足助城



所在地    比嘉氏加茂郡足助町足助
主要城主   足助氏・鈴本氏
城郭様式   山城

足助城の歴史は古く、その沿革は源平時代までさかのぼる。
平安時代末期に、尾張源氏の血をひく山田重直の子重長が足助の地に住んで
足助氏を名乗りあたり一帯を支配して南北朝のころまで続いた。七代重範の時
に、後醍醐天皇の挙兵に応じて笠置山に立てこもった。
重範のあと、子の重政も南朝についたが、興国年間宗良親王と共に東国に去
って城は取り払われた。
戦国時代には鈴木氏が居城し、元亀二年(1571)に武田信玄の支配下に
入った。しかし、武田勝頼が長篠の戦いで大敗すると、足助城は徳川家康によ
っ攻め落とされ、以後、足助の地は江戸時代を通して天領となった。
城跡は尾張から三河を経て信州に通じる飯田街道の要衝にあり、標高三百五
十四メートルの飯盛山に築かれている。この城跡を囲んで大小の峰がつらなり
臼木城、真弓城、大観音寺城、成瀬城などの支城が築かれ、足助城を含めて
足助七城と呼ばれていた。