Title | Songs | |||
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![]() The way up tour International Forum A Hall 1F-19-15 Tokyo Japan April 21, 2005 Pat Metheny, Lyle Mays, Steve Rodby, Antonio Sanchez, Cuong Vu, Gregoire Maret, Nando Lauria |
1 | This is not America | ||
2 | The way up | |||
3 | (Go) get it | |||
4 | James | |||
5 | Lone Jack | |||
6 | Are you going with me | |||
7 | Last train home | |||
8 | Roots of coincidence | |||
9 | Always and forever | |||
10 | Farmer's trust | |||
11 | Minuano | |||
12 | (Encore) Song for Bilbao | |||
プロローグ 16:30近くに、早い夕食。ホール付のデリカテッセンでオムライス。開場30分前には、ホール入り口 で待機。未だCD Playerなのが寂しいが、ともかく最後の耳慣らしに、The way upを流し込む。 当日券の売り出しが開始され、列を作っていた30人位が、動き出した。開場10分前には、よく聞こえない 諸注意とともに、いよいよ7列に並ばされて、待機。若干ステージ調整で遅れたものの、開場。 あら、不思議、カバン持っていたのに、検分無し?都庁展望台乗車前チェックでOKなのかい。 Tシャツ、パンフレットで\5000也。 席は、ライルを後ろから見る位置。列は、PA卓前で、左に30度位開いた位置。そう悪くない。 その卓前に、見覚えのある人がいた。ピーターバラカン氏だった。しばらくすると、そうと気 づいた女性ふたりと、会話をしていた。 開演15分前になっても、席は、半分位しか埋まっておらず、当日券のことと合わせて 相当厳しい状況なのかと想像するほどだったが、時間きっかりに振り返ると、少なくとも1Fは、 満員御礼!さすがに日本人、時間に几帳面だと感心した。でも、特に今回は、1曲目があれだもの。 遅刻は、辛いよね。開演のアナウンスがあったが、なかなか暗くならない。まだ、席につけない人の ために、時間稼ぎでもしているのかと思っていたら、 第一章 突如、PATが上手から登場。盛大な拍手を受ける。 すぐにアコギを抱えThis is not AmericaのSoloバージョンを弾く。 それが、いつしかThe way upの変奏へ。 客席の横ドアからか、ひな壇メンバーが、鳴り物鳴らしながら、ステージへ、 舞台下手から、Lyle、Steveが、登場。全員スタンバイ終了すると、暗転から一気に、 The way upの世界へ。 この日まで、この日のために、欠かさずThe way upを聴いてきた。 だから、受容能力は最高であったと思うが、数分もしないうちに、CDでの演奏の枠を 遥かに上回る、ダイナミクスに圧倒されてしまった。モダンなバックサウンドの中で、 PatのSoloは、尋常でなかったし、アンサンブルも勿論同様。 Openingだけで、満腹。Part1のテーマ部分を過ぎてからの演奏も、荒々しさがあり、凄み をもって、入魂の演奏が次々に続く。Duo, Trio, Qurtet,,演奏形態,めまぐるしいSoloの交換、 2名いても頻繁なGuitar入替え。各Partともクライマックスに至るまで、叙情性と無縁と思える 曲である。そういう意図が初めからあるので当然だが、Liveによってパワーが倍加した研ぎ済 まされた音列が、猛々しく吼え廻り、トランス状態に至り、そして、落ちる。 聴きなれた心地よいフレーズにのって上機嫌に高速クルージングをしていると、クレバスがあった り、回り道をさせられたり、最終的に、安心、安全、安泰という状況は出現しないのがこの作品の 意図と時代を色濃く反映したものと解釈している。 終曲とされる部分は、演奏されずに、演奏、終了。Standing Ovation。お礼の挨拶。 メンバー紹介。鳴り止まない拍手。これだけ聴いて、もうコンサート終了のような状態。 実際、これだけでも十分満足してしまったから、後の曲は、Encoreの気分で聴いてしまった。 第二章 (Go) get it PatとAntonioが、丁丁発止で対話するスリル溢れる曲。両者ともに、どこにそんなにパワーが 残っているんだといわんばかりのインプロ合戦だ。 James Steve参加、Trio版。リズムをルーズにしてユーモアを演出。、 Lone Jack Lyle参加。ECM時代で通用するのは、Off ramp位しかない、と云っていたのに、PMGの原点から取り上げた 訳は知る由もない。現在の力で演奏するとこんなんなりますという余裕の演奏。より高度に複雑に激しく、 LyleのSoloもたっぷり堪能できるのも初期作品ならでは。ここで、AntonioのLong soloがあった。 シャワーのような、beatから、繰り出されるフィルイン 、アクセントが凄い。ただ、ドラムスを叩くおもちゃ のMonkeyのような雰囲気を漂わすシーンが幾たびかあり、なごんでしまった。 Are you going with me Coung Vu他参加。アコギの伴奏で、Trpがテーマ提示。その後、All memberで、演奏。こなれた定番 Last train home リズムが単調ながら、人気が高い。でも、その単調さに、郷愁を感じさせるテーマとVoiceが 絡むと、PMG Worldがクライマックスへ。単調さ、それが永遠を表すと云ってもいいかも。 Roots of coincidence タイトルの意味は、未だ理解できていない。ともかく、Lyleも、Guitarでリフを繰り出し、 ひな壇のGregoire, Coung までもが、Guitarを下げていたような。Heavy punk metal Always and forever アコギの伴奏で、Gregoireが残ってだけテーマを吹く。ただ、1コーラス目は、素っ気なく あたかも、仮面をつけたような無表情。しかし、2コーラス目以降、からガラリと変化する。 表情がつき色がつくと同時に、興に乗り足の屈伸から身体全身で感情を乗せたフレーズが放た れた。 Farmer's trust Lyleが、登場。まずSolo演奏を披露。今回、Piano音は、どの曲もよく聞こえてきた。 いつも、Solo楽器を集中して見るため、Lyleは、ときどきしか見ていないため、 しかもほぼ真後ろから見たので、その弾き具合に感嘆。Patがはいり共演となり、 このSimpleな佳曲が輝くのは、マジックとしか云いようがない。 Minuano 前曲の盛大な拍手の余韻を残しながら、いつものShort版が、始まった。 Soloは、現在の演奏レベルを十分にアピールしながらの強力なものであって、 ワイルドに変身している。 Standing Ovationで、再び、メンバー紹介。声が、ひっくり返りそうな 感じで、Patは、相当、ハイになっていたと思う。 Patだけが走って上手に去り、他のメンバーは、ゆっくり舞台から退いた。 (Encore) Song for Bilbao 観客の人数も多いから拍手の音も相当なもの。ほどなく戻って演奏は、この曲。 Soloを回すのに適しているのか、Imaginaryday tourのときも、この曲だった。 しっかりフィニッシュして、終了。 エピローグ 前回、SON Tourは都合で見に行けず、幸いDVDで、様子を知ることはできたが、 この時のために、長い間を待った。 今回は、初期からの曲もあり存分に楽しめたが、新作の演奏に尽きるのではないか。 これだけの長編となると、再演は無いと考えられる。現時点の最高傑作として、 奇跡的な演奏の貴重な体験をしたと云っても過言でない。 Don't miss it! って、もう日本公演終わっている。 (April 23, 2005) |