夢の神殿


これはかつて実際に見た夢を書き留めたものです。


●山の斜面に細い道が続いていた。そこを何人もの人が行列を作って登っていく。私もその中の一人であった。

●道の右手に小さな池があった。その池の向こう岸はちょっとした崖になっていて渡るのはきついようだが、草が生えているので通れないことはないように思われた。私はちょっとした出来心でそこを通ってみることにした。ところが道を外れて歩き出してみると、意外に傾斜は急で、特に池の対岸あたりはまるで90度もあるような崖である。そこを私は半分後悔しながらも、足場を確認し、草をつかんで気を緩めずに進んだ。背中に道の人たちの視線を感じていたことをはっきり覚えている。そうしてやっとのことで崖を渡り切り、道に戻ってくると、道の人々は「おおッ、よくやった。」などといって祝福してくれた。

●山の上に何があるというのだろう。はっきりとはわからないが、太い木の柱でできているガラス張りの建物で、神殿のようでもある。あるいは大きな図書館なのかもしれない。なぜみんながそこを目指して歩いてゆくのか、それは私にもわからなかった。だが、どうかしてそこへたどりつきたいという強い衝動に突き動かされていることだけは確かだった。

●しばらく進むと、首まで浸かるような水の道が現れた。しかもそれが丸太で仕切られて階段になっている。

●そこを乗り越えようとして、ふとそこに油のような膜が浮かんでいるのに気がついた。それは四角くて、その中に淡く色づいた楕円形が二つ並んでいるのである。なぜか私はそれを読むことができた。それにはこう書いてあったのだ。「神よ、私にこの道を与えられたことを感謝します・・・」と。

●そしてふっと青い空を見上げたらそこで目が覚めてしまった。


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