割り算の記号を「／」にすべし


割り算の記号とはもちろん「÷」のことである。これが一体いつから割り算を示す記号として認められてきたのか知らないが、どうもこれは日本だけのローカルな記号のようだ。世界的には「／」（スラッシュ）が割り算記号として一般的なのではないだろうか。だから、ほとんどのキーボードに「／」はあっても「÷」はないのである。

私は日本でもこの「÷」を廃止して「／」に統一すべきだと思う。

なぜなら、分数への移行がスムーズになるからである。

　　　　　　１
１／２から　―　を連想するのは容易である。
　　　　　　２

ちょっと首を傾げてみればいいのだから。

だが、１÷２ではどちらが分母でどちらが分子かとまどってしまうだろう。

分数が割り算と等価であるというのは、基礎的な概念であるにも関わらず、この記号「÷」によってその理解が著しく阻害されているのではないだろうか。

式の変形をするにしても分数形式のほうがはるかにしやすいのだし、分数形式こそ基本的な形なはずだ。だとすれば、早くからその形式に慣れておくほうが、理解が早くなろうというものだ。



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