研究会の趣旨 在宅ワーク研究会


今、生活と仕事の新しい関係が始まる

在宅ワ ー ク 研 究 会
研究会の趣旨

在宅ワークを考える研究・交流グループ
 今,日本では、情報通信機器の発達・普及の波に乗り、自宅を本拠地とする働き方として「在宅ワーク」が注目されています。その可能性と魅力に、多くの個人が、企業が,気づき始めたのです。
 しかし、その実態は明らかでなく、個人、企業、地域社会にこの働き方がよりよい形で定着していくための課題も多いことが実情です。
 本研究会は、在宅ワークしている人、在宅ワークに関心のある人が集い、互いに交流しながら、「在宅ワーク」について広く考えていく研究・交流活動グループです。


研究会の趣旨 目次
在宅ワーカーとは?
(在宅ワーク研究会がとらえた在宅ワークの姿)
自宅を本拠地とする、ネットワーク型の仕事人である

自立した仕事人、自立した生活者である

家を舞台とする、生活と調和した働き方である

ホームタウン・ワーカーである

在宅ワーク研究会とは?
(その足跡とこれからの展望)
発祥 1995年・春 横浜で始まった
足跡 調査研究グループとして
発展 交流ステーションとして
在宅ワーク研究会の概要


在宅ワーカーとは? 在宅ワーク研究会がとらえた在宅ワークの姿

●自宅を本拠地とする,ネットワーク型の仕事人である
 「在宅ワーク」とは,毎日事業所等に通勤し,そこを本拠地として行うタイプの働き方に対して,時には事業所等に出向くことはあっても,主には自宅を本拠地として行うタイプの働き方を指します。 最近は,情報通信機器の発達・普及に伴い,かつては事業所内で行われることの多かった業務が徐々に個人宅等に移転されたり,また,かつては個人業的だった仕事がメディアで企業等とネットされたりする動きが目立ってきました。

 これには,特定企業の「在宅勤務者」のほか,専属・フリーのライター,プログラマー,イラストレーター,翻訳家,プランナー,研究者,事務処理業等々,様々な業務が含まれ,ますます多様化してきています。他に,在宅就業,在宅勤務,テレワーク,テレコミューティング,ホームオフィスなど,様々に呼ばれていますが,いずれも,

  • 他の事業体との業務ネットワークの上に成立するような性格を備える,
  • 先端的な働き方であることから,制度的対応,経済システム等を含め,社会的な位置づけが確定していない
といった共通点があります。魅力的ですが,社会的対応課題も多い働き方なのです。

●自立した仕事人,自立した生活者である

 「在宅ワーカー」の仕事と生活をデザインするのは,会社でも,他の人でもありません。業種や契約形態を問わず,自らの裁量で,プロフェッショナルとしての責任と誇りを持って仕事を進める仕事人です。そして,性別や未婚既婚の別を問わず,自分と家族の生活を主体的に充実させていく生活者でもあります。社会的・経済的にも自立した(少なくとも自立を目指す)在宅ワーカーには,「生活と仕事の達人」,「成熟した社会人」が多いのです(但し社会保障や報酬面で一人前でないことが大きな課題です)。

●家を舞台とする,生活と調和した働き方である
 時間の使い方を自ら管理するこの働き方は,自分自身の,そして家族のライフステージに応じて生活と仕事とを無理なく組み立てていける可能性が潜在しています。工夫次第で,自分の学習や趣味活動,家庭内では夫婦・親子で過ごすための時間を,必要に応じて自分流に確保していけるのです。

 そして,生活の舞台も,仕事も舞台も「家」なのです。生活との密着性から生まれる様々なアイディアやセンス,生活者どうしのネットワークから,今,新しいビジネスや価値が次々に生まれています。新しいライフスタイルやビジネス,社会・文化活動等を産むクリエイティブな場所として,“Power of House”(家の力)が見直されつつあるのです。

●ホームタウン・ワーカーである
 生活との調和を図る在宅ワーカーは,家の延長として地域社会があることに気がつきます。快適で豊かなライフスタイルは,個人や家族の間でのみならず,充実した美しい地域社会の中で花咲くのです。様々な専門分野,性別・年齢の在宅ワーカーの目が地域を見つめ,自らの生活と仕事の舞台として地域づくりに参加していくことで,美しく活力のある地域が再構築されて行くでしょう。

 今や,情報通信システムの発達により,遠く隔たった地域間でも,様々な業務やビジネスを分担していくことが可能となってきました。在宅ワークは,通勤混雑の緩和,都市集中型土地利用の緩和,過疎地の活性化等に大きな可能性を拓く働き方でもあるのです。



在宅ワーク研究会とは?
その足跡とこれからの展望
●発祥・・・1995年・春,横浜で始まった  「生活と仕事のよりよい関係は?」「自宅で仕事する場合の評価基準は?」自宅で仕事を続けていると,そんな基本的な疑問につきあたります。同様の問題意識を抱く者が多いとわかったとき,一つの研究会がスタートしました。1994年6月の頃でした。

 当初は,生活・仕事時間を男女又は家庭内・地域内でどう配分していくかを考える「タイムシェアリング研究会」と呼んでいましたが,メンバー間で意見交換を進めるうちに次第に「在宅ワーク」に問題が絞られ,1995年3月,「在宅ワーク研究会」と改名。メンバー12人での再出発でした。

●足跡・・・調査研究グループとして  1995年度は,財団法人横浜市女性協会の市民活動・研究助成グループとして活動し,貴重な研究成果を得ることができました。

主な足跡
1995年 3月 「在宅ワーク研究会」発足
6月財団法人横浜市女性協会の助成決定
7月特別研究会開催「アメリカのテレワーク事情について」
講師:財団法人日本総合研究所東京事務所長 古矢眞義氏
10月特別研究会開催「翻訳という仕事とは」
講師:翻訳家 中村妙子氏
11月特別研究会開催「フランスとドイツにおける働き方〜日本と比較して」
講師:在日仏・独人夫妻フィリップ・ブーベ氏,イングリッド・プレスラー氏
11月〜翌4月横浜市女性協会施設にて「働き方に関するアンケート調査」実施
1996年 5月「家で働く!〜在宅ワークの現状と課題」報告書提出
7月ユニカルインターナショナル主催「国際女性ビジネス会議」に一般参加
9月開放型のグループとして再スタート
1996年10月在宅ワーク研究会機関紙「うぃんどう」創刊
1997年 2月会員制により活動体制を強化

定例会「高垣先生の確定申告のポイント」
3月定例会「Mr.原のインターネット講座T〜インターネットで変わるライフスタイル」
4月定例会「Mr.原のインターネット講座T〜ホームページを作ってみよう」

横浜女性協会「しごとフォーラム〜在宅ワーク」に参加
5月定例会「中原新太郎の個人のエンパワーメントとマルチメディア」
6月定例会「奥村夫妻の私はこんな在宅ワーカーに仕事を頼みたい」

財団法人横浜市女性協会の助成決定「全国在宅ワーカー実態調査」開始
7月定例会「戸田江里子の私の創業体験
8月「国際女性ビジネス会議」に参加

在宅ワーク研究会ホームページ開設
9月定例会「システムかすみのパソコン講座」
10月国土庁「大都市近郊の女性就業支援のあり方研究会」に参加(1年間)

「女性のためのネットワーキングフェア'97」に参加
11月トヨタ財団共同助成研究開始「在宅ワーカーのライフスタイル国際比較」

第3回テレワーク・シンポジウム」に参加
1998年2月定例会「石川先生の確定申告ア・ラ・カ・ル・ト」

平塚市「新しい働き方講座第2回在宅ワーク」参加

横浜市男女平等社会推進協議会に参加(2年間)
3月定例会「全国在宅ワーク実態調査〜在宅ワーカーの仕事と生活アンケート速報」
4月定例会「在宅ワーキングフォーラムからみた在宅ワークの現状と課題」
6月定例会「森本八月喜のこんな仕事部屋が欲しい」
7月労働省「在宅就労研究会」参加(2年間)
9月内閣「小子化社会への対応を考える有識者会議働き方分科会」参加(1年間)

定例会「武村氏のNPO基礎講座」
9/22-10/3欧州テレワーク事情視察
●発展・・・交流ステーションとして
1996年中ごろから、本研究会の活動は、在宅ワークに関心のある個人のための交流の場として発展期を迎え、運営体制の強化も図りました。1996年6月の国際労働機関(ILO)総会で採択された「家内労働条約」は、従来の家内労働や内職とともに非雇用型テレワーク(在宅ワーク)も対象として採りあげ、国際的にもテレワークの社会的認知度が高まりました。これを機に、我が国の在宅ワーカーたちは国際的なネットワークを意識する時期を迎えました。木村愛子先生主催の「ILOワークダイバーシティ研究会」には、在宅ワーク研究会のメンバーも多数参加しています。 1997年に入ると、事業者としてのアイデンティティへの模索もはじまり、SOHO(スモールオフィスホームオフィス)ブームともいえる動きが台頭してきました。本研究会も様々な公民団体や個人との交流で忙しくなってきました。活発、フレキシブルな雇用形態、個人レベルでの独立した働き方への模索は国際的な流れでもあります。テレワーク推進の動きはEU諸国などでますます本格的となり我が国でも従来の雇用型テレワークのみなれらず、SOHOや在宅ワーク対策を含む政策対応の動きが急速に高まってきました。 1998年、本研究会の交流先は、国の内外でますます広がりを充実しつつあります。今後は個々の団体や個人間の交流をより丁寧に深め、生活と仕事との調和のあり方をともに模索していけたらと考えています。



在宅ワーク研究会の概要 <1997年4月現在>
●団 体 名:在宅ワーク研究会

●代  表:堀越久代

●団体会員:

日本サテライトオフィス協会

パーソナルコンピューター利用促進協会

●個人会員:現在70名

●会   費:年会費 団体会員10,000円,個人会員5,000円

●活動内容:

  1. 在宅ワークをトータルに捉えた研究調査活動
    本研究会は,@在宅ワークの実態把握,A個人のライフデザイン,産業システム,コミュニティデザイン,グランドデザインなど様々な視点からの分析を通じてその可能性と成立条件を明確にしていくとともに,生活と調和した新しい働き方として社会に定着していけるよう,個人・企業・地域社会・行政等に様々な提案をしていきます。    
  2. 在宅ワークに関わる交流活動
    在宅ワークに関する個人・企業の情報ニーズ,当事者どうしの交流ニーズは,国内外でますます高まっています。 そこで,在宅ワーカー当事者及び在宅ワークに関心のある様々な人や機関が集い,ともに連携し,情報交換して新しいビジネス文化,ライフスタイル,社会・経済システムを切り開いていくための場として,交流活動を展開します(研究会の開催,通信ネットワーク所の交流,ともに問題解決していける自助的な活動等)。

●交流手段:
  • 機関紙「うぃんどう」の発行(現在約150部)

  • 月例研究会の開催(毎月第3土曜日横浜または東京にて)

  • オンライン交流等(電子メールやFAXを活用した交流)




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1998/4/30 21:00 更新

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