黒石駅から路線バスあり。



調査日:2002年5月

青荷温泉パノラマ(134kB)


オフィシャルページ
http://www.yo.rim.or.jp/~aoni/

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