バンド名


世の中には、プロから高校生バンドまで様々なバンドがあります。 そして、そのバンドの数だけ名前があります。 バンドの善し悪しは言うまでもなくそのバンドの出す"音"だとはおもいますが、 その肝心の音を聞いてもらわない事には始まりません。 その意味で、バンド名というものは使いようによっては良き宣伝材料になります。 名前を上手く使う事によって、知らない人に自分たちの音楽を聞かせる事も可能になるのです。 このように意外と重要な役割を担うバンド名は、大体次の3つのタイプに分けられます。

一つは、なんとなくつけられた名前。
自分たちの名前で「○○バンド」なんてのもこの中に入ります。 当人たちに言わせると結構意味があるものだったりしますが、 そのバンドの事をあまり知らない人にとっては、全くインパクトはありません。

二つ目は、それが自分たちのやる音楽を体言している名前。
有名所では、メタリカとかメガデスとかです。 この名前でヨーデルなんかやったりした日にゃあ、ぶっ飛んでしまいます。
また、好きなバンドの名をもじったのや、曲のタイトルから採(盗)ったものがあります。 僕の高校には、フュージョンバンドが二つあり、その名も「机屋」「貸桶屋」(何をもじったか分かります?) という、ふざけたものでした。
余談ですが、以前友人の友人(初めて会った)にこの話をしたら、 「俺の学校にもそんなのあったよ」というリアクションが帰ってきました。 やっぱり何処にでもある名前なんだなあと思いましたが、 よくよく聞いてみると、同じ高校だったというネタのような話があります。
名前は忘れましたが、先輩、今でも元気にしているでしょうか。
話は横道に逸れましたが、この手のバンド名の善い所は、分かりやすい、この一言に尽きます。 でも、その名前の由来が分からない人にとっては一つ目のバンド名と同じです。

三つ目は、ひたすらうけを狙った名前です。
僕はこのタイプのバンド名が一番好きです。 有名な所(?)では、イエス(はい、って何じゃそりゃ)、フー(誰?ってこっちが聞きたいわい)、 トト(おまえら便器かい)、エマーソン・レイク・パウエル(略すと確かにELPになりますが)、 グルグル(日本語でも十分通じる面白さ)、筋肉少女帯(想像するとちょっと嫌)、 モダンチョキチョキズ(さっぱりわかりません)、後ろ指差され組(これってバンド?)などなど。
しかし、何といってもこのタイプのバンド名は無名のバンドがいかしてます。 そんないかしたバンド名をいくつか紹介します。

「ソープ嬢変死」
のっけからこれです。バンド名というよりも、新聞の見出しです。 どっからこんな名前を思い付いたのか謎です。もしかしたら、本当に新聞の見出しからとってたりして。 結構有名なバンドなんでもしかしたら知ってる人もいるかと思います。 どんな音楽だったか覚えてないのですが、確か名前の割にまともな音を出していたような気がします。

「暴力温泉芸者」
かなり有名なバンド(?)です。でも、僕は実際に見たことはありません。 何が一番凄いかというと、一発で漢字変換できた事ですか。 言ってみれば、ごくありふれた言葉同士を組み合わせただけでこんなに面白い言葉になるという事です。 変な言葉を使えばいいってもんではないという事が伺えます。

「全力オナニーズ」
「原爆オナニーズ」(これも凄い)という関西では結構有名なパンクバンドからとったようです。 バックコーラスのお姉さん達は「パイズリーズ」といってました。 パンクバンドなんですが、「ししゃもー」と絶叫したり、曲の途中でいきなりちゃぶ台を出して家族団欒したり、 かなり笑わせられました。でも、このバンドは文字打ってて恥ずかしいです。

「渡瀬恒彦の疲れきった毛根」
なんだろうね。こんなのバンド名じゃないですね。何故渡瀬恒彦?そんなに人の毛根が気になるのか? これは、友人の後輩が以前やったというバンド名です。彼自身はむちゃギターが上手くてかっこいいんですが。 でも、こんなの思い付くセンスには脱帽です。

「まだ」
実はこれは実在のバンド名ではありません。話せば長くなりますが、僕が大学の軽音にいたときのことです。 当時、週に一回部会があって、バンドの代表者が出席していました。 部長はバンド名で出席をとっていたんですが、突如「まだ」と言いました。 一同何のことか分からず部長を見ると、部長は言い訳するようにバンドの登録表を取り出し皆に見せました。 そこには、バンド名の所に確かに「まだ」と書いてありました。 変なバンド名だと思いながら、多分新人バンドだろうという事で決着しました。 その頃軽音は人数も多い上、組織もしっかりしていなかったので、 特に新人バンドはなかなか顔が知られないという事が多々あったのです。 それから、半年間「まだ」から出席者はなく、謎のバンドという事になっていました。 しかし、あまりにも出席しないので、とうとう部長が痺れを切らせて「まだ」を登録抹消しようという事になった所、 「うちのバンドの名前が呼ばれていない」と言う者がでてきました。 その人は登録表をめくって「まだ」の所を指差し、「これ、うちのバンドです」と言いました。 どうやら、真相はバンドの登録表を出した時にまだバンド名が決まってないということで、 「まだ」と書いただけとの事でした。 そう言われてみれば、その「まだ」の人はちょくちょく部会で見かけてました。 その後も、危うく登録抹消されそうになったそのバンドの人は、「まだ」の人、と呼ばれていました。
「『まだ』はまだ?」
「まだなんちゃう」

以上、色々なバンド名の紹介をしましたが、もしそのバンドの関係者かなんかで気を悪くした人がいたらごめんなさい。
因みに、僕が現在やっているバンド名は「鰻犬」といいます。ダサダサですね。命名者は僕だったりします。

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