(結構お洒落なタイトルでしょ!)
杜の都仙台が世界に誇る年末の一大イベント、それが“Starlight-illumination 仙台光のページェント”なのです。
「何すや、それ?」と言うひとに説明しましょう。早い話、ばーっと連なる街路樹を小型電球で電飾してしまおうってなもんです。原宿表参道のアレです。が、仙台のそれは規模が違う! 表参道では電球約41万個使用なのに対して仙台は約80万個です。実に
2倍の数! 歴史も違う! 仙台は今年で11回目なのだ! よくもまぁ、他所に先駆けて始めたものだなんて思っちゃいけません。なかなかどうして気合いが入っているのです。
気合いが入っていると言えば、何もこのイベントを支えている人たちばかりではありません。これを見に来る人たちの気合いもまた大したものです。
忘年会帰りのサラリーマンはページェントの明りに煽られてかいつになく激しく気炎を上げ、カップルはクソ寒い中、夜の街に繰り出し延々と練り歩くのです。女は白熱電球の柔らかい光に包まれた自分の憂い気な横顔で一緒に手を繋ぐ彼氏をいかに参らせるか、自分の色香の力量を試すチャンスとばかりに悩ましく演技し、男は彼女とホテルにシケ込むタイミングを今か今かともどかしげに探っています。男女の“愛の駆け引き(LOVE
GAME!!)”がそこかしこでどろどろと繰り広げられるのです。このように、夏の大花火大会(これも凄い)と並んで仙台で最も生殖活動が盛んになるのがこの年末なのです。世の悩めるハメハメハ大王諸君!頑張れ。俺も頑張るぞ!
この陰謀渦巻く発情イベントは去る12月12日に点灯式が行われてから、大晦日まで毎晩仙台の夜の街を妖艶に彩るのです。