里親はだれだ?


その次の日、彼女はペットショップへいき、子猫育成のために必要なグッズを買い揃え、そこに常駐している獣医さんにミルクのあげかたやおしっこのさせかたなど、いろいろと教えてもらったらしいのですが、あまりに早く母猫から離されてしまっているから、免疫がついてないはずだから、そんなに長生きできないかも・・・っていわれてしまったそうです。そういわれても、このまま見放すわけにも行かず、彼女はその子に「うずまき」という名前をつけ、毎日数時間おきに授乳をしてあげていました。そのうちに体重は徐々に増え、ソファーをよじ登れるくらい元気になってきたのです。その間、私達夫婦の話題といえば、その子猫のことばっかり。お互い、もらってもいいかな、と思っているのですが、ねぎ坊の一件もあるのでなかなかふみきれなかったのです。里親さがしには造形作家の佐山さん(彼女にとってもクラブの先輩なのです)にも声をかけておきました。仕事柄そういうつてはたくさんあるので、いざというときには心当たりをあたってくれるということでした。
私達夫婦が見に行くだけ見に行こうといって、彼女の家を訪れたのはそれから1週間後。子猫を前にして見るだけなんてのは、だめに決まってます。結局、帰るときにはその子をひきとることに決めていたのでした。諸事情によりその日は連れて帰ることができず、その2週間後、彼女達夫婦が改めて我が家にその子を連れてきてくれることになったのでした。


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