測定器



 学生時代は測定器といってもテスターくらいしか持っていなかったが、やはり本格的に測定をして自分の目で確かめてみたいという欲求は忘れられなかった。それで、次のような測定器を買い揃えることにした。


シンクロスコープ
●岩通 SS-5705
 3現象・40MHzのオシロスコープである。シンクロスコープという名前は岩崎通信のブランドで、その呼び名には幼い頃からの憧れがいっぱい詰まっていた。だから、買うなら岩通にしようと前から決めていた。秋葉原に行ってみると、SS-5705が135,000円で、意外に安く手に入ることに驚いた。
 やはり、波形を目で見られるというのは実に心強いものだ。歪みが出るのを直接確かめられるのだから。これで一つ驚いたのは、市販のカタログが実にいいかげんかということである。アンプのカタログには全高調波歪み率0.00何%なんて書いてあるのだが、それはボリュームを最大にしたときの裸特性にであって、実際に使うくらいのところまでボリュームを絞ると、もうぐちゃぐちゃに波形が崩れてしまう市販の高級アンプもあるのであった。


オーディオジェネレーター
●リーダー LAG-120A
  昭和60年4月、26,700円で購入。周波数特性を調べるために必要な測定器の一つ。ただの低周波発振機にすぎないが、測定器として役に立つには、正確な正弦波であることはもちろん、周波数を変えても出力電圧が一定であることが大切だ。
 また、方形波にはあらゆる周波数成分が含まれているので、これがきれいに通れば周波数特性も良いということが解るのである。


ミリバル
●リーダー LMV-181A
  昭和60年4月、28,000円で購入。周波数特性を調べるために必要な測定器の一つ。テスターと違うのは微小な電圧が計れるのと、入力抵抗が非常に大きいので回路に与える影響が少なくて済むという点である。

音場測定器
●テクニクス SH-8000 
 部屋のサイズや壁の種類、置いてある家具やスピーカーの配置などによって、部屋の音場特性が決まってくる。それを測定する機械だ。一時、グラフィックイコライザー(通称グライコ)が流行った時期があった。私はそんなものは歪みを増すだけだという信念があったから使わなかったが、部屋の特性を調べてみるのは必要なことだと思ったので、買って調べてみた。幸い大きな問題はなかったので何もしていないが、極端なあばれがあれば直さなくてはならないだろう。


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