点字について
まちでよく見かける点字について、はじめの一歩です。
日本にある文書、文章は、当たり前すぎることですが、漢字やカタカナ、ひらがな、アルファベット、数字、漢字の数字、記号、図、罫線枠囲い、挿し絵などなど、人々が学校教育、社会経験を経るにしたがって知識として増えていった、あらゆる文字、手法で書かれています。そして自然にその文字の形や、語句の流れを目で感じとることによって、早く文読めたり、文章全体の空気を読めたりします。
(「漢字」という単語一つでも、さんずいと草冠とを分解して「これは『かん』だ」などとは考えません。「漢」の形で覚えています。まるでコンピュータのアイコンのように、、。)
今、この文章を読んでいるあなたのコンピュータもMacintoshやWindowsのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)という手法で表現されています。「視覚に訴える」。時代の流れはその方向にあるのでしょう。
でも、視覚に障害を持った人々にとって、漢字の形や、罫線、図は威力を発揮しません。アイコンなんて無意味です。そこで、点字がこの世に存在します。今のところ点字が最良の手段となっています。
点字は、六つの点(ちょうどサイコロの6を縦にみたかたち)のどの位置が突起しているかを指の触覚で感じとり、理解する文字です。突起が重要です。目で見て点字と分かっても、突起がつぶれてしまっていては読めません。
目の健常者は、普段、点字は使用しません。必要ないですから。しかし、知っておくことは悪いことでは有りません。いつか自分のためや、支援のために役に立つことがあるかもしれません。
では、ことばや、文章を点字にするにはどのようにすればいいんでしょう。
漢字混じりの一般の文章を点字に直すとき、いったん、言葉の「音」を主体にしたひらがなの文章にしなければなりません。そうやってできた文章を「墨字」の文章と呼びます。
たとえば、上の文章をすみじにすると。 たとえば、上の文章をすみじにすると。
「かんじ_まじりの_いっぱんの_ぶんしょーお_てんじに_なおすとき、いったん、ことばの_「おと」お_しゅたいに_した_かな(おもに_ひらがな)の_ぶんしょーに_しなければ_なりません。そーやって_できた_ぶんしょーお_「すみじ」の_ぶんしょーと_よびます。」となります。
このように文節を「_」で分ける(実際は空白にする)ことが大切で、これを分かち書きといいます。文節の終わりに「ネ」(文末には「ヨ」)を入れれば、簡単に出来ます。
この墨字を日本国内の墨字のルール(教科書が有ります=日本点字図書館)に沿って点字にすれば、点字文書のできあがりです。
要約すると、
一般の漢字仮名混じりの文章==A==>分かち書き、墨字==B==>点字文書
です。
また、「A」の作業をするコンピュータソフトや、「B」の作業をするコンピュータソフトが存在し、点字を打つためのプリンターやそのドライバーも存在しますが、数量や種類が少なく、市販品は価格も高いです(市販品はDOS用でMacintosh用のモノは有りません)。つまりビジネスになっているということです。
Macintosh用の日英訳や英日訳のソフトがあるんですから、プログラミングの技術を持った人が「A」でも「B」でもいいですから、優秀な数多くのソフトをフリーにして配布して下さればいいんですが、、、。
下記が、現在のMacintosh用フリーソフトです。(System6時代に開発されたモノで、Niftyの目のフォーラムFEYETOOLに登録されています)
ソフト
名前
備考
種類
アプロケーション
MacIROFF2.1.3a(かな->点字)
ひらがな分かち書きファイル→点字ファイル変換ソフト
アプロケーション
MacBNK (BASE to KANA)
BASEファイルから仮名ファイルへの変換ソフト
アプロケーション
MacBNDX
点字BASEファイル目次作成ソフト
フォント
NABCCフォント試作版
点字フォント
以上
以上
以上
また、このつづきを書きます。それまで自習。
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