君が代 (第二番)


 「君が代」の第二番を作詞いたしました。


毎年学校では卒業式が近くなると、君が代と日の丸のことが職員会議で議論されます。

校長、教頭は「指導要領に示されているのだから、国旗を掲揚し国歌を斉唱させたい。」と言い、一方、組合を中心として教員は「憲法の精神に反する歌詞を歌わせることには問題がある。」といって反対します。

私は君が代の第2番を作ることによって、この不毛な議論に終止符を打ちたいと思います。

現在歌われている歌詞は「天皇の御代が永遠に続きますように」という内容であることには疑いの余地がありません。君が代の「君」は君主つまり天皇であり、「が」は「我が国」の「が」と同じく「の」という意味で、「代」は「世の中」ですから「君が代」は「天皇の世の中」となります。それが「千代に八千代に」つまり「千年も万年も続きますように」というのですから、これはまさしく天皇に主権があった明治憲法の精神をそのまま表現しているものと考えて間違いありません。

現在の日本は主権在民の世の中ですから、これは明らかに実態に合っていません。かといって全く新しい国歌を作ることも難しいと思います。オリンピックでもこのメロディが流れるように、「君が代」は確かに日本社会に定着しているのですから。

そこで、現行憲法の精神を盛り込んだ第2番を作ればいいと思ったわけです。

君が代は(きみがよは)

民の世にして(たみのよにして)

永遠の平和(とわのへいわ)

築かむ我ら(きずかんわれら)

皆に幸あれ(みなにさちあれ)

「築かむ」の「む」は意思の「む」ですから、「築こうとする」という意味になります。したがって、この意味は次のようになります。

君が代はイコール民、つまり民衆の世であり、永遠の平和を築こうとする私たち全員が幸福でありますように

これなら、天皇は国民の象徴であると定めた現行憲法の精神をそのまま表していてなんら問題はないでしょう。

また、最大多数の最大幸福という法の基本理念も表していますし、平和憲法の精神も含まれていて、中々の出来栄えであると自負しているのですがどうでしょうか。

これからは儀式の際にはこの第2番を歌うことにすれば、胸を張って君が代を歌えるようになるし、不毛な議論の時間も浪費しなくてすむでしょう。


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