自然観察入門 No2

植物と昆虫のふしぎなつながり
春の野山に出かけよう!


文: 小林  カット:小林m



 下の絵はオオイヌノフグリ、その下はホトケノザです。写真は、セイヨウタンポポとツマキチョウです。ツマキチョウは早春だけ見られ、はねの内側の先が雄だけ黄色くなっている蝶です。平塚の丘陵地帯で見られますから見つけてください。
 ところで、小さな花に秘密が隠されていますが、わかりますか。さてなんでしょう? セイヨウタンポポにはありませんが、オオイヌノフグリの花びらには線が、ホトケノザの花びらには点の模様があるでしょう。これは、昆虫に蜜がありますよというサインなのです。それから、昆虫は人間には知覚できない紫外線を感じているそうです。どんな風に見えているのでしょうね。
 花が昆虫を招くために工夫をしていたなんて驚きでしょ。                   
  
 参考: 「花と昆虫」田中肇著 保育社   大阪市立自然史博物館展示解説 1986

オオイヌノフグリ
ホトケノザ
セイヨウタンポポとツマキチョウ
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