津城




別名     安濃津城
所在地    津市丸の内
築城年代   慶長十三年(1608)
築城者    藤堂高虎
主要城主   藤堂氏
城郭様式   平城
最終石高   藤堂氏三十二万石三千石

津は昔から大和にも近く古くから栄えた港町、宿場町であり、平安時代、伊勢
平氏の主流、平正衡の領地であり、安濃津と呼ばれ、日本三津の一つであった。
永禄十一年(1568)織田信長が津を攻略し、弟の信包にこの地を与えた。信
包は五層の天守を中心とする本丸、二の丸、三の丸の近世城郭を完成した。
文禄二年(1593)には富田知信が五万石で入封、関ケ原の戦いのとき東軍に
属し、西軍の毛利秀元三万の軍に包囲され城は焼失した。
慶長十三年(1608)藤堂高虎が二十四万石で入封すると城を大拡張して名城
に造りあげた。安濃津川、岩田川河口の平地に水による防備の縄張りであり、本丸
東の丸、西の丸を内濠で囲み互いに連結し、さらに二の丸、三の丸を外濠で囲んだ。
本丸南西に天守閣、北東と北西に三重櫓、南東に二重櫓が林立していた。